ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-05-04(Thu)

 今日は「燃えるゴミ」の収集日だと思い、朝起きて7時近くになってウチの前のゴミ収集所にゴミ袋を持って行ったのだけれど、ひとっつもゴミ袋が置かれていなかったもので、「あれ?今日は祭日だからゴミの収集も休みなのかな?」と、一度ゴミ袋を部屋に持ち戻った。
 ドアのところに貼ってある「ゴミ収集カレンダー」で確認すると、今日も普通にゴミ収集のある日だった。
 「そうか、みんな今日は休日なもので朝寝して、ゴミを出すのも遅くなってるんだな」と納得し、もう一度ゴミ袋をぶら下げて外に出たが、その短い時間のあいだに、誰かがゴミ収集所にゴミ袋を出していた。

 今朝の朝ドラ「らんまん」はまた面白かった。まずは万太郎(神木隆之介)は祖母のタキ(松坂慶子)にも家業の酒蔵を継がないと話し、そのときのタキの涙も印象深いのだが、そのあとに酒蔵の面々の前で「自分は上京して植物学に励む」といい、家業は姉の綾(佐久間由衣)に任せると語る。しかし皆は「女性は穢れており酒蔵に立ち入ることも許されていない」と反撥するが、ここで綾が皆に「なぜいつまでも<女だから>と差別されるのか」と長い語りをし、まずはその場にいた女中らが綾に賛同の声を上げ、けっきょく皆を納得させるのだった。
 こういうステップのためにも、先週からの土佐の「自由民権運動」の描写があったのか、とも納得した。
 あとは、綾が竹雄(志尊淳)といっしょになるかどうかだ。

 そういう、当時の「自由民権運動」というのは今でいえばリベラルどころか「左翼」、それも「極左」といってもいいと思うのだけれども、今の現実世界では「リベラル受難」の時代のようである。
 最近では、「政権の政策批判」、「体制批判」などをするとすぐに、「サヨ」、「反日」だとか排斥される。この日のYahoo!Newsでは、ある「女優~元アイドル歌手」の現在の「入管法改正案」への批判発言が掲載されていたのだが、このニュースには多数のコメント(いわゆるヤフコメ)がつけられており、それらはすべてその女優さんへの痛烈な批判コメントであり、この日本でいま現在、多くの東南アジアから来ている労働者が満足な賃金・福祉を受けておらずに苦しんでいることを無視している。
 そういうヤフコメの奥にあるのは「アジア人への人種差別」であり、そういう人たちはまるで日本人は「名誉白人」であり、日本人以外のアジア人を排斥する権利があると思っているみたいだ。それで西欧で日本人が「差別」されると、急に「西欧人のアジア差別」と語り、見事なダブルスタンダードをみせてくれるわけだ。こういう多くの日本人の意識は、もう百年も前から学習機能もなく変わらないままだろう。

 そうは言いながらも、わたしも今の「立憲民主党」、「日本共産党」の姿勢をみると、「これでは誰も共感しないだろう」と思ってしまうが、その代替案が「維新の会」ということであれば、あきれてモノが言えなくなってしまう。おそらくあと5年もすれば、「自由民主党」と「維新の会」による、新しい全体主義国家が生まれていることだろう。

 今、そういう「全体主義国家」をつくろうとしているのがプーチンのロシアだろうけれども、そういうヤフコメを眺めていると、今だにロシアを「共産主義国家」だと思っているコメントがいっぱいあるのに驚く。
 この日はそのロシアのクレムリンの大統領府に、ドローンによる攻撃があったとのロシアからの報道があった。今のところさっそくに、「コレはロシア(プーチン)による<自作自演>だ」という論が出ている。

 先日、この5月の「満月」の記事を読み、5月の満月は「半影月蝕」ということを知った。これは地球の影のうち「半影」といわれる影の薄い部分に月がかぶるのだという。いわゆる「月蝕」のようにはっきりと月が欠けるのではなく、月の全体にうっすらと影がかかるものらしい。
 眼で見てどのくらいわかるものか不明だけれども、その満月の日の6日は、天気予報ではこのあたりはすっかり曇天。どうやら見れそうもない。
 それで今日の夕方7時ごろ、カメラを持って外に出てみると、もうほとんど真ん丸の月の姿が見られたので撮影した。
 5月の満月は、「フラワー・ムーン」という。

     

 読んでいるパトリシア・ハイスミスの短篇集『目には見えない何か』をいくらか読み進んだので、そろそろ感想をまとめておこうかと思う。