ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-04-27(Wed)

 夜中に目が覚めると、枕元の窓枠が風でガタガタ揺れて音を立てていた。雨も降っているようで、「嵐の夜」という雰囲気ではあった。
 起きる時間になってベッドを出るときには、もう窓の外の風もおさまったようで、外に出てみると雨もあがっていた。

     

 天気予報ではこの日はもう雨になることもなく、午後からは気温も上がるだろうという。

 職場の近くではまたスズメたちの姿が見られたが、この朝は職場の通用口に入ろうとしたとき、一羽のツバメがその通用口に飛び込んできて、すぐにUターンして飛び去って行った(下の写真はスズメだが)。

     

 そうやって見てみると、ウチの職場の通用口の建築は、ツバメの巣づくりには格好の場所ではないかと思えた。ただ、天井が巣づくりには少し低すぎて、ツバメの子育てには不向きかもしれない。

 この日も、仕事のあとの帰り道は、引き寄せられるように「ふるさと公園」を通り抜けて帰った。もちろん、コブハクチョウが孵化したかどうか見たかったのだけれども、この日もまだ親のコブハクチョウは巣ごもりしていて、卵の孵化はまだまだなのだった。

     

 わたしが去年、コブハクチョウのヒナが親鳥といっしょなのを初めて見たのは、5月7日だったようだ。このときはその前十日ほど「ふるさと公園」を訪れてはいなかったので、いったいいつ孵化したのかはわからないのだけれども、まあつまりはゴールデンウィーク中のことではあったのだろう。とにかくは、「孵化」の日は近い。

 この日は、もう一羽のコブハクチョウも「孵化」を待ちかねてか、巣ごもりしている「連れ合い」のそばにその姿を見せていた。

     

 「ふるさと公園」を出てウチに帰る道沿いに、田んぼに「田植え」が終えられているのを見た。このあたりではいちばん早い「田植え」の場所だと思う。

     

 帰宅してみると、注文していた『ポオ小説全集Ⅰ』が到着していて、同時に、実は昨日注文していた『100分de名著 エドガー・アラン・ポー』(このテレビ版放映はつい先月のことだったそうで、昨日あれこれ検索をしていて知ったのだった)も早々と届いていた。

     

 ちょうどこの日、読んでいた『ナボコフロシア文学講義』を読み終えたところだし、このゴールデンウィークエドガー・ポー三昧にしたいのだ(まだ今は、パトリシア・ハイスミスの『扉の向こう側』を読んでいるのだが)。
 まあ、仕事の休みのときにはわたしは読書が進まないし、そんなにガンガン読めるわけでもないだろうけれども、まずは一冊届いたので、次の『ポオ小説全集Ⅱ』の注文をしておいた。

 この日のテレビでは、知床の観光船遭難事故の観光船所有会社の社長がようやく姿をあらわし、記者会見に答えるのを生中継していた。印象としては、いろいろとごまかそうとされているとしか見えない。船長も行方不明だから、好きなことを言っている感じがする。この社長は刑事責任を問われるだろう。

 ウクライナ情勢について、先日フィンランドスウェーデンとがNATOへの加盟申請を出したとのことで、わたしは今のヨーロッパで、次にロシアとの関係が地域的にヤバいのはフィンランドだろうと思っていたわけで、「やはり」とは思ったが、それを受けてだか何なのか、日本の「ヤフコメ」諸氏に、「日本もNATOへの加盟申請すべき」との発言が多いと読み、ただただ笑ってしまうのだった。
 わざわざ書くのもバカバカしいが、「NATO」というのは「北大西洋条約機構North Atlantic Treaty Organization)」のことであり、加盟国間の「相互防衛」「集団防衛」のシステムである。
 それで、日本って「北大西洋」に位置してるんだったろうか? というか、まあ仮にこの日本がNATOに加盟承認されたとして、それで日本が仮に北朝鮮とか中華人民共和国とかロシアから攻撃されたとき、外のNATO加盟国は「さあ、<相互防衛>だ!」と、彼らからすれば地球の裏側、地の果ての「Far East」の地に、援軍を送るというのがNATOの理念になる。‥‥アメリカ合衆国を含め、「北大西洋」の防御として発足したNATOが、いったい何が楽しくって地の果ての「極東」に防衛範囲を拡げるわけがあろうか。
 逆に、仮に日本がNATOに加盟していた場合、NATOの相互防衛の領域内で紛争、戦闘が起きた場合、日本も「相互防衛」「集団防衛」として軍を送らなくってはならない。それがNATOの理念である。
 そうすると、例えば今のロシアによるウクライナ侵攻がNATOの条約内の問題となれば日本も派兵とか武器供与をしなければならないわけだけれども(日本のNATO加盟推進論者はソレをこそやりたいのだろうが)、ロシアからすれば「むむむ、ちょこざいな。ヨーロッパ問題だっちゅうのに、日本から攻撃して来おるわ!」と、じゃあとりあえず日本も潰しておきますかと、極東で日本に向けて攻撃仕掛けて来る(まあ今のロシアにそこまで大きな国力はないのかもしれないが)。で、そんなとき、他のNATO加入諸国が、「おや、こっちも大変だけれども、極東でわれらの仲間の日本も攻撃されておる!」と、わざわざ東ヨーロッパから極東に「助けの手」を差し伸べますか? やるわけがない。
 っつうか、日本がNATOに加盟したいなどとほざくことが、ど~んだけアホな発言かということではある。まあ、「世界のどこかで戦争状態があれば、すぐに馳せ参じていっしょに戦いたい」というのが、そういう「ヤフコメ諸氏」だったり、一部自民党議員だったりするのだろうが、日本がNATOに加盟しても、日本が外から攻撃を受けてもNATOは援助したくないのは当たり前で、こういうところでも「ヤフコメ諸氏&一部自民党議員etc.」が無知の輩の群れであることがわかるのだ。