ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-10-05(Wed)

 昨日までは天気も良くてけっこう気温も上がり、「残暑」ということばを使ってもいいような感じだったけれども、それが今日からはガラリと転換し、この日は昼からは「雨」になり、気温もそこまでに上がらないという。そしてこの「雨」は明日、明後日も続き、この週末からの三連休まで継続するような予報なのである。
 わたしが早朝に家を出るときには雨など降っていなかったのだが、どうも時間ごとの予報をみると、ちょうどわたしが仕事を終える時間あたりから、勤務地でも自宅あたりでも雨が降り始めるような予報だった。「それでは」と、久しぶりに「折りたたみ傘」をバッグに入れて家を出るのだった。たしかに気温も低いようで、いちおう半袖Tシャツの上に長袖シャツを羽織って家を出た。

 電車に乗って勤務地の駅で降りても、このところは陽も昇りきってはいなくって、この朝などはかなり薄暗い感じになっている。時刻はちょうど午前6時。駅から歩いて南の空を見ると、ようやく陽が昇ろうという明るさが見てとれるのだった。

     

 仕事をやっていると、10時ぐらいから外では雨が降り始めたようだった。けっこう天気予報というものも当たるものだ。仕事を終えて外に出る11時、やはり雨は降りつづいているけれどもそこまでに強い雨脚でもなく、勤務地からメトロの地下道の入口への200メートルぐらいを傘をささずに乗り切れば、あとは地下道を歩いてメトロに乗り、傘をささないで自宅駅まで行くことが出来るとがんばった。バッグに入れた折りたたみ傘を出してさし、雨に濡れさせてしまうとそのあと、電車の中で「濡れた傘」が邪魔くさいのだ。

 これが自宅駅に着くと、こっちはまったく雨など降っていないのだった。けっきょくこの日は、まったく「折りたたみ傘」を使わないですますことが出来た。こういうことはそれなりに「よかったね」と思えることではある。

 帰路、「野良ネコ通り」を歩くのだったが、この日もいつもの駐車場で、「ヒゲ殿下」の姿を見ることが出来た。う~ん、今日はクルマの上に乗っかって、気もち良さそうな、温和な表情をしておられる。この世界が殿下のこういう表情にふさわしい、「平和」な世界であればいいのにな、とは思うのだった。

     

     

 「野良ネコ通り」を先に進んで、この日はもう一匹のネコに出会えた。もう最近は「野良ネコ通り」とはいっても、出会えるのは「ヒゲ殿下」殿だけみたいなものなので、こうやって2匹のネコに出会えるのはうれしい。
 その「もう一匹のネコ」は、以前出会ったことのあるサビ猫くんだった。この日記で検索すると、このネコに前に出会ったのは3月のことで、実に半年ぶりの「出会い」ではあった。

     

 でも、その半年前の日記では、このサビ猫くんはしっかりと赤い色の「首輪」をしている写真も添えられていて、今日の写真では「首輪」の確認は出来なかったけれども、つまりこのコは「飼い猫」なのであろう。
 自分の中ではそういう過去の記憶もすっかり消えてしまっていて、自分の「記憶力の劣化」はけっこう激しいという思いもする。この日記は、自分のためにもずいぶんと役に立ってくれているとは思うのだった。

 帰宅して、テレビで「朝ドラ」の『舞いあがれ!』の再放送を見る。つい先日までは、「朝ドラ」をやっている時間には帰りたくないなあという気もちだったのだけれども、今週からはもう、『舞いあがれ!』をやっている時間に間に合うように帰宅したいな、などと思っているのである。まだまだ始まったばかりで何の判断も出来ないのだが、毎日の「楽しみ」には出来ると思う。

 今日は昼食には久々にちょっとした「自炊」、というか、買ってあったトマトが傷んでしまわないうちにと、タマネギとベーコンと炒めてパスタ・ソースをつくってスパゲッティ。まあまあの味であった。

 さてやはり、今は近々のいちばんの楽しみである「金沢日帰り旅行」のことなど考えるのだが、そんな中で「行きたい」という計画のメインにある「泉鏡花記念館」、その「泉鏡花」への興味が、俄然燃え上がって来てしまった。
 泉鏡花ということでは、もう20年ぐらい前に図書館に通い、岩波の「鏡花全集」を順にずっと読んでいた時期があったのだけれども、たしか全30巻ぐらいの全集の、半分ぐらいまでは読んだのではなかったかと記憶している(「全巻読破」ではなく、「途中挫折」だったことは確かだ)。
 しかしなぜか、(今ではその内容などほとんど記憶していないとはいうのに)今でも記憶しているのが、その「鏡花全集」の第1巻が面白かったということで、いちばん最初に収録されていたのが『冠弥左衛門』で、わたしは「これが泉鏡花なのか!」とおどろいた記憶は、(今ではその作品の内容は思い出せなくなっているとはいっても)しっかりと残っているし、さらにその第1巻には『義血侠血』という作品があり、これが(わたしの記憶では)めっちゃ面白かったのだ(この『義血侠血』は、あの『瀧の白糸』の原作ではあったのだ)。そういうことを考えたり思い出したりしていると、無性にその『冠弥左衛門』や『義血侠血』をまた読みたくなりAmazonで検索し、今は絶版らしい「ちくま文庫」の『泉鏡花集成』というのに収録されているのを発見し、ついつい注文してしまうのだった。

 夕食は「自炊」というのでもないけれども、まだまだウチに在庫のいっぱいあるアルファ米の「ドライカレー」というヤツの「カレー粉末ソース」とかは使用せずにアルファ米だけ熱湯で戻し、タマネギとベーコンを加えてケチャップを和えて炒め、コイツに溶いた玉子を焼いてかぶせ、「オムライス」とした。これが思ったよりも美味しく出来てしまって、自分でもちょっとびっくりしてしまった。経費は玉子2個にタマネギ半分、それと先日安売りで買ったベーコンなどとかで、トータル百円以下であった。このメニューはまたやろうと思う。