ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-08-26(Wed)

 8月分の「電気ご使用量のお知らせ」が来た。8月は中旬からずっと1日に16時間ぐらいエアコンを使いっぱなしだったので、ふだんの月の倍以上の電気代になった。それでも何とか5ケタの大台に乗ることはなかったので、「たいへんだ」ということでもない。っつうか、こういうところで「電気代を倹約しよう」などと考えると、室内にいても熱中症でダウンしてしまうことになるし、ニェネントもへばってしまうのだ。
 去年もやはり夏はエアコンをつけっぱなしだったけれども、引き落としの通帳を見てみたら、今年よりは千円ぐらい少なかった。さらに2年前もついでに見てみると、2千円ぐらい少ない。つまり、このところ夏ごとに電気代を千円ずつぐらい増やしながらやってきているようだ。ということは、いよいよ来年の夏の電気代は5ケタの大台に乗るのだろうか。

 先々週のピーク時の「灼熱」の日々にくらべて、かなり気温は下がったようだけれども、まだまだウチに居てエアコンを止めることはできない。予報をみても、この週末は最高気温35度になるようなことが書かれている。

 せっかく新しいデジカメが到着したのだからと、以前はまるで読まないでスルーしていたマニュアルを、多少要点だけでも読んでみた。すると、前から「このデジカメは接写でピントを合わせられないな」と思っていたのが、いわゆる普通の接写以上に接近して撮影する、「クローズアップ」モードというのがあるのだった。やってみたら、たしかにかなり近距離でもピントを合わせられるのだった。もちろん被写界深度はかなり浅くなるが、これだけのクロースアップができれば活用範囲も大きく拡がる。

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 ということで、また「Bean Bear」の別のものが欲しくなってしまった。まずは3匹は揃えたいな。別に欲しい本もまだいろいろとあるので、Amazonでの買い物グセはとまらない。それで、先日あんだけ批判したAmazon Primeだが、やはり映画配信でいろいろと手軽に観られる映画もあるようだし(先日観たいと思った『ギリシャに消えた嘘』も観られるのだ)、クレカがなくても会員にはなれるようなので、とりあえず「トライアル」の一ヶ月だけでも会員になってみようかと、かんたんに前言をひるがえすような考えになるのだった。
 それでちょうどいい機会だから、いつまでも「休会」のまま、それなりに毎月何もしないでお金を払ってしまっている「ひかりTV」を、ちゃんと「退会」したいと思うのだ。ただしコレにはハードルがあって、今「ひかりTV」のチューナーに接続してあるHDDには百本ぐらいの映画が録画してあり、これらの録画した映画はDVDに焼かないかぎりは、その「ひかりTV」のチューナーなしで観ることができない。つまり、「退会」するとチューナーは返却しなければならないから、そのHDDの中身はそのあと永久に観られなくなってしまうのだ。だから残したい映画は、DVDに焼かなければならない。
 まあ百本全部をDVD化することはないにしても、「ぜったいに保存しておきたい!」という作品はそれなりにあるわけで、完全に解約してしまう前にそれらの作品をDVDに焼かないといけない。これはそんなにちゃっちゃっとできることではなく、作品の上映時間そのまま、リアルタイムに費やさないとDVD化できない。
 そもそもがそのHDDの中身も長いことチェックしていないわけで、まずは「どんな作品が録画してあるか」チェックして、「これは保存して残したい」というものを、時間をかけてDVD化していくのだ。こういう作業は苦手なんだけれども、「いつかはやらなくてはいけない」とは思っていたことだし、意を決してやってしまわなくってはいけない。わたしのミッションである。

 今日の昼食はインスタントの「とんこつラーメン」に「キムチ」をぶっこんだもの。これはけっこう好物で、むかし下北沢の「珉亭」というけっこう知られたラーメン屋でいつも注文していた「江戸っ子ラーメン」というのからインスパイアされてつくったものである。「珉亭」の江戸っ子ラーメンは「とんこつラーメン」ではないし、トッピングされていたのもほんとうはキムチではないらしい。それでも、「ラーメンにキムチも合うよな」という気もちからやってみたもの。
 わたしはインスタントラーメンというものを今ではほとんど食べないのだけれども、食べるとなると今は決まってこの「キムチラーメン」なのである。あまり夏向きではないが、おいしい。

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 夕食は「トマトともやし、たまごと豚肉の炒め物」。こういうのはネットでレシピを検索してつくるのだけれども、そんなレシピで、「さいごに玉子を入れて炒めて仕上げましょう」とあるのはダメなレシピで、さいしょに玉子だけを炒めておいて、さいごにいっしょに混ぜ合わせないといけない。ラストに生卵を入れて炒めると、玉子がぐっちゃぐちゃになってしまって玉子の味すらもどこかに消えてしまう。特にもやしといっしょの場合、玉子は別に炒めるのがよろしいと思う。

 今読んでいる本は、通勤の電車の中とかではウラジーミル・ナボコフの『偉業』、そして夜寝る前にはパトリシア・ハイスミスの短篇集『黒い天使の目の前で』というのを読んでいる。
 ハイスミスの『黒い天使の目の前で』は、いかにもハイスミスらしい作品が並んでいるようで楽しんでいる。冒頭の短篇は『猫が引きずりこんだもの』というのだが、これはある田舎の家の飼いネコが、外から「人間の指」をくわえてくるのである。薬指と小指と、その指の付け根の部分とである。なんだかリンチの『ブルーベルベット』みたいだが、そのネコの飼い主は普通だったらすぐに警察に通報するだろうところを、「この指には指輪がはまってるな」と、指から指輪をはずしてみるのである。どうやら指輪は「結婚指輪」のようで、「W.R-M.T」との文字が刻まれている。ネコの飼い主は近辺で最近行方不明になった人はいないか、心当たりの人に聞いてみたりと、まるで警察の代わりのようなやるのだが‥‥、というような話だ。
 そして意外とすぐにその「事件」の全貌、真相がわかることになり、まあ「警察に知らせなくてよかったかもね」というような結末になるのだ。
 次の『仲間外れ』という作品は、ニューヨークのちょっとハイソサエティな8人ぐらいのグループが、同じグループでいつもパーティーにくる夫婦のことを皆で忌み嫌うようになり、自分たちのグループから排除するのではなく、微妙なハラスメントを継続していくというもの。その夫婦は離婚してしまい、夫の方はというと‥‥。
 なんかあらすじを書いてしまったが、この「なんてことだ!」という読後感は、やはりパトリシア・ハイスミスの独特のものだろうか。