ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-08-22(Thu)

 昨日、スーパーのリサイクルコーナーで「日本古典文學大系」がどっさり置かれていたことが、気になって気になって、「せっかくわたしの目の前にあれだけの書籍があったのだから、もっともらって帰っても良かったではないか」と思ったり、「あと、もらって来るとしたら何の本がいいだろうか?」とか、ずっと考えてしまった。
 すでにウチにはけっこう本があふれていて(といっても<蔵書家>の蔵書量に比べればほんとうにわずかなものだが)、しかもまだまだ「これから読むのだ」という未読の本、そして記憶を失ったせいでもう内容を憶えていない本(これは<未読の本>と同じことだ)がいっぱいある。ここにさらに蔵書を増やすのはどうもよろしくない。しかし、もしも「日本古典文學大系」からいただける本があるとすれば、いったい何の本がいいだろうか?
 基本、もしもこれから読みたい古典があるとすれば、やはり図書館を利用するべきだろう。それでもなお、自宅に所蔵しておきたい本があるとすれば、それは「図書館への返却期限をはみ出して読むような本」だろうということで、それはつまりひとつには<長編>ということになるだろう。それは何か。そう、それは『源氏物語』だ。日本の古典文学の<傑作中の傑作>として、わたしだって「読みたい」という気もちはある。そうだ、『源氏物語』をもらうことにしよう!

 もちろん、昨日から今日のあいだに「リサイクルコーナー」が整理されてしまっていて、もう空っぽになってしまっていることもあり得るのだが、今日またスーパーへ出かけた。今日も午前中に雨が降ったりしたのだけれども、午後には青空が見えるようになった。空が広い。

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 リサイクルコーナーにはまだ昨日と同じくすっかり本が残っていて、考えていた通りに『源氏物語』全五巻を抜き取らせていただいた。ついでだ、という気分になってしまって、『枕草子』や『土佐日記』『更級日記』なども抜いてしまった。近松門左衛門井原西鶴もちょっと欲しくなったけれども、こっちは「読むんだったら図書館で借りる」と考えて自分を抑えた。

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 さて、これでまた読書計画が変化してきた。今は「カフカ全集」を読み始め、ちょうど今日、さいしょの巻の『城』を読み終えたところ。きっと今年はずっと「カフカ全集」を読むだろうから、『源氏物語』はそのあと、きっと来年になってからになるだろう。それで全五巻の一冊を読むのに一ヶ月はかかるとして、半年はかかりきりになるだろうか。わたしもいつまでも生きていられるわけでもないのに、たいへんなことだ。