2019-01-25から1日間の記事一覧
これは、独歩の作品ではかなり著名な作品のひとつなのだろうと思う。わたしは「牛肉と馬鈴薯」といえばそれは「肉じゃが」とかだろうか、とか思っていて、何か料理に関する作品なのだろうか?などと、のほほんと思っていたのだが、そうではない。 これは明治…
この作品も、柄谷行人の「日本近代文学の起源」に特記されていた作品。たしか「内面の発見」という章で、この作に言及されていたと思うのだが。 ここで独歩はあえて、「名もわからぬ市井の人々こそ、<忘れえぬ人々>なのだ」と提示する。このことは柄谷行人…
夢をみた。また誰一人登場しない画像だけの夢で、その夢は一枚の写真があらわれるだけである。モノクロの写真はヨーロッパの旧い街のような石畳の道を撮られたもので、その道の中央を一人の男が歩いている写真のようだった。その男の足下に、一匹の子ネコが…