ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-10-03(Thu)

 名古屋に行ったら、『あいちトリエンナーレ』絡みの舞台作品も二つほど観たいと思い、スケジュールを考えてネットから「前売り予約」をした。ところが「支払い」のところまで行ってみると、わたしのようにカードも持ってなくってスマホもない人間は、限定された店舗にチケットを取りに行って代金を支払わなくてはならないことがわかった。しかも、チケット代に手数料が加算されて500円を越え、つまりは「当日券」を買うよりも高くなってしまうのだった。チケットを引き取りに行く手間もあるし、そもそもが「前売り」だからといって指定席が割り当てられるわけでもない。ばかばかしい。こんな理不尽なシステムを誰が考えたのか知らないが、冗談じゃない。「前売り」など買うのはやめて、「当日券」で行くことにした(調べたが、一方は「整理番号」が付加されているのだが、今日現在でキャパ600を超える劇場で、整理番号は120番台まで進んでいるに過ぎなかった)。

 しかし今日も暑い。すでに十月だというに、「残暑」というには厳しい暑さがつづいている。こういうことで「地球温暖化」の兆しというつもりはないが、今までにこんなに暑い「十月」というのもなかったようには思う。
 仕事場で「カマキリ」の姿を見たが、その装いはすっかり「秋」モードだった。

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 このところの食事は、前に買った「おでんセット」の中にやたらとダイコンとかジャガイモをぶち込み、もうほとんど「おでん」の原形をとどめない惣菜でやり過ごしている。ダイコンもジャガイモも、安くて需要の高い食材だと思う。

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 さて、ちゃっちゃっと、オスカー・ワイルドの残りの『まじめが肝心』を読み終えた。中島敦の『李陵』も読んだ。
 

2019-10-02(Wed)

 旅行に行く! 決めた! まあ前から行くつもりではあったのだけれども、具体的に計画を進め始めた。
 わたしは以前はバンバン旅行をしていたわけだけれども、「記憶障害」になってしまうと、そういう「非日常」な旅行の思い出こそが真っ先に消えてしまう。おかげでわたしには貴重だった東欧旅行の記憶もほぼすべて消えてしまっている。プラハクラクフ、そしてベルリンの記憶は今いずこ。国内にしても、瀬戸内への旅行の記憶も残っていないし、仙台、奈良、京都、その他いろんなところに行っているはずなんだけれども、つまりは何も記憶に残っていない。
 まあそのことは「仕方がない」としてあきらめるしかないのだけれども、ここで問題になるのは、「じゃあ、旅行をするための<手順>とはどういうこと?」というのがわからない。

 実は今回は『あいちトリエンナーレ』に行くつもりだから、つまり名古屋へ行くわけだけれども、では「名古屋」に行くのに、例えば新幹線にはどう乗ったらいいの?とか、宿屋の手配はどうするの?とか、まるでわからない。
 でも、もう出発するに2週間ぐらいしか時間は残っていないし、あれこれとちゃんと<決定>しておかなければならない。出発は12日の早朝と決めてあって、12~13日と宿泊し、13日の夜には帰宅したい。これがまた、秋の<三連休>の真っただ中で、のんびりと「しゅっぱ~つ!」というわけにはいかないということに、今日になって気がついた。
 それで、まずは宿泊地を決定しなくてはいけないと、いろいろとインターネットでアクセスするのだが、先に書いたように時は秋の行楽シーズンのひとつのピークの三連休ともあって、ちゃんとしたホテルや旅館はすでに「満室」の表示になってしまっている。まあそういう「ちゃんとしたホテル」はもともと宿泊料も高く、わたしとて二の足を踏むようなたぐいのホテルなわけで、「名古屋あたりならもっと格安なホテル、旅館もあるのではないか?」と思ってさらに検索すると、「これは安い!」というビジネスホテルなども見つかる。「ネット予約」出来るようなシステムではなく、メールで問い合わせたりダイレクトに電話したりしなくてはならないのだが、名古屋駅から近くて格安のビジネスホテルに電話してみると、空きがあることがわかって予約した。それがまた、すっごく安いのだ。うれしい。

 旅館に予約するともう「ほんとうに旅行に行くのだな」という気分になる。あとは、往復の交通チケットを入手すること。
 いちばん安いのは「深夜バス」なのだが、これは安いのはいいのだが、時間的ロスが大きいし、それなりに疲労もしそうだ。名古屋に早朝に到着しても3~4時間という時間をつぶさなくてはならないし、とにかくはわたしにとって<久しぶり>の旅行なわけだから、旅行の過程の「車窓風景」とかも楽しみたい。やはりここは「新幹線」を利用しようか。新宿などにいっぱいある「チケットショップ」で、多少は安いチケットをゲット出来るだろう。もうちょっといろいろと調べよう。
 

『ウィンダミア卿夫人の扇』オスカー・ワイルド:著 西村孝次:訳(新潮文庫『サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇』より)

サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)

サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)

 どうも、この作品にも無駄に登場人物が多い印象がある。ひとつの「人情世話ばなし」というところはあり、ひまつぶしには格好の作品かもしれないが、今となってはそこまでにもてはやされる作品とも思えない。
 

2019-10-01(Tue)

 十月になった。秋たけなわのはずなのだが、暑い。昨日も暑かったが、今日も最高気温は30度ぐらいに行くらしい。そして、今日から消費税率が10パーセントに引き上げられてしまうのだ。
 わたしは今日は「有給」を取得して「お休み」にしてある。いちどアラームで起こされたが、「今日は仕事に行かなくていいのだ」と二度寝する。それでも7時ぐらいには起き出して、「なんだか暑いな~」と、ぐだぐだとする。酒がなくなったので昼前に買い物に出る。仕事もしないで午前中から酒を買いに行くという、とんでもないぐうたらモノである。そして、消費税アップ後の初買い物でもある。銀行にも立ち寄って、「再来週には『あいちトリエンナーレ』に行くぞ!」というつもりで預金をおろす。もうそろそろ、本気で「旅行」のことを考えなくってはいけない。

 それで、わたしは今月はきっちりと「金銭出納帳」をつけようと思っている。しばらく前にもしっかりつけていたのだが、そのときは例えばSuicaに入金したらその「入金」だけを記録して、あとはどう使おうとも知ったことじゃなかった。ただその日その日、金銭出納帳に記録した「残高」と、財布の中に残っているお金とがイコールであればいいというやり方だったのだが、それでは個別に「食費」にじっさいにはいくら使ったのかとか、「交通費にいくら使った?」とか、まるでわからなくなってしまうわけで、そんな出納帳をつけている意味がなくなってしまってやめてしまった。
 今回は、「財布にいくら残っているか?」とか「カードにこれだけ入金した」とかおかまいなしに、カードを使って何かを購入しても、その内容をきちんと出納帳に記録しようと思っている。
 なぜそんなことをまた始めるかというと、もちろん支出をきちんと記録して分析するためでもあるけれども、つまりは出来るだけ「無駄づかい」をやめよう、支出を抑えようということ。
 それは、今の政権が「消費税をアップしてもみんなおとなしく従ってくれるね」とするのに反抗し、ひとりの支出のわずかな額であっても支出を抑え、「消費税をアップしてみたら消費が伸び悩み、景気が悪くなった」と、いわせたいのである。もちろん自分の住んでいる国が不景気になることは喜ばしいことではないのだが、わたしは今の政権を嫌悪しているし、彼らの思惑通りには動きたくはないのである。そのためには、「現政権下で国は没落するばかり」という<真実>を後押ししたい。
 さて、どれだけモノを買わずにやっていけるだろうか?(って、ついついこの日はずいぶんと買い込んでしまった。明日から<勝負>だ)。

 そうだ、読んでいるオスカー・ワイルドの『サロメウィンダミア卿夫人の扇』の文庫本、『ウィンダミア卿夫人の扇』は読み終わったのだった。あと、昨日から阿部和重の『オーガ(ニ)ズム』も読み始めた。『カフカ全集』は、しばらくお休みになる。
 

2019年9月のおさらい

舞台:
●『あいちトリエンナーレ補助金不交付に抗議する緊急集会』@三鷹・SCOOL

展覧会:
●『没後50年 坂本繁二郎展』@中村橋・練馬区立美術館
●『JULIAN OPIE ジュリアン・オピー』@初台・東京オペラシティアートギャラリー

映画:
●『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ:脚本・監督
●『ブルーノート・レコード ジャズを越えて』ソフィー・フーバー:監督
●『メランコリック』田中征爾:脚本・監督・編集

Book:
●『審判』フランツ・カフカ:著 原田義人・渡邊格司・石中象治:訳(旧版「カフカ全集 2」より)
●『アメリカ』フランツ・カフカ:著 原田義人・渡邊格司・石中象治:訳(旧版「カフカ全集 2」より)
●『白衣の女』ウィルキー・コリンズ:作 中島賢二:訳

『あいちトリエンナーレ補助金不交付に抗議する緊急集会』@三鷹・SCOOL

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福留麻里、岡田智代、Aokid×杉野晋平×村上裕、辻村優子、綾門優季松田修、三野新、遠野よあけ、円盤に乗る派、関優花、飛田ニケ、入手杏奈

 普通に<作品>を見せるというイヴェントではなく、「今、目の前で起こっていること」に対抗するという意識でのパフォーマンスが多かった。わたしの知らない演劇関係の参加者が多く、そんな中で「ことば」を駆使してのパフォーマンスもいくつかあったが、やはりわたしは「そこにどのように<身体>を絡ませるか」という表現に興味があった。
 実は観ていて、この雰囲気がかつてわたしが主宰していた"crosstalk"でのあれこれのパフォーマンスを思い出させられるところがあり、「これはどういうことなんだろう」と考えさせられたりもした。「乱暴」「稚拙」でもあって、観ていてそのときは「いやだ」と思いもしたのだが、しばらく時をおくと、「あれでいいのだ」とか、肯定的な考えになる。

 わたしは岡田智代さんに協力して、(あの狭いスペースの中で)「ジグザグデモ」というものをやってしまった。ああいうのはじっさいにやってみないとわからないことはある。
 あと、さいごの辻村優子のパフォーマンスが、個人的に気に入ってしまった。これもどこか"crosstalk"っぽかったかな?

 とにかくは「ひとつの危機」としての文化庁による補助金ストップの問題、まだ始まったばかりだ。日本が、ナチス・ドイツのような国になってしまうのかどうかの瀬戸際に来ている。
 

2019-09-30(Mon)

 突然に、三鷹のSCOOLで、「あいちトリエンナーレ補助金不交付に抗議する緊急集会」というのがこの日と明日とに開催されることになった。この日は夜にまた文化庁前でも「抗議集会」が開かれるようで、どっちも気になるのだけれども、やはり知っているダンサーらがパフォーマンスをやるという三鷹の集会の方に行くことにした。そうすると、ひょっとしたら集会のあとに「飲み会」になだれ込むやも知れないし、どちらにしても終わったあとに帰宅時間はずいぶんと遅くなるだろうし、そうすると明朝がキツい。そこはせっかく「有給制度」というのがあるわけだから、明日は有給をいただいて休んでしまおうと考え、会社にそのように伝えて承認を得た。これで気もちもゆったりした。

 いちど仕事から帰宅して、「今日は先日のように<間に合わない>ということにならないように」と、ちょっと早めに家を出た。それで、わたしは<開演>は7時からと思い込んでしまっていて、「では<開場>は6時半だろう」と、時間通りに会場に到着したのだが、ドアを開けてみるとまだ仕込みの真っ最中で、なんと開演は7時半で開場は7時だという。また、まちがえちゃったよ。
 駅に戻ったりしてちょっと店を覗いたりしているとすぐに30分ぐらいは経ってしまうもので、7時になって会場に戻る。それでもわたしが一番乗りだ。

 開始されたイヴェントのパフォーマンスは、あとでまた書くけれども演劇関係の参加者も多く、わたしのまるで知らない方々の出番がつづく。いつもはこのスペースでダンス関係のイヴェントばかりを観ていたわたしとしては、そういった<原初的>パフォーマンスに結果として感じ入るところも多く、考えることの多いイヴェントだった。
 とちゅうのパフォーマンスで観客を交えた<討論>になる雰囲気だったが、「それはいちどすべて終えてから」との主催者のコメントがあり、9時半をまわったあたりでいちど終えて、そのあとに<討論>という展開になるようだった。
 わたしとしては<討論>を聴いて帰ると相当に遅くなってしまいそうなので、残念だけれどもそこで<途中退席>することにした。

 帰りに小腹もすいたし、「ちょっと一杯」みたいな気分で、近くの「日高屋」に寄って、「生ビール」+「イカ揚げ」+「ポテトフライ」。ポテトフライがけっこうヴォリュームあって腹ふくれる。「ビールをもう一杯飲もうか」という空気ではあったが、そこは自制。これで770円。「ちょっと一杯」なら安いだろう。しかし、「日高屋」の「イカ揚げ」は、店舗によって量がちがうな、などと思う。この店は自宅駅近くの「日高屋」でのよりも分量が多い。

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 帰宅するともう12時に近かった。テレビをつけてみると、明日から「消費税」が増税されるということにあわせて、NHKのニュースで中継報道していた。コンビニにカメラを据えて中継しているのだが、客はいない。しかしアナウンサーの声は上ずっていて、「ついにもうじき消費税が上がります!」と、お祭り気分だ。まるで新年を迎えるカウントダウン、元号が「令和」になったときのお祭り騒ぎの再現だ。NHKはほんとうにどうしようもないテレビ局になってしまったな、などと思いながら寝るのだった。