ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-09-24(Tue)

 台風で「大量死」したという記事もみたスズメたちだけれども、勤め先の近辺のスズメたちは戻って来た。というか、その姿をまた見るようになった。ただ、台風の前には、スズメたちはせいぜい3~4羽のグループで行動していたと思うのだけれども、今はひとつのグループの数はもっと多く、いちどに10羽を超える数を見かけたりする。やはり、大変な目に遭ってしまったあと、「もっと大勢でかたまって行動した方が身を守れるぜ」と学んだのだろうか(写真はブレちゃったのを合わせて3羽しか写せなかったけれども)。

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 夜、寝る前にちょっとづつ読んでいる『グリム童話集』は、ぼちぼちと20話ぐらいまでは読み進んだ。小話的な短いのから、20ページぐらいの分量のものまで様々。落語みたいな話やナンセンス話もあるけれど、いわゆる「童話」と認識できるような物語には、いくつかの類型があるようだ。例えば、「誰も成し得なかったことを成し遂げたものは、王様によってその姫との結婚が約束される」とか、「継母というものは連れ子に邪険にする」とか。そんな中で「これは!」と思う面白さがあるのは、「ヘンゼルとグレーテル」、それと「漁師とかみさん」とかだろうか。
 今、これまで読んだもののタイトルを眺めていて、すでにその内容を思い出せなくなっているものもある。やはりこの日記に、忘備録的に短く記録しておいた方がいいだろうか。ちょっとやってみよう。

 ◆KHM1:「蛙の王さま あるいは鉄のハインリヒ」
 あるお城のお姫さまが、庭で遊んでいて鞠を池に落としてしまう。池から蛙が顔を出し、「オレと友だちになるなら鞠を取って来てあげよう」という。姫は「ふん、蛙のくせに」と思ったけれども、「いいわ、鞠を取って来て」という。鞠を取り戻した姫は蛙を放ったらかして城に帰るけど、蛙は城の門まで来て「中に入れろ!約束を守れ!」とわめくのね。それを聞いた王さまが姫にいきさつを聞き、「約束は守らねばならぬ」と、蛙を城に入れてあげる。自分の部屋にまでついて来た蛙にうんざりした姫が蛙を壁に投げつけると、なんと蛙は美しい王子さまに変身する。王子は魔女の手にかかって蛙にされていたのだった。「鉄のハインリヒ」とは王子の忠臣で、蛙にされた王子を嘆き悲しみ、胸が張り裂けないように胸に三本の鉄のたがをはめているのだった。今元の姿に戻った王子は姫といっしょに王子の城へと向かう。ハインリヒのうれしさで、彼の胸の鉄のたがはパチンとはじけ飛ぶのだった。

 これ、お姫さまはこれっぽっちも美徳を持ち合わせていなくって、蛙を壁に投げつけるのもひどいわけで、それで魔法が解けるのは都合が良すぎるな。忠臣「鉄のハインリヒ」の話が面白い。

 ◆KHM2:「猫と鼠の仲」

 残念ながら、「トムとジェリー」のような話ではない。それでも当初は猫が鼠に「一緒に暮らそう」と持ちかけ、鼠も承諾する。猫が「冬を越すために食料を買っておこう」といい、いっしょに「牛脂」の瓶詰を買う。「隠すのには教会の床下がいちばんだ」と猫が言い、鼠も「いいよ」と。それからときどき、猫は「いとこに赤ちゃんが生まれたので会ってくる」とか言ってひとりで出かけ、つまり牛脂を少しづつ、けっきょくそんなことを繰り返して全部食べてしまう。冬になって鼠が「あの牛脂を食べよう」となると、もう牛脂は残っていなかった。鼠は「あんたが食べちゃったんだね」と猫にせまると、猫は「そうともさ」と鼠を食べちゃいましたとさ。猫は鼠を食べるものなのだ、というお話だ。

 あららら、「短く記録しておく」といっても、ずいぶん長くなってしまうものだな。これは大変だ。ひょっとしたらヒマなときに続きをやるだろうか。