もうすぐ12月になるが、この日はきのうのように暖かくはなく、こんな時期らしい気温だったと思う。
夕方から西のコンビニに買い物に出かけたが、せっかくだから陽の沈む夕焼けの見られそうな時間に出かけた。でも家を出ると空は不気味な曇り方で、まるで嵐の前ぶれみたいな空。夕焼けなど拝めそうにない空模様だった。

でもコンビニで買い物をしてからもうちょっと先に足を延ばし、遥か遠景の眺められるところへ行ってみると、遠くの空は晴れていて茜色に染まっているのが見えた。普通だったらこのあたりの頭の上の雲も少しは夕焼け色になるだろうに、上を見上げると変わらず濃い灰色の雲が立ち込めていた。
あれ? 夕焼けに染まった西の空を見ていると、富士山のシルエットも見えているようだ。

このあたりはすっかり曇っているというのに、よっぽどいい天気じゃないと見えないはずの富士山が見えるなんて、空気は澄んでいるんだろう。
カメラを思いっきりズームにして富士山をメインに撮ってみた。このあたりからは富士山の裾野の方までは見えないので、あんまり富士山っぽくも見えないのだが。

帰り道、久しぶりにウチの近くのハラール・フード店に立ち寄ってみた。
最近は「何を買ったらいいのか」わからないこともあり、あんまり訪れる機会もなくなっているけれども、このところクルドの人たちへの排斥につづいて、ムスリムの人たちへの排斥の声も大きくなってきている。SNSをみると「日本人がハラール食材などつくるな!売るな!」という書き込みが目に入ってくるようになった。
わたしはもちろんそういう世相はイヤなので、もっともっとこの地元ハラール・フード店を利用したいと考えていたのだった。
それでも今までにカレーパウダーとかブラックペッパー、ネパール製のインスタント麺などを買ったが、どれも劇安だった。そうそう、ジャガイモも買ったけれども、きれいな形の大きなジャガイモで美味しかった。
今日は、以前いちど買って美味しかった「Jack Mackerelの水煮缶」というのをまた買った。「Jack Mackerel」とは人名ではなく「マアジ」のこと。夕食にさっそく召し上がったが、日本でマアジの缶詰がつくられて売られていないのは、缶詰にしてもどうしても生臭くなってしまうかららしい。しかしこの「Jack Mackerelの水煮缶」はまったく生臭くなどなく、ちょうど「サバの水煮」のような味だ。つくり方に日本人の知らない秘密があるのか、日本で獲れるマアジとはどこか異なるマアジなのか。ちなみに、缶のラベルをみると、なんと「チリ製」と書かれていた。
とっても美味しくいただき、DHAとEPA、そしてカルシウムをいっぱい摂取したが、分量があまりに多くって食べ切れないのだった(写真はもう三分の一は食べたところ)。日本の魚の水煮缶3個分ぐらいの分量があって、これで399円(税込み)なのだった。満足。

しかし、SNSで「ハラール・フード排斥!」が叫ばれるなか、そんなハラール・フードを美味しく食べているわたしは、なおさら誰かさんに「日本人じゃないの?」なんて言われてしまうことだろう(高市首相を支持していないことだし)。ついでに書けば、わたしのパートナーのネコのニェネントくん、その名前はわたしが付けたのだが、実は西アフリカのウォロフ語から採ったものなのだ(どんな意味なのかは教えませんが)。これでよけいに「日本人じゃないの?」と言われ、排斥されてしまうかもしれない。ああ恐ろしい。
それで夕方にはテレビの『報道特集』で日中関係の特集が組まれていて、タレントの中国でのイベントが中止になっていることや今後起きる日本書籍の出版への影響、レアアース輸出規制への危惧などの現状を伝え、首相官邸前で行われた「日中の平和と対話を求める集会」のことも取材して、参加した学生たちにインタビューもしていた。そのときに「カメラの前で顔を出して訴えることは避けたい」と語る学生が何人もいて、インタビューを行ったアナウンサーはスタジオで「世界平和とか反戦という言葉って、わたしは当たり前の事だと思うんです。ただこうした、当たり前のことであっても、はっきりと言いづらい空気が今はあるんだ、ということに、ショックを受けました」と語るのだった。
この『報道特集』のことは、番組が終わって1時間も経たないうちに「Yahoo!Japan」のニュースになり、あっという間に千を超えるコメントがつけられていたが、わたしは読むのも苦痛でそんなにチェックしていないのだが、そのコメントのほぼすべては『報道特集』の内容を否定する、「攻撃的」といっても過言ではないコメントなのだった。
もともといわゆる「ネトウヨ諸氏」らは、以前からこの『報道特集』を「反日的」として、毎週のように攻撃のターゲットにしてきていたのだが、つまりどうやら「Yahoo!Japan」は、『報道特集』がコメントの餌食になることを十分承知のうえで、「ネトウヨ諸氏」らへの「カンフル剤」のつもりでニュースにしている。そういう疑いをより明確に抱くことになるのだった。