ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2025-10-05(Sun)

 夜になって、「あれ? 今日は<中秋の名月>の日だったかな?」と思い、「写真が撮れるかな?」と、外に出てみようかという気になり、そのときにようやく<中秋の名月>は明日、6日なのだったと思い出した。
 そもそもこの日は午後から空は雲が拡がったようで、とても月が見られるような天候ではないだろう。明日の<中秋の名月>も見られないんじゃないかと思う。

 この頃、読書に時間を割くことが多くなり、「いいことだ」と思っている。今日もまず午前中、昨夜から読み始めたピンチョンの『競売ナンバー49の叫び』を読んだ。
 それで読んでいてふと思ったんだけれども、この『競売ナンバー49の叫び』、オードリー・ヘプバーンの映画『シャレード』に似てるんじゃないだろうか。
 『競売ナンバー49の叫び』では、ヒロインのエディパ・マースが死せる過去の恋人、ピアス・インヴェラリティの遺言執行人に指定され、メツガーという顧問弁護士と共に、その遺言の深~い謎を探っていくらしいのだが、『シャレード』ではオードリー・ヘプバーンの夫が謎の死を遂げ、彼が持っていた大金が行方不明になるわけで、それをヘプバーンがスキー場で知り合ったケーリー・グラントと共に探っていくお話。そしてどちらの話も、レアな記念切手というものがキーになるらしい。
 わたしは勝手に「それって、似てるんじゃない?」とは思ったわけで、つまりエディパ・マースはオードリー・ヘプバーンで、メツガーがケーリー・グラントというわけだ。『シャレード』が公開されたのは1963年だし、この『競売ナンバー49の叫び』が刊行されたのは1966年。ピンチョンが『シャレード』を観てから『競売ナンバー49の叫び』を書くことは無理ではないだろう。『競売ナンバー49の叫び』には「ビートルズ人気」に触発されて書かれた部分もあることだし(ビートルズの「アメリカ上陸」は1964年2月のこと)。
 それで、ネットで『競売ナンバー49の叫び』と『シャレード』との関係、について書いているところはないかと検索してみたのだけれども、これが1件もヒットすることはなかったのだった。どうやらこの件はわたしの勘ぐり過ぎの「妄想」だったようだ。

 昼食のあと午後から、きのう録画しておいた『地球ドラマチック』の、「ナマケモノ スロッティ物語」というのを見た。
 わたしは最近、特にFacebookを見ていても「動物の写真・動画」みたいなのばっかり見ていて、そのなかでもよく見るのが「ナマケモノ」と「リクガメ」である。どちらも「動きが超スロー」という共通点があるので、わたしはそのあたりに惹き付けられているのかとは思う。特に「ナマケモノ」は顔があまりに愛らしい。
 テレビの動物番組でも「ナマケモノ」を取り上げることは稀なので、放映前から楽しみにしていた番組だった。

 番組はドイツとオーストリアの共作で、南米ガイアナ熱帯雨林で動物保護活動を行っているルアナという女性と、ケガで保護されたメスのナマケモノ「スロッティ」とのドキュメンタリー。ナマケモノの生態の説明も「動物ドキュメンタリー」的に過度にはならず、ルアナさんの生き方もサラッと紹介し、そんななかでルアナさんとスロッティとの交流も過度に情緒的に流れる演出ではなく、それでもスロッティのゆっくりした動きのなかに「生への意志」もしっかり読み取れ、そんなスロッティを見ていると、わたしはただ「愛おしい」と感じ、愛でてあげたいと思うのだった。
 ラストは、回復して森に戻ったスロッティが一年後にルアナさんのそばに姿をあらわすのだけれども、胸には新しく産まれた「赤ちゃん」を抱いているのだった。めでたしめでたし。いいドキュメンタリーだった。

     

 きのうは高市早苗氏が自民党の新しい総裁に決定し、おそらくは日本の首相に選出されることになるのだろうが、どうやらけっきょく「裏金議員」らが復権するみたいで、「むかしの自民党」に戻ろうとしている気配がある。
 そして月末にはアメリカのトランプ大統領が来日するらしく、さっそく「日米首脳会談」とはなりそうだ。どうなることやら。
 そのトランプ大統領だが、報道では来年の「建国250周年」を記念し、トランプ大統領の肖像を描いた1ドル硬貨を発行する可能性があるとのこと。そりゃあトランプは「ぜひ発行してくれ」とせっつくだろうが、アメリカは連邦法で現職の大統領や存命の元大統領の肖像を貨幣に描くことを禁止している。そりゃ当然のことだと思うが、トランプのことだからそのあたりのことを強引に突破しようとすることだろう。実現したらいよいよ、アメリカ合衆国北朝鮮みたいな個人崇拝の国になってしまい、今以上に世界からバカにされることだろう。