ずいぶんと暖かい日がつづくようになり、今日は暖房をつけることもなかった。こうなると、もうそろそろニェネントくんといっしょに寝るのもおしまいになるのかなあ、とは思うのだけれども、この夜もわたしがふとんに入ると、ニェネントくんもわたしの上にとび乗ってくるのだった。このところ寝る前に、わたしの上にいるニェネントくんをいっぱいかまってあげているので、ニェネントくんもそれを楽しみにしてくれているのかな?と、好意的に解釈するのだった。
別に寝るときじゃなくってもかまってあげればいいじゃないか、という考えも頭をもたげるけれども、昼間とかニェネントくんを抱き上げようとかすると、ニェネントくんはそれをいやがって爪を立ててきたりするのだ。
今朝は起きたあとテレビのニュースショーなどを見て、まずは満開の桜の話、そしてとにかくもトランプ関税の顛末の話。アメリカでは各地でトランプへの抗議デモが起きているのだ。ネットで知ったのでは、トランプを支持しないアメリカ人は60パーセントを越えているという。世界じゅう大変だが、これからいちばんの被害者はアメリカ国民になるんじゃないか。
そのあと、昨夜録画しておいた『ETV特集』の、「フェイクとリアル 川口 クルド人 真相」と題された番組を見た。
わたしも去年のある時期までは、そんなクルド人に対する「誹謗中傷」、「フェイク記事」のことを問題視して、この日記にも書いたりしていたが、もうあまりにSNS上とかでの誹謗中傷記事があふれてしまい、「もうわたし個人で問題にしてもどうにもならない」と絶望感も感じ、そういう発言はやめてしまっていた。もう「わかっている人はわかってる」と思ったし、「ケーキを三等分できない人たち」のことは放っておこうって思ったのだ。
この番組、ひとつひとつの問題を川口に出向いて関係者や当事者、そして投稿者に取材した、ていねいな番組だった。もちろんほぼすべての問題が起きたのは「デマ」「フェイク」によるものだが、当時問題になった「病院前の騒乱」の真相も調べ、実は騒乱などではなかったが、救急搬送が何時間かストップしたことは真実だったと伝えたし、婦女暴行を2度行ったクルド人青年がいたことは事実だということだった。しかしだからといってすべてのクルド人に「クルド人出て行け」と罵声を浴びせるのはちがうだろう。
しかし、この番組では伝えなかったことだが、このげんざいの「クルド人排斥」の大きな動きの背後には、産経新聞がキャンペーン的に実行している「移民と日本人」という連続記事の存在が大きな問題だと思う。
別に産経新聞が日本の移民政策に反対ということにとやかく言わないが、その自社の主張のために川口のクルド人をスケープゴートのごとく「犯罪人」扱いしたのは、報道機関として逸脱した行為だと思う。産経新聞の記事が原因でどれだけの人が「そうか、クルド人は追い返さなきゃいかんな」と思うことになったことか。どれだけの人が川口のクルド人に「ヘイト」の罵声を投げつけるようになったことか。これはジャーナリズムとして許されないことではないのか。
例えばトルコ大使館に取材して、川口のクルド人の違法性を記事にするのだが、それはつまり中国のウィグル族について中国大使館に見解を聞くようなものである。クルド人はトルコで差別や弾圧を受けており、トルコはクルド人の「クルド労働党(PKK)」をテロ組織としている。しかし日本の公安庁は、2年前に調査の上、PKKを「テロ組織」から除外しているのだ。その決定をトルコ政府と産経新聞は怒ってるが、公平なものではないだろうか。
番組では、「フェイク記事」をSNSで拡散させた当事者を割り出して取材もしていたが、けっきょくそういう「フェイク拡散者」は「ケーキを三等分できない人間」で、「何が事実かは知らないのだが、投稿して<いいね>がたくさん付くと気もちイイのだ」ということなのだ。
この、「事実だろうがフェイクだろうが、<いいね>がたくさん付くことを目標とする」だけみたいな現象は、今げんざいの「兵庫県知事問題~第三者委員会メンバーへの誹謗中傷」でも同じことが起きているようで、この「快楽原則」だけで動く連中というのは、今の日本の大きな問題だと思う。このことはまたいずれ書きたいが。
さて、わたしは午後から「Amazon Prime Video」で『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を観始めた。評判になった作品で楽しみにしていたけれども、これがめまぐるしく変わる「マルチバース」の世界の話で、観ていてもクルクル(恣意的に)シチュエーションが変わり、疲れてしまうのだ。そのうちに集中力も切れてしまってウトウトなりはじめ、「ダメだ。今日はこの映画を観るのはやめておこう」ということになった(また後日観るだろうけれども)。
読んでいた、デヴィッド・グレーバーの『アナーキスト人類学のための断章』を読み終えた。感想を書くのはめんどうだな。
写真は、きのう買い物に行く途中で見たオブジェ(?)。電柱から支えのワイヤーが伸びていて、その下の方は黄色い筒で覆われているのだけれども、その筒の上から木が伸びているのだ。この木は筒の中にずっと、下の地面まで細い幹がつづいているのだろう。よくここまで伸びて、枝葉を広げるまでになったものだね。
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