ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-11-30(Sat)

 土曜日なので、朝はFМの『ウィークエンドサンシャイン』、そして『ゴンチチの世界の快適音楽セレクション』を聴く。この朝の「世界の快適音楽セレクション」は「真夜中の音楽」特集で、わたしには懐かしい曲がいろいろと聴くことができた。「真夜中」、つまり「Midnight」がタイトルに付く曲はいっぱいあるし、けっこう名曲が多いと思う。
 わたしがガキンチョの頃に聴いた千賀かほるの「真夜中のギター」なんかは、ほんっとに懐かしく聴いたし、グラディス・ナイト&ピップスの「夜汽車よ!ジョージアへ」は実はシングル盤を持っていた。
 この「夜汽車よ!ジョージアへ(Midnight Train to Geogeia)」は「都会でスターになるという夢が破れて夜汽車でジョージアに帰るという男に、『あたしもあんたについて行くわ』と女性が歌う」という曲で、な~んかこのウェットさは日本の演歌みたいだなあ、とは当時も思っていた。それでコーラスの絡みがちょっと面白い曲で、まあ「コール&レスポンス」と言えるんだろうけれども、そのコーラスが歌のなかの男の心情を代弁しているようなところがあって、そういうところもわたしは好きだったなあ。
 あとわたしが思い出す「Midnight」の曲というと、ウィルソン・ピケットの「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」とかマイルス・ディヴィスの「ラウンド・ミッドナイト」あたりかなあ。古いところではベルト・ケンプフェルト楽団の「真夜中のブルース」なんていうのもあった。今朝はこれらの曲はかからなかったけれども、まだまだいっぱいあることだろう。

 番組が終わって、北のスーパーへ買い物に出かけたけれども、ウチのすぐ近くの家で、窓からネコが外を眺めていたのと目が合ってしまった。このネコは以前も姿を見たことがある。

     

 その向こうにヒヨドリが来ていたのを写真に撮ってみたけれども、このオートフォーカスのカメラは肝心のヒヨドリにはピントが合わず、手前の枯れ枝の方が鮮明に写ってしまうのだった。「レンズの中央にあるモノにピントを合わせろよ!」とは思うのだが、このカメラの大きな欠陥。

     

 昼からは想田和弘監督の「観察映画」、前の『選挙』の続篇というべき『選挙2』を観た。ちょうど兵庫の知事選挙のことで「公職選挙法」のことも話題になっていたわけだけれども、タイムリーにそういうことに触れられていた場面もあった。
 しかし映画の撮られたときは「東日本大震災」の直後で、皆が放射性物質による大気の汚染を恐れていた時期。この映画の主人公ともいえる山内和彦氏は、「脱原発」をスローガンに無所属で立候補したのだった。
 わたしも観ながら当時のことを思い出したりもするのだったが、実は今わたしが住んでいる地域は福島県以外では突出して「放射線被爆」の値の高かった地域で、それは事故原発から空中を飛来した放射能が、雨によってこのあたりに降り注いでしまったものと考えられている。当時はこのあたりのあちこちで「放射線量」の計測が行われていたし、農作物は忌避された。医療機関では「甲状腺がん」の検診なども行われていたのだった。
 あれから13年経つわけだが、たいていはその後の雨によって洗い流されたとはいえ、今でもこのあたりの土地の放射線汚染は他の地域よりも高いことだろう。

 このことに関連して、国民民主党の玉木代表は先日石破総理を訪問、面会して、「次期エネルギー基本計画」に原発新増設を盛り込むことなどを要望したのだという。わたしは「原発」には反対の立場だけれども、そのことは置いておいても、このようなことを国会の議論の場で持ち出すのではなく、今は国民民主党キャスティングボートを握っているからとばかりに、ちょくせつ面会して総理大臣に要望するというのは、「思い上がり」なのではないだろうか。

 夕方はテレビの「報道特集」で、「兵庫県知事選挙」の問題点をあらためて追及したものを見た。20分ほどの特集だったが、わたしなどネットやテレビの報道で断片的に得ていたポイントが、こうやって「ひとつの大きな問題」として提示されたのを見て、あらためて「今の日本ではヤバいことが起きている」との認識を得た。とにかくは前の「東京都知事選挙」のときから今の選挙制度を悪用する動きがあるわけで、まずはその点をしっかりとただすべきだろうとは思う。そして「SNS」の問題。今回の「兵庫県知事選挙」のようなやり方がまかり通れば、かんたんに「ファシズム」が成熟してしまうことだろう。そのことはなんとしても防がなくってはならない。