ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-11-24(Sun)

 のどの具合だけれども、このところはすっかり良くなっている。朝起きたとき口の中に痰がたまっているということもなくなったし、のどから首にかけての違和感もなくなった。ただ、時に咳が出ることはまだつづいている。少しずつ健康になって来ている気はするが、もうこのまま、のどのことは気にかけなくていいようになってほしいものだ(先日買った「のど飴」は無駄になる?)。

 今日は日曜日。日曜日はテレビでいろいろドキュメンタリー番組をやるのが楽しみな日。
 まず朝は「さわやか自然百景」という15分の番組。この朝は北海道のサロマ湖周辺の生態系の特集だった。サロマ湖は海につながった「汽水湖」なので、干潮のたびに湖のなかに大きな干潟ができる。そうすると海に帰りそこなった魚たちが干潟に群れ、それを狙ったいろんな動物たちがやって来るのだ。キタキツネ、タンチョウ、そしてアオサギなど、もうみんな入れ食い状態で食べ放題の天国なのだ。
 それでサロマ湖の近くの森にはアオサギの営巣コロニーがあり、なんと200ものアオサギの巣があるのだという。アオサギはコロニーをつくって繁殖する鳥で、どこでもいくつもの巣を互いに近隣に営巣する「アオサギ団地」をつくるのだということ。それにしてもこのサロマ湖畔ほど大規模なコロニーは珍しいらしい。
 このごろわたしもよくアオサギを目にしていて、ちょっと最近アオサギへの親近感も強くなっているので、タイミングのいい番組だった。しかし、ウチのあたりのアオサギは、いったいどのあたりに「アオサギ団地」があるんだろうか。

 午前中に北のスーパーに買い物に出かけたが、この日は雲ひとつない青空だった。でも、いつもの歩道橋の上にあがってぐるりと空を見回すと、北東の空遠くに小さな雲がひとつだけ見えた。広い青空の片隅に、この雲だけがポツンと浮かんでいたのだ。わたしの撮ったヘタな写真でわかるだろうか?

     

 その青空に浮かぶ小さな雲を見て、わたしはむかし大好きだった、インクレディブル・ストリング・バンドというバンドの「リトル・クラウド」という曲を思い出したのだった。
 その曲はA・A・ミルンの『くまのプーさん』のなかの一節、「How sweet to be a cloud floating in the sky」からインスピレーションを得てつくられた曲で、歌い手の主人公が空の小さな雲と会話する、愛らしくも童話チックな曲だった。
 そんな曲を思い出して空の雲を見ているとまわりのことが目に入らなくなり、その曲を好きだったむかしの自分に気もちもなにも戻って行くようだった。
 「Cloud」を見たからというのでもないが、となりの駅の映画館で昨日から黒沢清監督の『Cloud』の上映が始まっていて、わたしはまたまたこの日の昼に観に行こうかな、などとは思っていたのだった。しかしすでに2回も観ている映画だし、わたしも裕福な人間ではないし、現実世界の「Cloud」を見て過去に思いを馳せたりしたのだから「もういいや」というわけで、映画を観に行くのはやめることにしたのだった。

 午後3時からは大相撲の千秋楽の中継。しかし千秋楽はさいごに表彰式とかあるから進行が早められていて、3時に放送が始まったときには十両の取組みも終わるところだった。
 おっと、「玉正鳳はどうだったんだろう」とネット検索すると玉正鳳はみごと勝っていて、この場所を「10勝5敗」の好成績で終えたのだった。これで来場所の新入幕の可能性がう~んと高まった。あと幕内下位の力士のこの日の勝敗にもよるけれども、わたしとしては「ほぼ新入幕は決まっただろう」という気分。うれしいのだ。
 あとは優勝を賭けた大関決戦の琴櫻vs.豊昇龍。九州場所の観客は指笛吹いたり大騒ぎしたりでたまらないのだけれども、この取組みではさすがにけっこう静かだったか。
 豊昇龍の上手投げを琴櫻がうまく残し、そのあと豊昇龍が足を滑らせたように前に崩れ落ち、琴櫻の勝ち。初優勝ではあった。
 今場所は先日も、正代が土俵上の仕切りの白線で足を滑らせ、取組み以前に自滅したりしたが、この取組みの豊昇龍も、仕切り線で足を滑らせたのではないかと思えた。不運。

 大相撲のあとは『世界遺産』。この日はトルコの「カッパドキアの岩窟遺跡」の特集だった。いやはや、まあ乱暴に言えば穴を掘っただけなんだけれども、ここまで大規模になると「口をあんぐり」。
 それで寝る前は『ダーウィンが来た!』を見てこの日はおしまい。この日は佐渡の海に棲む「コブダイ」っつうヤツの特集。大きくってグロテスクな容貌の魚だ。寿命も30年とかあるらしく、この日の特集は20年の長期取材の映像をまとめたもの。
 コブダイのオスは縄張り争いが激烈で、ボスになると産卵のためにやって来るメスを独占しての「ハーレム」状態になる。そのボスの座をめぐる熾烈な闘い! このドラマ仕立ての展開が楽しい回ではあった。
 それで面白いことに、このコブダイは大きく育つまではみ~んなメスで、成長して大きくなったヤツはおでこのコブが張り出してきて、オスに「性転換」してしまうのだ。自然界の「性転換」の好例だ。いいじゃないの。