今年はずっと遅れてやってきた秋(これからは毎年こういう感じになるのかもしれないが)。ようやくきのうおとといと秋らしい天候がやってきて、青空が拡がっていたようだというのに、わたしは2日間一歩も外に出かけなかった。
せっかくの日の光も浴びたいし、買い物もあるので、ようやっとこの日はお出かけをした。空にはけっこう雲も出ていて「秋晴れ」というのでもないが、こういう「暑くも寒くもない」気候に外を歩くのはやはり気もちがいい。
この日はいつもの北のスーパーへ行くのではなく、東の国道沿いのショッピングモールにあるスーパーへ行くつもり。それはただ、そのスーパーにしか売っていない「ちゃんぽん」のインスタント麺を買いたいからである。ほかにも安いモノがあれば買ってもいいけれども、そのスーパーは基本的にちっとも安くはないのだ。
そのショッピングモールへ国道を歩いていると、途中にジャングルのような鬱蒼とした林がある。そばを歩いてそんな林のなかをのぞきこんでも東南アジアの熱帯雨林みたいで、なんとなく不気味ではある。奥にはタヌキとか棲んでいるのかもしれない(写真でみると「青木ヶ原の樹海」みたいだけれども)。
スーパーに着いて目当ての「ちゃんぽん」を選び、店のなかを見て歩く。レトルトパックのカレーが税抜き89円と、相当に安かったので買ってみる。あともうすぐ牛乳がなくなるので、多少高いぐらいならがまんして買って帰ろうと思ったのだが、みてみるといつもの北のスーパーよりも30円も高いので、「それはとても買えないな」と買うのをやめるのだった。
考えたらほかにも北のスーパーで買っておきたいものもあったので、帰り道にグルッと大きく迂回して北のスーパーへ寄るのだった。
「今日はけっこう歩いたなあ」と思って帰宅して時計を見ると、家を出てから2時間近くも経っていた。ちょびっと疲れたのだった。
さて、いよいよこの日11月5日は、アメリカの「大統領選挙投票日」なのだ。このところは「トランプ有利」という報道が目立っていたけれども、昨日今日になって「ハリスわずかにリードか」みたいになり、とにかく「開票してみなくっちゃわかんない」という感じ。どっちが勝つにしても僅差の結果になりそうだけれども、これで僅差でハリス勝利とかになったら、もうトランプとその熱狂的支持者たちが「囚人らの暴動」のごとくに暴れはじめてしまうことだろう。
アメリカという国はそのあたり、「暴力」による制覇がまかり通るのかいなと思わせられるところがあり、先日のWBCでも観客席ぎりぎりに飛んだファウルボールを守備選手が観客席の手前でジャンプして補球したとき、グラウンド間際の観客がその守備選手のグラブをつかんでボールをつかみだすというメチャクチャなことが起こって、当然その観客は退場処置させられたわけだけれども、そのあとになってその観客を擁護、応援するSNSへの書き込みがいっぱい寄せられたという。
今回もしもトランプ一派がそのように暴力で選挙結果をくつがえそうとするなら、そんなWBCの観客と同じことだろうし、アメリカという国は分断されてしまう。まあトランプがすんなり投票結果で勝つならば、そういう問題も起きないことだろうが。
昼間放映されている『ちゅらさん』ももうじき最終回で、野原で倒れたえりぃを、いっしょにいた息子の和也が助けを呼びに行き、助かったえりぃはこれから夫の文也の執刀で手術を受け、和也の精神的病いも克服されるわけだ。しかし、「悪性胃かいよう」だか「胃ガン」だかであんなに外で倒れてしまうまでに悪化していたら、もう手の施しようもないように思ってしまうのだが。
この日、楳図かずおさんが亡くなられていたことが伝えられた。彼も「胃ガン」だったという。
わたしもむかし『わたしは慎吾』の連載を毎週読んでいたけれども、今はその内容も思い出せないとはいえ、読んでいて「なんてスゴい内容なんだ!」と、頭がクラクラとした記憶がある。毎回「わたしはおろち」というセリフから始まる『おろち』も読んだ記憶はあるけれども、また『わたしは慎吾』を読みたいな。
楳図かずおさん、「マンガ」という表現の幅を大きく拡げられた、偉大な作家であられたと思う。合掌。