ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-10-26(Sat)

 「柴距離」という言葉があることを知った。これは柴犬が人や他の犬に対して「近すぎず遠からず」の距離を取ることで、「近くには来るけれども体はさわらせない」という柴犬の特性を言うらしい。
 ‥‥って、それってウチのニェネントくんではないのか。ニェネントくんも、わたしから1メートルちょっとぐらいの距離でまどろんでいることが多いけれども、わたしがなでなでしてやろうとか抱っこしてやろうとか思って手を伸ばすと、サッと逃げて行ってしまうのだ(まあわたしにつかまってしまったらそこであきらめて、特に抗うわけでもなくわたしにされるがままにはなるのだけれども)。
 っつうことはアレか? 実はニェネントくんは「柴犬」の血を引いた「柴猫」だったのだろうかね?「そうか、そうだったのか」と納得するのだった。

     

 「猫」のつづきで、わたしはこの日、となり駅の映画館に想田和弘監督の『五香宮の猫』を観に行くのだ。
 上映開始は10時からだけれども、ちょっと早めに9時前には家を出た。この日も空はグレー色で曇っていたが、予報では雨の心配はないという。
 映画館には9時20分ぐらいに着いて、「本でも読もう」と思っていたのだけれども、「どうせ買うのだから」と映画のパンフレットを買い、先に読んでいたら開映時間になった。この日が上映の初日の土曜日で、けっこう混むんじゃないかと思っていたのだけれども、意外とお客さんは少なく、10人もいない感じで、先日観た『箱男』の方がお客さんは多かったなあ。
 映画は単に「猫」を撮っただけの映画ではなく、舞台となった岡山の牛窓という地域の、人とネコとを絡めてのいろんな視点をみせてくれる映画だった。

       

 映画が終わってだいたい12時。まず「昼食か夕食を買って帰ろう」と、先日その存在に気がついた映画館のとなりのスーパーに立ち寄ってみた。肉や野菜類は安くはなかったけれども、惣菜類やパン類はとても安い。サンドイッチが食べたくなって「たまごサンド」と「ツナ&ポテトサラダサンド」とを買ったけれども、2つ合わせても税込みで333円と、コンビニで売っているサンドイッチを1つ買うのと同じぐらいの値段なのだ。これは帰宅して夕食で食べたけれども、「上げ底」ではなく具もいっぱい詰まっていたし、何よりも美味なのだった。特にツナサンドは何かプラスアルファの味が加味されていて、今まで食べたツナサンドでいちばん美味しかった。

 それで昨日考えたように、駅前のモールの中にある書店に行ってみて、『国家はなぜ衰退するのか』の本をちょっと探してみることにした。
 ここはそれなりに大規模な書店なのだけれども、やっぱり探す本は見つからなかった。「そりゃあそうだよね」とは思ったが、この駅の反対側にあるビルには、もう一軒の書店がある。そっちの書店はワンフロア全部が書店で、東京に行ってもそうはどこにでもあるような書店ではない、大規模な書店なのだ。
 と、その書店のあるビルに行ってみたのだが、あれれれ? その書店があるはずのフロアは「改装中」ということになっていた。「おや?」と思ってスマホで検索してみると、なんと、この9月で閉店してしまっていたのだった。
 茶色の背が高い本棚がズラリと連なった、なかなかイイ感じの書店だったんだけれども、なくなってしまったとは残念だ。まあ「支店」なので、東京の本店とかはもちろん存続しているのだが、地方の「書店」はどんどん数が少なくなっていくな。まあわたしも普段は「Amazon」で買っちゃうのだが、大きな書店の中を歩き回るのは「こ~んな本もあるのか」という発見もあって、楽しいものなのだ。

 「ちょっと残念だったな」と思いながら帰路に。帰宅してドアを開けると、ウチの「柴猫」くんが三和土まで降りてきて「おかえりなさ~い」とやってくれるのだった。
 「お留守番、ありがとうね」と、おやつの「ちゅ~る」をふるまってあげる。ニェネント喜ぶ。
 さて明日は総選挙の投票日。誰に、どこに投票するかはもう決めているけれども、もうひとつある「最高裁判所裁判官国民審査」のことは何も決めてなかったので、「どうしようか」といろいろネットで調べてみた。「X(旧Twitter)」などをみると、「裁判官はみ~んな自民党が任命してるのだから、迷わず全員X(バツ)をつけましょう」などという書き込みを見かけるけれども、わたしはそういう考えには反対する。
 別に「自民党の政策に同調しているから」という理由で任命されているわけではなく、例えば自民党が反対する「夫婦別姓」や「同性婚」を認める裁判官も多いわけで、わたしはそ~んな方々まで否定したいとは思わない。
 それで、今回「国民審査」の対象になっている6人の裁判官のことをいろいろ調べたのだった。まだ裁判官になって間もなく、判断のできないという方もおられるが、わたしの調べた結果では「この人はよろしくないな」という人が1人おられた。悪いけど明日はその方にバツをつけさせていただこう。

 夕方のニュースをみていると、この日が選挙運動最後の日というニュース。いろんな政党党首のさいごの演説の様子などが流されていた。そんな中で、自民党の石破総裁は「日本をまた偉大な国にいたします」な~んて語っていて、「そりゃあトランプの<Make America Great Again>の翻訳かいな」と、笑ってしまうのだった。