ウチの近くのお家で飼われている、わたしのお気に入りのワンコくん。このところ道路に面したところに出て来られることが少ないので、最近はその姿を見ることもめったになくなってしまっていた。それが先日、久しぶりにそのワンコくんに出会ったのだった。う~ん、見た感じでもちょっとその健康状態が心配になる気がするけれども(半年ほど前に、ニェネントくんを連れて行ったどうぶつ病院に、このワンコくんも来ていたことがある)、いつまでも元気な姿を見せていただきたい。元気でいてね。
この日は北のスーパーへ買い物に行き、「豚ももブロック肉」が安かったのを買って帰った。冷凍して保存するけれど、すぐに使えるようにブロックを一口サイズに刻んでから冷凍する。そのうちにまたカレーをつくろう。
今日は朝ドラの『虎に翼』の最終回だった。どういう最終回になるのかと期待して見たのだけれども、昨日の幕切れの、かつて法律をいっしょに学んだ同期生たちとの集まりが、一種のラストだったか。寅子は横浜裁判所の裁判長になり、いつものなじみの店で最高裁長官の桂場(松山ケンイチ)と出会い、あらためて女性が法律を学ぶことに否定的な言説を説かれる。このとき桂場のひたいには桜の花びらがついていて、それを寅子が取ってあげるのだけれども、このシーン、その「桜の花びら」はひとつのメタファーだったのだろうと思った。
桂場のモデルになったのは石田和外という裁判官だったのだが、この人物はちょうどこの時期に日本会議の前身となる「日本を守る国民会議」を結成するというガチガチの右派となるわけで、その姿勢を「桜の花びら」を使って寅子に指摘させたのだろうと思った。
今日の最終回を見ても寅子と航一の子供たちもそれこそ「マイノリティー」の道とでもいうような道を歩んでいて、寅子の娘の優未も独身のままだし、航一の息子も離婚しているようだが、妹には「離婚してからの方が愛妻家よね」などと言われている。
今(今に限らず)、人は正々堂々と正統なマジョリティーな生き方をしているわけでもなく、どこか外れたところがある生き方をしている人が多いだろう(わたしもね)。そういう人たちに、このドラマはそれなりに「勇気」を与えていたのではないかと思う。
ラストは今まで聞かれなかった主題歌の「二番」(?)がバックに流れ、そのさいごの「さよならまたいつか」というところが、寅子の口の動きとシンクロするのだった。イイ感じの、粋なエンディングだった。
このドラマが、昨日の「袴田事件」の再審のとき、そして今日の「自民党総裁選」と並行して放送されていた、ということも(「偶然」だったとはいえ)見事だったと思う。
というわけで、この日は午後からは「自民党総裁選挙」の結果の出される日で、もうテレビはずっとこのライヴ映像がつづくのだった。
さいしょの開票で1位は高市早苗氏で、2位は石破茂氏だった。一部で期待された小泉進次郎氏は票が伸びず、高市氏と石破氏との2名で「決選投票」となった。
さいしょの得票差では高市氏が決選投票でも勝って、次期総裁になってしまいそうな感じだったわけで、「うへ~、最悪やな!」とか思っていたのだが、これが決選投票では石破氏が逆転し、彼が次期総裁に決定した。
これはどうやら岸田現首相が動いて、自分の派閥の連中に石破氏への投票を呼び掛けた結果らしい。とにかくは安倍元首相を引き継ぐ、「極右」と言っていい高市氏が選ばれなかったことは喜ばしい(石破氏に賛同するのではないが)。
これで面白いのは、X(Twitter)などで「これで日本は終わりだ」などという書き込みが一気に増加したということで、ま、そういうこと書き込むのはいわゆる「ネトウヨ」諸君たちなのだろう。うむ、「日本終わった」と思うのなら、いつも彼ら彼女らがリベラル連中に「イヤなら日本出て行け」と罵声を浴びせていたように、「日本終わった」と思うのならサッサと日本を出て行って、アメリカにでも渡ってトランプ氏の応援でもすればいいだろう(「なんで日本人がトランプの応援をするんだよ」と追い出されてしまうだろうが)。
しかし、石破氏が自民党総裁になり、つまりは総理大臣になるならば、な~んか立憲民主党の野田代表とどこか似たり寄ったりみたいな印象があるなあ。野田氏なんか、すぐに石破氏に賛同してしまって「連合」してしまうんじゃないかね、などと危惧してしまう。もう、「野党」などというものは消滅してしまい、「翼賛体制」になってしまったりして(「維新の会」や「国民民主党」は大喜びするのだ)。