ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-09-26(Thu)

 写真は、昨日「ふるさと公園」で撮ったカモ。このところ「ふるさと公園」に行くと、たいていこの2羽のカモに出会っていると思う。他にカモの姿も見えないのだけれども、この2羽だけでしっかり「ふるさと公園」に棲みついている感じだ。どっちも雌鳥だと思え、雌鳥だとカモの種類は見分けにくいわけで、何のカモの種類だかはわからない。

     

 今日は昨日、一昨日よりは暑くなったと思う。この日はのどのこともあって何もやる気にならず、怠惰な一日を送った。それで一日テレビを見て過ごしたが、今日はいろいろなトピックがあった。

 まず、午後になって「袴田事件」の再審の判決が下され、「無罪」ということになった。これは「当然」というか、まず間違いなく「冤罪」だった事件だろう。事件は1966年に静岡県で起きたのだが、この当時静岡県警では冤罪事件が連続して起きていたあとのことで、その冤罪事件には紅林という県警の刑事が関わっていたことが「事実」として知られている。
 「袴田事件」はその紅林刑事の死後に起きた事件で、紅林刑事の関与したものではないのだが、のちに「拷問王」「冤罪王」と呼ばれることになる、紅林刑事による捜査(でっち上げ)のやり方は静岡県警に深く影響を与えていた。このことはWikipediaの「紅林麻雄」の項にも「自身が担当した幸浦事件(死刑判決の後、無罪)、二俣事件(死刑判決の後、無罪)、小島事件(無期懲役判決の後、無罪)、島田事件(死刑判決の後、無罪)の各事件で無実の者から拷問で自白を引き出し、証拠を捏造して数々の冤罪を作った。その捜査手法は紅林の部下も含めて静岡県警の警察官に影響を与えることになり、紅林自身は直接捜査に関与しなかったが袴田事件(死刑判決確定後、再審第一審にて無罪判決)などの冤罪事件を生む温床ともなった」とはっきり書かれてもいるわけである。

 この日の再審で、國井恒志裁判長は「警察による証拠ねつ造」を認め、無罪判決を言い渡した。そのあとで裁判長は被告だった袴田巖さんの姉のひで子さんに「お伝えしたいことがある」と証言台に呼び、「この裁判にものすごい時間がかかっていて、裁判所は申し訳ないと思っています。裁判所は自由の扉は開けました。まだ閉まる可能性があります。1回目の公判で『真の自由を巖さんに与えてください』とひで子さんは言いましたが、裁判所は真の自由を与える役割ではない。控訴ができる。確定までもうしばらくお待ちいただきたい」と語ったということだった。
 ここで裁判長が語っているように、検察はこの判決に対して控訴期限を10月10日いっぱいとして「控訴」することが出来る。検察局はもちろんこの日の「無罪判決」を不服としていることだろうけれども、これでもってじっさいに「控訴」するとなると、大きく「世論」を敵に回すことになるだろう。ただ、「控訴」はするべきではない、と言うしかない。

 今日はもうひとつのトピックとして、斎藤兵庫県知事が記者会見を行い、知事を辞職するのではなく、いちど「失職」して「出直し選挙」に立候補する意向であることを語ったのだった。
 要するに彼は「まだまだ知事の仕事をつづけたい」ということらしい。「何をか言わんや」というところだが、やはりこの人物の思考回路は、常人とは異なっているみたいだ。
 彼が語ったところによると「高校生から『負けないで。屈しないで。未来のために頑張ってほしい』との手紙をもらい、まだこんな自分でも期待してくれる人がいると受け取った。選挙は大変だが、頑張ってみようと覚悟を決めた」ということらしいのだが、おそらく県民からは何百、何千もの「辞めてくれ」という手紙が県庁に届いていたことだろうし、県庁の業務が遂行できないほどの知事への抗議の電話が連日つづいていたことを、知らないでは済まされないことだと思う。
 しかし気になるのは、その「高校生からの手紙」ではないけれども、最近になってSNSなどでこの斎藤氏を支援する声が出てきているということで、どうも「仕組まれた支援の声」という雰囲気もあるのだが、それでもって斎藤氏が調子に乗ってしまったのだとしたら「アラアラ」というところではある。
 ま、そうやって「選挙」に打って出てしまうのならば仕方がないことで、もう誰も止められない。ただ、選挙の結果、斎藤氏が「何でオレの得票数はこ~んなに少ないのだ」と涙にくれるような結果になるといい。

 今の朝ドラの『虎に翼』も、あと明日の一回でおしまいになった。このところの終盤の展開は、視聴者に「こうなったけど?」という端緒をみせて、あとは視聴者に考えさせるような展開にしてあるように思った。ただ、今日見た限りでは「どうして人を殺してはいけないの?」という女子高生の問題にはその後の「端緒」も読み取れない気はしてしまったが。
 とにかくは「硬派」で面白いドラマではあったと思う(まだあと一回あるけれども)。
 このところ『らんまん』、『ブギウギ』、そしてこの『虎に翼』と、けっこう見ごたえのある朝ドラがつづいたけれども(その前の『ちむどんどん』や『舞いあがれ!』が酷かった)、次の『おむすび』はどうだろう? 「栄養士」になるなんていうと、やっぱり『ちむどんどん』を思い出してしまうさね。