郵便受けに、「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内」という封書が届いていた。わたしは確かに年金は支給されているけれども、「年金生活者」と言われると、まるで「年金」の収入だけでしっかり生活しているみたいではないか。わたしはそんなにたくさんの年金をもらっているわけではないので、わたしのことを「年金生活者」と呼びたいのならもっとたくさんの年金を支給していただきたいものである。って、まさのそういう感じの、「もっとたくさんの支援給付金をあげますよ」という通知なのか。
今行われている自民党の総裁選挙で、ある候補者は「年金の支給は80歳からでいいのではないか」などとのたまったらしいが、とんでもない話である。とにかく、その「支援給付金」というのは、いったいいくらぐらいくれるのだろうと読んでみると、どうもわたしの場合は月に1300円ぐらいの増額らしい。「なんだ、ケチケチしてやがる」などとは思うが、はたして誰が自民党の総裁になれば、わたしへの年金をめっちゃ増額してくれるのだろうか。
その「請求手続きのご案内」の中に返信はがきが同封されていて、そいつにわたしの名前など書き込んで返送すればいいのだが、いざポストに持って行こうとしてみると、切手を貼らなければいけないのだった。ケチくさ~いなあ。こういう公的な通信でこっちが切手代を負担しなければならないなんて、聞いたことがない。「これってひょっとしたら詐欺?」などと思って書類を見直してしまいましたよ。
午前中に北のスーパーへ買い物へ行き、いっしょにその返信ハガキも持って出て、途中のポストに投函した。
この日は陽射しが強くって、まだ9時ぐらいだというのにジリジリと暑かった。8月のいちばん暑かった頃のような暑さだと思った。いつもの歩道橋の上からは、底がきれいに平らになった積雲がいくつも、東の空に見えたのだった。
北のスーパーでは今、「セルフレジ」のコーナーから店外へ出るときにレシートのQRコードだかを読ませて、コーナーを出るゲートを開けて出るシステムになった。まあ店にとってヤバいことがあったのだろうけれども、その新しくつけられたゲートが開くのに時間がかかったり、そもそもQRコードをかざしても開かないなどということも起きる。このシステムは東のスーパーも採用しているのだけれども、開閉はもっとスムースではある。
まあこっちの店内にはまだ店員が商品を読み取ってくれる「普通」のレジも残っているわけで、行列になっていることが多いのだけれども、その「うまく開かないゲート」でイライラするよりはと、わたしもそんな有人レジに並ぶようになってしまった。
わたしとて店のやり方に出来るだけ協力はしたいけれども、不都合があってそれが客の落ち度とされるような新しいシステムには首をかしげる。まだ新しいシステムを導入したばかりで、うまく動いていないのだろう。こっち(客)の負担が多い気がする。
ニュースをみていると、今は日本でいちばん有名人の「兵庫県知事」の斎藤氏が、記者会見で涙を流したというので大ニュースになっていた。しかしこれが「自分が兵庫県民や県庁職員に迷惑をかけた(死者をも出した)」ことを悔いる涙ではなく、つまりかんたんに言うと「自分の思い通りにならない」ということへの「悔し涙」らしく、あいかわらず、ぜったいに県知事を辞めようとはしないのだ。その裏にあるのは強烈な「自己愛」なのかな、などとは思う。
ま、世の中にはこのようなメンタリティーを持つ人も、どこかに隠れていらっしゃることとは思うけれども、そんな方が県知事にまでなられてしまったということが凄い。