ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-06-06(Tue)

 先月、Amazonで海外に注文していた『バルタザールどこへ行く』のアメリカCriterion盤『au hasard Balthazar』が配送された。発送地はシカゴで、思っていたよりも早い到着だった。

       

     

 内容をみてみると、英語のサブタイトルは付いているし、いろいろと「特典映像」も付いている。まず、著名な映画批評家ドナルド・リチーへのインタヴュー、そして「Un Metteur en ordre: Robert Bresson」というフランスのテレビ番組、この番組にはブレッソン自身、そしてゴダールルイ・マル、さらに『バルタザールどこへ行く』のスタッフ、キャストもフィーチャーされているという。
 とにかく自分はフランス語はチンプンカンプンなので、映画を観てもセリフを理解することは出来ないな、とは思っていたけれども、英語字幕が付いているというのは大きな喜びだった。特典映像の内容を把握できるかどうかはわからないが、これは高い金を払って国内盤を買うよりもずっと良かったようだ。ちょっと今すぐにこのDVDを観られないけれども、とにかくはうれしいお買い物だった。
 もしも今回のようにワンクリックで気軽に買えるのなら、もっと「Criterion盤」で日本では入手困難な映画を探してみてもいい。

 今日は午後から曇って、そんなに気温も上がらずに過ごしやすい一日だった。午前中に北のスーパーに買い物に出かけたが、いつも観察する道沿いのツバメの巣の雛が、この日はもう巣から身を乗り出していて、今にも飛び立たんばかりだった。やはり3羽ではなく4羽だったが、左から2番目の雛は頭としっぽは別の個体で、合計5羽なのかもしれないと思う。

     

 この日は火曜日で、2000円以上の買い物をすれば玉子が158円で買える日なのだが、このところあまり玉子を使っていなくってまだまだ冷蔵庫に在庫が残っているので、今日は無理して玉子は買わない。
 そうそう、先週の土曜日にスーパーへの道沿いの畑に突然伸びていたタケノコ、この日通ったら、すべて跡形もなく伐採されてしまっていた。

 「週刊朝日」が、5月末発売号を最後に、100年もの歴史に終止符を打ち「休刊」されたという。
 このことに関してこの日の「MINKABU」というサイトで、「プレジデント」の前編集長が語ったことという記事が出ていた(当人が執筆したわけではないようで、文責がどこにあるのかは不明な記事だが)。
 細かくその内容を書くと長くなってしまうが、「過去のアンソロジーで誌面をごまかし」「絶望的に面白くなかった」としている。

 ネットを探すと、「週刊朝日」との縁も深かった吉永小百合氏が「AERA」のサイトに寄稿していた。
 「日本だけでなく地球全体がめちゃくちゃな方向に進んでいる。そういう時代になってきたと思います。だからこそ、きちっと正面から題材に取り組んで書く雑誌には、頑張ってほしいと思っていました。」
 「そんなときに休刊の発表です。発言の場がなくなっていく寂しさを感じます。トップが悪いんじゃないですか。100年も続いた大事な雑誌をやめるなんて。」
 と、週刊朝日もしくは朝日新聞社を批判するようなことをズバリと書かれていて、ちょっと驚かされた。

 「週刊朝日」関連のことはもうおひと方、最後まで「週刊朝日」に連載枠を持っておられた横尾忠則氏が、やはり「AERA」のサイトに「(週刊朝日の休刊を)この社会に対する反省と自律を促しているように思います」としておられる。しかし読んでみると「(週刊朝日の休刊は)自分にとってはお仕事というよりお遊びであった、そんなお遊びの場を取り上げられてしまった」ということを書かれていて、それはただただ「自分の仕事と生活のリズムを作ってくれていたのだ」という。
 わたしにはそういう横尾氏の書かれることが、どうやったら「この社会に対する反省と自律を促しているように思います」ということになるのか、まるでわからない。このお方は、何か大きな勘違いをされているのではないだろうか。同じ「週刊朝日」に縁があった方として、吉永小百合氏との「認識」の差は大きい。

 この日はヒッチコック作品連続鑑賞第4夜、1936年の『間諜最後の日』を観た。昨日観た『三十九夜』が素晴らしかったので期待したのだったが、またわたしの理解出来ない作品だった。
 気を取り直してこのあとは『時効警察』第4回。この夜は永作博美の、意外なコメディエンヌぶりを楽しめたのだった。