ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-03-22(Wed)

 昨日、「GYAO!」でフレデリック・ワイズマン監督の『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』を観て、地域での社会活動だとか、マイノリティ援助だとか、自分の今の生き方から出来ることをいろいろと考えてしまった。しかしそれでも、この日本という国の「今のあり方」自体がそのような活動を阻もうとしているようでもあって、あらためて絶望的な気分に陥ってしまう。
 ちょうど今、日本で「入管法改正案」が閣議決定されたという報道もあったのだけれども、これは国際的にも大きな非難を浴びている日本の「難民の強制退去、長期収容」の解消を目的としているらしく、「強制送還の対象となった外国人の長期収容の解消を図る出入国管理・難民認定法改正案」ということであるが、どうやら「本質的な見直し」とはなっていないようではある。

 今の状態でこの日本では「多民族」の共生ということは困難というか、特にアジア系の人々に対する差別は、アメリカなどの何倍も強いものがあるのではないかと思う。それは特に「Yahoo!News」でのいわゆる「ヤフコメ」を読むと強く感じるのだけれども、このようなコメントを書く人らの根底にあるのは「人種差別」「民族差別」であり、そんな人たちは西欧の人たちのことは尻尾を振って歓迎するのであるが、アジア・アフリカの人たちは上から目線で差別している。
 特にず~っと問題になっている、2年前のスリランカ人のウィシュマさんが名古屋の入管に収容中に死亡した件など、「同じ人間のやることではない」行為があらわにされてもいると思う。
 この「入管法改正案」は4月からは国会で審議されるというが、いいかげんな、中途半端な「改正案」が成立してしまうようだと、さらにこの日本での「人権」問題は解決されないままになってしまうのではないか。この問題は「同性婚」の問題を合わせての「人権」の問題であって、いかに日本が「中世的人権感」を持つ国であるかを、改めて海外に知らしめてしまうことだろう。

 そんな中、日本の岸田首相はとつぜんにウクライナの首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領への支援を約束したという。
 この件は、中国の習近平がロシアのプーチンを訪れて会談した時期にぶっつけた形になり、改めてこの5月の「G7広島サミット」へ向けての行動としてOKではなかったかと思う。実はG7首脳でウクライナを訪れたのは岸田首相がラストだったらしく、「広島サミット」主催国としてはスルー出来ないことではあっただろう。
 わたしは今の世界情勢の中で、日本が「G7」の一員として「ウクライナ支援」の側についていることに賛同するし、今のロシア的な行き方、中国的な行き方に対立するのは正当だとも思う。まあそんな岸田首相の、国内的な日本の「防衛」案には、大きな疑問もあるけれども。

 さてこの日は、朝から「WBC」の「決勝」で、「日本vsアメリカ」の一戦。もうテレビは昨日の準決勝の「対メキシコ戦」での劇的サヨナラ勝ちのリピートを含めて、「大騒ぎ」。まあわたしもこの日記を書きながらチラチラと見ていたのだけれども、けっきょくは日本人が大喜びしそうなかたちで「3-2」で勝利。もうテレビとかはそれからは、日露戦争に勝ったときってこんなだったのかというぐらいの大騒ぎになった。わたしだって、大谷翔平ダルビッシュ、そして佐々木朗希とかは、み~んなグッドルッキングでカッコいいから応援しちゃうけれどもね。

 今日はほとんど家を出なかったけれども、昼にちょっとだけ外に出たときにスズメくんの姿を見た。もうウチのそばのハクセキレイはいなくなってしまって寂しいところだけれども、こうやってちょっと首を傾げたスズメくんもかわいいのだ。

     

 テレビは午後になってもず~っと「WBC」のことばっかし。わたしはちょびっと昼寝をして、そのあとは「大相撲」。夕食はストックしてあった「カレー」の缶詰を温めてごはんにかけて簡単にすませた。あんまし美味しくなかった。
 そのあとは「GYAO!」で、配信が明日までという、パトリシア・ハイスミス原作、トッド・ヘインズ監督の『キャロル』を観るのだった。