ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-01-04(Wed)

 ようやくこの日、ニェネントくんの手術口の抜糸の日である。先日「もういいだろう」と思ってニェネントくんの「エリザベスカラー」を外してあげ、しばらく様子を見ていたのだけれども、今まで出来なかった身づくろいでしきりに体をなめ、なめた前足で全身をこするような動きをみせるわけで、そのうちに手術で毛の剃られたお腹もなめるしぐさを見せ、「これはひょっとしたら手術口を縫合した糸に歯が引っかかってしまうかもしれない」と思い、「抜糸の日まではエリザベスカラーはつけたままにしておこう」と決めた。それも今日までのことだ。ニェネントくん、お疲れさま。

 先日8時20分ぐらいに家を出たら、ちょうど病院の診療が始まるぐらいの時間に到着できたので、この日も8時20分に家を出た。
 この日も晴天でいい天気だけれども、気温はけっこう低いようで道を歩いていても寒い。ニェネントくんも今までになくペットキャリーの中で「にゃあにゃあ」となく。やはりニェネントも寒いのだろうか。
 駅に着いて改札を抜け、ホームへの階段を降りようとすると駅員の方が追って来て、「ちょっと」といわれる。つまり、動物を電車に乗せるのは「有料」なのだという。う~ん、今の地に転居してきたとき、乗った常磐鉄道でも動物は有料だったので、今乗っているJRも有料だろうと何となく思っていたのだけれども、今までニェネントくんを電車に乗せた2往復、4回のいずれもそういう「動物料金」は払わないで乗ってしまった。わざとスルーしようとしたわけでもなかったが、言われると「やっぱりそうだったか」と。
 買った「動物用チケット」は290円で、人間は目的地まで220円なので人間よりも動物の方が料金が高い。どうも動物はどこまで乗車しても同じ料金のようだ。

 まだ通勤客も少ない電車に乗り、考えた通りに9時ちょっと前に動物病院に着いた。こちらも待ち合わせ客は少なく、10分もしないうちに順番が回って来た(というか、ネコではわたしたちが一番最初に到着していたのだ)。
 簡単に今の状態の話をして、いちどニェネントを預けて外で待つ。わたしの思いでは「ここでけっこうな時間かかるのではないか」と思っていたわけで、「これから読書してニェネントくんを待とう」と、しばらくして持参した本をバッグから取り出したのだけれども、そこで呼び出され、もう抜糸は終わっていたのだった。早いなあ。
 ニェネントくんは他人にお腹とかを触られるのとか大っ嫌いで、そこで「凶暴」になってしまうはずで、縛り付けたりの対策をとって時間がかかるのかと思っていたのだが、10分もかからないで終わってしまった。

 ここで同時に、去年の手術で切除した「肥大した子宮(?)」の「病理組織診断書」が出されていた。
 内容は専門語が多くてわかりにくかったのだが、つまり子宮片側に腫瘤(10x6x6cm)があったわけで、コレを摘出したが、この腫瘤は「非上皮性悪性腫瘍(肉腫)」と判断されたという。手術の結果、この腫瘍組織は取り切れているということだが、今後の再発等の経過には注意すべきであると。

 前の自宅近くの動物病院でも、これが「良性腫瘍」か「悪性腫瘍」かわからない、ということだったけれども、つまりは「悪性腫瘍」だったわけで、調べたらこれが「非上皮性」でなければ「癌」と診断されるようで、まあ「悪性腫瘍」なのだからヤバいことに変わりはない。いちおう腫瘤のなかった子宮の方にも、内膜に炎症のあとがあったらしいが、左右の卵巣に明らかな腫瘍病変は観察されないという。

 つまり、病理部の手術による摘出は成功しているが、なぜこの腫瘤が出来てしまったのかは不明。今後は「健康診断」など欠かせないということ。正直、「よかった!」という気もちと、「まだ様子を見なければ」という気もち。一喜一憂という感じだろうか。とりあえずは「半年後には健康診断を受けて下さい」ということで、まあ喫緊の状態だったりしたら「しばらくは毎月健康診断を受けて下さい」ともなるのだろうから、そういうところは鷹揚に構えていていいのだろう。

 今日も「抜糸」ということで診療費がいくらかかるかわからないので、不必要に大金を財布に入れて行ったのだけれども、千円もかからなかった。交通費の方が痛かったかな。

 帰宅すると、エリザベスカラーの取れたニェネントくんは、元気にのびのびとしているようだった。昨日までまるっきし眼中になかったネコ用おもちゃの「ぐるぐるタワー」にもようやっと気づいたようで、前足を伸ばして、仕込まれているボールにちょっかいを出すのだった。よかった。

     

 これでようやっと、わたしとニェネントくんとの「新年」を迎えたような感じで、ニェネントくんの夕食には「ちゅ~る」と「おさかな生活」、そして以前からのネコ缶とをブレンドして出してあげたら、それこそ「あっという間」に食べてしまった。まあ今までは「エリザベスカラー」がじゃまで、思うように食べられないということもあっただろうし。
 わたしもとりあえずは「一段落だなあ」という気もちで、「あとちょっと」というところだった『パリが愛したキリン』を読み終えた。
 夕食の準備をするのがめんどうで、またまた「お好み焼き」ですませてしまったが、ちょっと分量的に多くつくり過ぎ、満腹にはなってしまったのだった。