ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-10-28(Fri)

 このところ、毎夜のように鮮やかな夢を見ている。実は朝目覚めてその夢の内容はほとんど記憶していないのだけれども、夜中に「夢を見ていたな」と目覚めたとき、「きれいな夢だった」と思うのだ。これは何か精神的な、身体的な変化の結果なのだろうかと思ったりもする。

 昨日は勤め先だった会社へ宛てての文書(ファックスで送るつもり)を書き、一晩寝かしておいたのだけれども、今朝になって読み直してみて、その文書への「返答」を電話でとかされたのでは、また「言った言わない」という問題にもなるわけで、「この文書への返答はメール、もしくは書簡にてお願いいたします」との一文を追加した。

 書き上げた文書をプリントし、午前中に近所のコンビニからファックスしようと考える。今日は東のスーパーで全品5パーセント引きの日でもあり、ついでにそのスーパーまで買い物に行こう。
 前は通勤の定期券があったから、通勤の帰りとかに途中下車して買い物したりもしたのだけれども、今は定期券もないわけで、この近郊、歩いて行ける範囲内の店でやりくりしなければならない。これはちょっとした「生活の変化」だ。

 まずはスーパーへ行き、ウチに「おでん」の具材とか買ってあるからと思い、ダイコンを一本買ったり、牛乳を買ったり、酒を買ったり、今日の昼食の弁当を買ったりとかすると、けっこう重たい荷物になった。

 スーパーを出てしばらく歩くと、道沿いの空き地に白いネコがいた。この方面でネコを見るのは、まず初めてのことではないかと思う。耳にカットが見られ、「地域猫」なのだとわかる。わたしが近づくと、警戒して逃げて行ってしまったが。

     

 帰り道のコンビニへ行こうとしたら、歩いていて足がもつれた。これは今思い出すと前に「慢性硬膜下血腫」で倒れたときの感覚に似ているのだけれども、歩いていて身体が前のめりになって制御出来なかった。
 それでついに、コンビニの前まで来てばったり前に倒れてしまった。そばにいた人が「大丈夫ですか」と声をかけて下さり、「ええ、大丈夫です」と答えて何とか起き上がり、先に進もうとしたらまたまた前に転倒してしまった。
 ここでさっき声をかけて下さった方とかがコンビニ店内へ知らせ、救急車が呼ばれたのだった。
 わたしはじっさいに自分の身体の制御が出来ないわけだからどうしようもない。「ああ、また入院するのだな」と思い、「ではニェネントくんのことはどうしよう?」とか漠然と考えるのだった。というより、「わたしももう<終わり>だな」という気もちが湧き上がる。

 ‥‥救急車が来た。とりあえずはわたしは救急車に乗り込み、救急隊員の方々の質問に答えるのだが、その頃にはわたしも人心地がついていたというか、身体的にもけっこう回復した感覚はあり、そんな「質問」にもまずは「合格点」の回答をすることが出来ていたと思う。自分の疾病への自覚があり、通院して「治療」につとめているわけだ。
 「大丈夫そうでしたら、このまま帰宅してもかまいません」とのことで、もちろんわたしはそのまま帰宅することにした。「その買い物の荷物がずいぶんと重たかったですね」とは言われ、わたしもそう思った。

 大変に「ショック」なハプニングだったが、救急車隊とお別れし、もう自分的には平常に動けるようだったので、帰り道をちょっと迂回して別のコンビニに立ち寄って、予定通りファックス送信をしてから帰宅した。

 しかし、さっきの「歩行障害」は、2年前に「慢性硬膜下血腫」で救急搬送されたときの状態に酷似していた感じで、自分としては「再発か?」と危惧して調べたが、(しろうと判断だが)どうもそういうわけではなさそうに思った。
 この日はそのあと、外出はしなかったとはいえ普段通りの生活をして、「ま、とりあえずは大丈夫だろうか?」という気にはなったが、それで「平気」だと思うわけにもいかない。まあやはり、わたしの「終わり」の日も近いのだろう。これからはもっとそのことを意識して、ニェネントくんとの日々を大切に生きて行きたいと思うのだった。