ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

『ポオ 詩と詩論』(創元推理文庫)エドガー・アラン・ポオ:著

 この巻にはポオの生涯にわたる詩作作品63篇(福永武彦氏が自分の選んだらしい10篇の詩を翻訳し、残りの詩は入沢康夫氏が翻訳)と、「詩論」として『構成の原理(The Philosophy of Composition)』(篠田一士:訳)、『詩の原理(The Poetic Principle)』(篠田一士:訳)、そして『ユリイカ(Eureka)』(牧野信一・小川和夫:訳)を収録。

 ‥‥ああ、やっと読み終えた。こ~んなつらい読書体験は、我が人生ただ一度のことだったと思う。「いやなら読まなきゃいいのに」というのは確かだし、特にさいごの『ユリイカ』など、読み終えたとはいえども、その読書がわたしの精神とかにプラスになるとか、知らずに「何かのつっかえ棒になってくれる」とかいうことは考えられず、逆にわたしのメンタルヘルスを痛め、そのことがこのところの「身体的不調」の原因にもなっていたのではないかとまで思う。
 ただ、前にも書いたけれども、やはりそれでも「エドガー・アラン・ポオ」といえば文学史の上であまりに大きな存在との「一般的評価」があるわけで、そのことに関して自分としての「答え」は出しておきたい。
 そういうことで今、「人と思想」シリーズの『エドガー=A=ポー』を読み始めたわけで、この本を読み終えたならば、「わたしの読んだポオ」についてまとめてみたい、とは思っている。