ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-08-14(Sun)

 じっさいのところ先月からずっと、「体調が悪い」という状態がつづいていたわけで、しばらくは少し元気になっていたが、昨日の体調・神経の「異常」は、そんな先月からの不調が大きくぶり返して来たのではないかとも思える。
 実は先月早くから、テレビを見ていてコマーシャルとかが流れ、そこでコメディアンとかが「妙な表情」をみせたり、「奇怪な動き」をみせたりするわけだけれども、そういうのを見るたびにわたしは異様な感覚を持つようになっていた。それは「不快感」とかいうだけではなく(まあ「不快」と言えば「不快」なのだが)、日常生活ではあり得ない、見ることもない姿を見て、実は自分の存在の奥底が揺り動かされるような、大げさに言ってみれば「自同律の崩壊」のような感覚に捕らわれてしまうのだった。やはり、このところ「身体」よりも「精神」が破調しているのだろうか。
 実はこの日も、昼間にちょびっと(最後のところだけ)「のど自慢」みたいな番組を見ていたのだが、そこに登場したプロのシンガーとバック・ダンサーらの動きを見て、同じように「心をかきむしられるような不快な感覚」になってしまった。
 これはいったいどういうことなのだろう? 精神分析医は納得するような「理由」を語って聞かせてくれるだろうか? これではもうわたしは、舞台公演とか観に行けないかもしれないな。

 今日は、「わたしは元気だ」ということを、自分に示さなければいけない。朝はまた、ニェネントくんがベッドに上って来て起こされた。
 起きてもしばらくぼんやりするが、朝食に残っていた「肉まん」をレンジにかけ、同じく残っていた牛乳とインスタント・コーヒーで「ミルクコーヒー」を淹れた。久しぶりの「食」である。肉まんはともかくとして、砂糖で甘みを効かせたミルクコーヒーはおいしかった。

 毎朝のように、食事のあとに薬を飲んで体温を測ったのだが、この朝は37℃もあった。いつものわたしの平熱は36℃前後、高くても36.3℃ぐらいなので、ちょびっとおどろいた。この昨日からの身体・精神の不調が、実は「COVID-19」に感染していたせいだったりして(まあ「それはないだろう」と、あまり心配はしていないが、しばらくは体温に要注意だ)。

 昼食に、「たしか金曜日にご飯を炊いてあったはずだ」と炊飯器を開けてみると、炊飯器の中には薄茶色の炊き込みご飯が入っていた。
 こういうこともしっかり記憶から飛んでいたが、金曜日に、以前買ってあった「スペイン風炊き込みご飯 パエリアの素」というのを使って、鶏肉といっしょに偽「パエリア」をつくっていたのだった。
 炊き込んだとき、炊飯器のボタンに「炊き込み」というのがあったので「これだね」と、そこに合わせてスイッチを入れたのだったが、炊き上がってフタを開けてみると、ぜ~んぜん生煮えというか、まだ白米は白くって硬いままだったのだった。「なんてことだ」と、そこからもういちど、今度は普通の炊き方で炊き上げたのだった。思い出しましたよ。
 いちどに炊き上げなかったせいか、これがまあほとんど、おいしいとは言えない仕上がり(つまりひとことで「まずい」)になってしまっていたのだった。まだ「パエリアの素」は2回分残っているけれども、次に使うのは勇気がいるなあ。
 まあせっかくそういう「パエリア」らしきモノも残っていたので、目玉焼きをつくって昼食にした。やっぱりおいしくはない。「パエリア」はまだまだ残っているが。

 昼食のあと、先日使えなくなっていた某スーパーの「電子カード」について、その後「お客さま窓口」に連絡し、再発行のための番号を伝えられていたので、そのスーパーに出かけようかと思う。昨日は一日一歩も外に出なかったわけだし、いいかげん少し動くべきだ。スーパーで窓口に人と対話するのも、いっぱいいるだろうお客さんたちの姿を見るのもいいだろう。

 「さあ、出かけるぞ!」と決めてからもしばらくウダウダとしつづけて、ようやく2時近くになって家を出た。
 「う~ん、外の陽光はまぶしいな!」とか思い、やはりちょっと足つきもおぼつかない気もしたが、しばらく歩いていると、わたしの歩みに並行して「アカトンボ」が飛んでくれた。「がんばれよ!」とエールを送られている気分。だからがんばって、無事にスーパー到着。窓口に行き、「電子カード」の再発行もやってもらった。
 「こういう(健康に問題のある)ときは、何か豪勢なモノを買おうね!」とか思ったのだが、ウチの冷蔵庫の中にはまだ消化しきれていない、賞味期限も迫っている食材があれこれ寝ているわけだし、そもそもわたし自身がそういう「豪勢な」買い物に慣れていないこともあり、せいぜいチョコレートを買い、あと「今夜はニェネントとおさかなをいっしょに食べましょうか」と、「海鮮お造り」パックを買ったぐらい。このスーパーの海鮮類は、ぜったいに美味なのだ。

 「もうちょっと豪華なモノを買っても良かったな」と思いながらスーパーを出て帰路に。やっぱりちょっとバテた。後半はヘトヘト。それでも途中のマンションのあいだの桜並木で、セミの大合唱を聴いて少し元気に。今日もセミのアップの写真を撮った。これはやはり「クマゼミ」ですね。

     

 帰宅してしばらくウダウダとしていると、テレビで『香川照之の昆虫すごいZ!』が始まった。この日は「オニヤンマ」の特集だ。冒頭、香川さんは「トンボ」はローマ字では「TONBO」ではなく「TOMBO」なんですよ!と語っておられたが、それは「トンボ鉛筆」なのではないかと思った。まあ「トンボ鉛筆」は「TOMBOW」と、もうちょっとカッコいいが。「オニヤンマ」はもちろん、「ギンヤンマ」も「アオスジアゲハ」も登場する豪華な回だった。まあ今は夏休みなわけだし、「王道路線」でやっているのだろう。

 わたしは買って来た「海鮮お造り」で夕食。まだ炊飯器にお茶碗2杯分ぐらい残っていた「パエリア」は捨ててしまおうかと思ったが、ごはんを炊き直すのもめんどうなので我慢して食べることにした。
 それで「海鮮お造り」のパックを冷蔵庫から出して開けると、きっと人間には嗅ぎ取れない「おさかなの匂い」が部屋中に漂ったのだろう。和室の押入れに引きこもっていたニェネントくんが、すぐに飛び出して来たのだ。
 わたしはまずい「パエリア」といっしょに「海鮮お造り」をいただくが、わたしのそばにいるニェネントくんにも、ニェネントくん大好物だろうとわたしが勝手に思っている「サーモン」を差し上げる。
 ニェネントくん、さいしょはくん、くんと匂いを嗅いでいて、「これ、ちょっと鮮度が落ちるね!」みたいな顔をしてなかなか食べ出さなかったけど、けっきょくはむしゃむしゃと食べるのだった。自分が食べるより、そんなニェネントくんがさかなを食べる姿を見ているのがずっと心も癒されて「満腹」になるので、しばらくは見つづけていた。
 「白身の魚」はどうだろうと、ニェネントくんの前に置いてあげたが、しばらく匂いを嗅いでけっきょくは食べようとしないのだった。やはりニェネントくんは「サーモン」が大好きなのだ(あと、「まぐろ」も好きなので、あとでデザート程度にあげるのだった)。

 いちおう一日が終わろうとし、買い物の外出は少し疲れたけれども、風呂にも入ってけっこう元気に過ごせたようには思う。
 こういうときに「様子をみよう」というのも危険なのだけれども、まあ普通に過ごせて夕方にはそんなに障害も感じなかったし、明日病院に行くのはちょっと見合わせてみようかと思うのだった。とにかくは、また明日からは仕事が始まる。