ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-08-11(Thu)

 今日は祝日で仕事は休みなので朝寝をするが、今朝もまた、4時になるとニェネントくんがわたしの寝ているベッドに跳び乗って来て、「ごはん!」と催促するのだ。むむ、たしかに平日ならわたしはだいたい3時半に起き出して、まずいちばんにニェネントくんの朝食を出してあげるわけで、たかが朝食の時間が30分ぐらい遅くなっただけではないか。ニェネントくん、ずいぶんとしっかりした正確な「体内時計」を持っているのだな。

 わたしは先週からずっと体調も良く、以前のようにフラフラするとかいうこともないのだが、実のところは生活の中で「やる気」もあまりないし、「美味しいものを食べたい」とかいう食欲も弱い。そういうことで起き出してもダラダラと時を過ごし(朝食は仕事のある日と同じくバナナですませる)、テレビに高校野球をつけて、見るでもなく見ないでもなくボ~ッとしていると、もう昼になってしまう。ああ、別に仕事が休みでなくっても、もう今ごろは仕事を終えてウチに帰っている頃だ、などと思うと、せっかくの休日をしっかりムダにしてしまった気分になる。

 午後からはちょっとがんばって、ずっと読んでいる『ポオ小説全集3』を読む。なんとか『陥穽と振子』というのを読み終え、それで作品の感想はともかく、「はたして、このタイトルは何て読むのよ?」というのがわからなくって調べたりする。どうやら「かんせいとふりこ」と読むらしいことがわかったが、ついでにWikipediaに入り込んでしまい、そこの記述でかのW・B・イエイツが、ポオのことを「俗悪」と批判していることを知った。
 まあこのことはこの『ポオ小説全集3』をぜんぶ読み終えて改めて書きたいが、ちょっとばかし「我が意を得たり」という気はする。

 さてこの日はやはり、となり駅の映画館へシャンタル・アケルマンの『アンナの出会い』を観に行きたいが、出かけるのはかったるい。よほど映画など観に行かないでゴロゴロしてようかと思ったが、明日仕事で持って行くドリンク類のペットボトルが何もないので、「買い物もしなくっちゃ!」と思い切り、上映時間ギリギリに間に合う時間に家を出た。

 映画の上映は5時に始まり、7時すぎに終わるので、それから駅の反対側のスーパーへ行って買い物する計画を立てる。

 映画は、わたしが生まれて今までに観た映画で「いちばん!」ぐらいの感銘を受けた。皆、たいていは先週上映されていた『ジャンヌ・ディエルマン‥‥』が最高傑作と言うが、わたし的にはこっちだね。感想は別に書きます。

 映画が終わって映画館を出て、予定通りにスーパーへ行き、ドリンク類と、ついでにこの時間には値引きされていた「寿司詰合せ」を買うことにして、レジに持って行き、電子マネーで支払おうとしたらば、そのわたしの「電子マネー」がレジで読み取れないのだ。ギョッ!
 まだ残金もけっこう残っているはずだし、ヤバいのだ。レジの人に「サーヴィス・カウンターに申し出て下さい」と言われ、すぐそばにその「サーヴィス・カウンター」があったので、「これこれこういうことで」と申し出た。
 ‥‥どうやら、もういちど「お客さま窓口」とやらに連絡を取らないといけないらしい。ま、こういうところが「キャッシュレス」でやって行こうとするときの問題点ではあるな。

 「しょうがない」とあきらめて帰路に着くが、自宅駅で降りると思いがけずに、もう暗くなった空に「ほぼ満月」が浮かんでいた。帰宅して調べたら「満月」は明夜のようで、この8月の満月は「スタージョン・ムーン(Sturgeon Moon)」と呼ばれるらしい。
 久しぶりの夜間撮影で、「月」のかたちもはっきりしない、ただの「光のかたまり」になってしまった。

     

 帰宅して「寿司詰合せ」を食べたが、あんまし美味しくなかった。まあこの日は、『アンナの出会い』を観た日、ということで記憶されるべき日であろう。