ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-06-02(Thu)

 「さあ、仕事に行こう」と家を出たら、目の前の空を横断してなが~い飛行機雲がかかっていた。別に「飛行機雲」が好きなわけではないけれども、こうやって夜明けどきの空に、西から東にまっすぐな雲がかかっていると、ちょびっとばかし驚嘆する。それはやはり、「飛行機雲」というものが「自然現象」ではないからだろうか。

     

 このところは毎日、「スズメ」、「スズメ」という日々である。「今日はどんなスズメに出会えるだろうか?」という感じで、最近は勤務先の近くで、「ここならいつもスズメたちがたむろしている」というスポットも見つけた(ハトといっしょに共存しているが)。
 でもやはりスズメの撮影はむずかしく、今日も「後ろ姿」しか撮れないのだった。まあ、時間をかけて撮影のために待機できればいいのだけれども、わたしの場合はほとんど「通りすがり」での短かい時間での撮影ではあるし。

     

 仕事の帰りは「野良ネコ通り」。「ヒゲ殿下」と「ハナクロ」とが、離れたところでお休みしていた。

     

     

 でっかいブロッコリーを入手したもので、夕食にはふだんつくらないような献立をやってみようかと、「トマトとブロッコリーのチーズ焼き」っつうのをつくってみた。レンジの「グリル」機能というのを、初めて使ってもみた。実は超低予算、エコノミーな献立だけれども、見かけは悪くないだろうか。

     

 ネットのニュースをチェックしていると、「日本のSDGs達成度、世界19位に低下」という記事があり、「最低評価」も増えたという。
 これは国連と連携する国際的な研究組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」という組織によるもので、世界各国のSDGsの達成状況をまとめた報告書を発表した結果なのだけれども、日本は「ジェンダー平等」、「気候変動対策」、「海の環境保全」、「陸の環境保全」、「パートナーシップ推進」そして「つくる責任、つかう責任」という項目において最低評価、「深刻な課題がある」と報告されたという。
 ここで興味深いのは、このニュースに対する読者らのコメントで、ほぼすべてのコメントがこの報道の「報告書」に対して否定的で、「SDGsの目標が正しいわけではない」、「西欧的価値観の押し付けである」などという意見がずらっと並んでいる。
 なんだかわたしは、これは明治時代の日本人の意見なのかとか、いやいや、1920年代、30年代の日本はこんなだったんだろうな、とも思ったりする。彼らが訴えているのは「今の日本の路線は正しいではないか」ということのように聞こえる。

 まあ今のインターネット上のこういったコメント、意見というのは極端に保守反動化していて、ほんとうにコレが今の「世論」なのかと思うと、薄気味悪いところもある。
 そういうネット上の人々が思っているのは、どうも「日本というのは素晴らしい国で、海外からの<日本バッシング>を聞くことはない」ということに思える。
 これはネット上にあふれる<広告>からも読み取れるところで、書店店頭に並ぶ「ヘイト本」や「歴史改変思想本」と同様な広告だらけではないかと思うし、同時に「日本という国はすばらしい!」という記事もあふれている。
 こういうのは、単純に読めば「わたしはこの日本に生まれてよかった!」というような単純な自己肯定にみちびかれるものでもあり、「反省」という思考法を放棄するようにみちびかれると思う。特にそれが男性であれば、「ジェンダー平等」などとんでもないと考えるというか、そもそも「ジェンダー」という言葉への嫌悪感を植え付けられるのではないか。

 その昔、「テレビ」というものが広まった時代に、大宅壮一という社会評論家が「テレビなどのマスコミで『一億総白痴化運動』が展開されているのだ」と語ったというが、今のこの「インターネット」の普及した時代もまた、このような「政治的」問題ではなくとも、あらゆるところで、そういう国民の「白痴化」ということが展開されているのではないか、とも思ったりする(きっと、わたし自身も、そういう「トラップ」に捕らわれているのではないかと思うが)。