ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-03-21(Mon)

 ニェネントが、吠えながら部屋の中を彷徨している。「いったいどうしたのだろう?」と思う。体の具合が悪いのだろうかとも思うけれども、実はわからない。ただ、このところ2年ぐらい、ニェネントは以前のような「発情期」の兆候を見せないでいるのだけれども、この「吠えて彷徨する」というのが今のニェネントの「発情期」なのかもしれない。ニェネントも年齢を重ねて、「発情期」の兆候が以前よりも軽くなっていて、わたしなどが判断しにくくなっている可能性がある。

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 今日もわたしは元気がなく、買い物に出かけようと考えていたのもやめ、けっきょく今日までの3連休は、一歩も外に出ない日が三日間つづいた。今日もウチで映画でも観ようかとも思ったが、けっきょく何もしない怠惰な日になった。まあ映画を観れば怠惰ではないのかといえば、そうでもないだろうが。

 ウクライナ情勢では、ウクライナ国民の350万人が難民として国外に逃れたという。350万人という数がいかに多いことか、これを日本で考えると、ほぼ静岡県の全人口に匹敵する。つまり静岡県が空っぽになってしまい、誰もいなくなってしまうのだ。ちなみに、ウクライナの人口は4413万人。日本のちょうど三分の一の人口なのである。どんな異常なことが起こっているのか、この数字でもわかるだろう。ウクライナの人たちがどれだけの恐怖の下で生きていることか。一刻も早くロシアの侵攻がストップすることを希求する。

 今は大相撲の三月場所が大阪で開かれている。一人横綱照ノ富士は休場してしまい、今は前頭の高安がひとり勝ちっぱなし。そういうことより、今場所は栃ノ心が今のところ好調なようでうれしい。栃ノ心はずっと勝ち越し出来ない場所がつづいたけれども、今場所は勝ち越せそうに思える。

 雑学で、「不気味の谷現象」というのを知った。これは人間の美意識、心理に関わる現象のことで、人形やロボットを人間の似姿にどんどん近づけていくと、かなりリアルになったところで見る人に強い違和感とか嫌悪感をもよおわせるという現象。これがさらに人間に似てくると、急速にそういう「不気味の谷」は消えてしまうのだという。けっこう、美学ということでも面白いことだと思う。
 ロボットの登場する映画でもこういう問題は知られていたらしいが、1970年代には人間からちょくせつ型取りしたマネキン人形がつくられたことがあったという。ところがこのマネキンを皆が不気味がり、売れ行きがガクッと落ちてしまったのだという。
 最近ネットなどで見かける「超絶技巧」などといって紹介される人物画でも、同じような違和感、嫌悪感は感じる。もともとそういう絵がいいなどとこれっぽっちも思わない上に、不気味なのだからどうしようもない。「球体関節人形」では、わざとこういう「不気味の谷」をねらっているような作品もあるみたいだが、もともとが不気味さで勝負しようとしているわけだから、否定してしまうことは出来ない。

 夜は今、パウル・ライハウゼンという人の書いた『ネコの行動学』を読んでいる。ネコの生態を研究した書物としては名著と言われている本だが、今読んでいる最初の方は「ネコがいかにして獲物を捕らえるか」ということが書かれていて、う~ん、ニェネントくんはもう生涯「獲物」を捕らえる努力をすることもないだろうし、はっきり言ってこの部分にはあんまし興味が持てないでいる。