ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-12-12(Sun)

 11月の、支出決算を出した。9月、10月に比べてけっこう支出は減っていた。喜ばしいことだけれども、いったいどこで節約出来たのか。主食費もたしかに減少しているけれども、11月は「おやつ」としてチョコレートとかいろいろ買っていて、それは10月とかよりも増加している。そのおかげで主食費が減ったとも考えられる。それで、別に計算・調整とかしていないのだけれども、9月、10月、11月と、購入した本代は偶然、毎月ほとんど同じ額だった。
 まあ11月は「お出かけ」ということをまるでやらなかったから、交通費もかけてないし、映画を観たりとかいうこともなかったのだ。それでいちばん大きいのは、「酒代」が大幅に減少したことであろう。このことは大いに自慢出来ることで、お祝いに乾杯したいところである。この路線はキープして、将来的には「ほぼ禁酒」というところまで持って行きたい。

 午前中に北のスーパーに買い物に行ったが、けっこう外は暖かかった。空を見上げて、雲の流れがマーブル模様というか、これが冬の空なのだろうかと思ったりする。

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 昨日発覚した、PCから外部スピーカーに音を飛ばしたときに右チャンネルへの出力がおかしいという問題。昨日の段階ではその原因がPC側にあるのか、それとも外部オーディオ側にあるのか、それとも接続ケーブルにあるのか不明だったわけで、まずは原因を突き止めなければならない。
 まあPC側だけで音を出しても異常はないし、オーディオ側も問題はない。そうすると原因はPCからオーディオへの経路の中にあるだろうと思えるわけで、ひとつにはPCのオーディオプラグ差込口に問題があるか(その小さな穴からホコリとかゴミが入り込み、接触不良を起こしている可能性が考えられる)、さもなくばその接続プラグケーブルに問題があるか(内部で断線していることはよくあることだ)。
 それで、PCからHDMIケーブルでテレビと接続し、テレビのイヤフォンジャックから、今使っているケーブルでオーディオに接続して聴いてみる。このテストでなお、右チャンネルからの音に不具合があれば、それは「ケーブル」に不具合があるということになる。
 ‥‥このテストをやってみた結果、「みごとに(?)」、同じく右チャンネルに不具合があったのだった。これで、原因は「ケーブル」にあったことが判明。
 「買い替えるぜ!」と、買い物に出かけるのも面倒なのでAmazonで検索すると、500円でおつりが来る価格で出ていて(これは近郊の量販家電店で買うより安いのではないかと思う)、しかも明後日の火曜日には配送されるという。こういうところはやはり「ネット通販」は便利だなあと、即座にポチってしまった。

 さて昨日、元MonkeesのMike Nesmith氏が亡くなられたことから、「実はデビュー当初、Monkeesは自分たちのレコードで演奏などしていなかったのだ」ということを書いたのだけれども、こういう、Beatlesをマネて「バンド形態」を取りながらも、実は自分たちでは楽器を演奏せず、単にヴォーカルを取っただけというバンドは、そのMonkees以前にも存在する。
 それはまずは、Brian Wilsonの率いるBeach Boysだったわけだけれども、彼らはその初期には自分たちで演奏して唄っており、「演奏出来ない」というのとはちがう。これはBrian Wilsonが「音のクォリティ」を上げるために自らの意思でスタジオ・ミュージシャンを使ったわけで、このことで「Beach Boysは自分たちで演奏してないじゃん!」という声(批判)は起こらなかった。
 で、おそらくMonkeesより先に「あいつら、自分たちで演奏してないじゃん!」と批判されたのは、Monkeesに先立つ一年半前、1965年1月にデビューした「Gary Lewis & The Playboys」ではないかと思う。
 実はこのバンドのリーダー(ドラム担当)のGary Lewisは、著名なコメディアンのJerry Lewisの息子なのだったが、けっきょくまずは、このバンドは「Jerry Lewisの息子」のバンドということで売られてしまう。
 このバンド、まずはディズニーランドのアトラクションで演奏しているところをスカウトされたというから、「まったく演奏出来ない」ということではなかったようだけれども、そのデビュー曲「This Diamond Ring(恋のダイアモンド・リング)」で、Gary Lewisこそはリード・ヴォーカルを取っているものの、バックのThe Playboysのメンバーは、レコーディングにこれっぽっちも関わってはいない。
 このデビュー曲「This Diamond Ring」は大ヒットし、チャートの1位に昇りつめるのだが、それで当時の人気番組「エドサリヴァン・ショー」に出演することになる。この番組は、出演者はナマで歌い、ナマで演奏するのが基本だったのだけれども、このバンドはとてもレコードのクォリティで演奏出来ないことがわかり、けっきょくバンドは演奏するフリをしただけで、既録音音源に合わせてGary Lewisは歌ったのだった。

 このことへの批判はそれなりに噴出し、「Playboysは演奏してねえじゃん!」と言われたのだが、Gary Lewisは「ボクたち、演奏してるよ」と言いわけしたのだった(してねえよ!)。
 けっきょく、レコード会社は、Gary Lewisがそんなに上品でもなかった父のJerry Lewis(日本でいえば志村けんとか加藤茶的イメージか?)に似つかわしくもない「イイ男」で、もっと「アイドル」的に売れると踏んだわけで、彼の2枚目、3枚目のシングルは、当初の「Beatlesに対抗するアメリカのバンド」などという路線は忘れ去られ、もうバックバンドのことはどうでもよくなってしまって、60年代初頭のアイドル歌手的な歌曲で売り出されてしまう。さすがにそりゃああんまりだという声があったのか(その頃にはMonkeesもデビューしていたわけだし)、もういちど再び、バックバンドとの演奏と歌唱との一体感を目指した音づくりに回帰するわけです。
 けっきょく、この「Gary Lewis & The Playboys」について考えるのはなかなかに面白いわけだけれども、この1960年代の中ごろ、アメリカでは「バンド」だということを標榜していながら、リリースされたレコードではまるっきし演奏していなかったというグループがいろいろとあるわけで、面白い。まああのByrdsなどもそのファースト・アルバムではスタジオ・ミュージシャンが演ってるわけで、驚いてしまうのだけれども、そのうちに時間があったら、日本でも「チェリッシュ(Cherish)」がヒットした、やはりバンド形態を取りながらも「演奏しなかった」バンド、Associationのこととかも書いてみたいっすね。

 今日の夕食はどうしようかと考えていて、多少は手の込んだ料理をつくりましょうか、という気もちもあったのだけれども、けっきょく夕方になるとめんどくさくなってしまい、まだまだ残っている白菜と、買ってあった豆腐、冷凍庫にあった鶏肉などでまたまた「水炊き」などということにしてしまった。まだたくさん残っているので、明日の昼もこの「水炊き」の残り、ということになるだろう。