ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-10-29(Fri)

 朝(早朝)、真っ暗闇の中を家を出て駅へと歩く。この日はいい天気になりそうで、天中にはもう半分以上欠けてしまった月がきれいに見える。そして南の空にはかなりの数の星が見えた。夜空の星でわたしが知っている星座などほとんどないのだけれども、そんな星座のひとつ、オリオン座が見えた。長四角を描く四つの星の中に、ななめに三つ星が並んでいる。ああ、オリオン座を見つけるのも久しぶりのことだなと思う。この三つ星の並びを東に伸ばすと、明るい星シリウスも見つけられる。月といっしょに写真に撮ろうかと思ったけれども、これは三脚でも使わなければ写りっこない。

 今までは水曜日の仕事のあとに歯科医に通っていたのだけれども、今週は金曜日の今日になった。仕事を終えたあと、予約時間まで少し時間があったので、わたしの勤務先から逆方向にちょっと歩いたところにあるスーパーに寄ってみた。けっこう勤務先から近いところにあるスーパーだけれども、ここに何年も勤めて、初めて訪れる。「お買い得」なものがあるようならば、これから時々立ち寄ってもいい。
 ふむ。自社ブランドの製品(おつまみとか)をけっこう売っている店なのだな。感覚としては「業務用スーパー」に近い感じだ。野菜も、ブロッコリーが98円とか、安いものは安い。また歯科医の診察・治療があるときには寄ってみるとか、このスーパーのことは頭に入れておこうと思った。

 今日の歯科医の治療はけっこう短時間で終わり、どうやらこれで左側の治療はとりあえず「おしまい」のようだ。さて、来週からは懸念の右側の歯の治療に移るのだろうか。

 帰りに自宅駅前のスーパーにまた立ち寄ったのだが、またまた山芋が激安だったので、やはり買ってしまった。ちょうど、山芋というものはかなり長期保存が効くというのを読んだところだったし、実は昨日別のスーパーに行ったとき、「よその店では山芋もけっこう高いものなのだなあ」と思っていたわけで、そんなよそのスーパーの半額以下(もっと安い)だと、やっぱり買ってしまうのだ。「そば」も大量に買ったばかりだし、これで当分は「とろろそば」=「マイ・エネルギー!」という食生活がつづくことだろう(「とろろそば」にどのくらい栄養があるのか知らないが、「ダイエット食」というイメージはある)。

 スーパーから自宅への道、「野良ネコ通り」を歩くのだが、この日はネコたちには出会えなかった。しかし、家に近づいたとき、目の前でトンボが錆びた鉄棒の上に留まり、「どうぞ撮影してちょうだいね」と静止していたのだった。「アカトンボ」=「アキアカネ」である。ちょうど背景がグレーの家壁でもあったので、まるでスタジオで撮影させていただいたような写真になった。

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 家への道のりで次の楽しみは、やはりワンくんである。もうわたしの中でこのイヌの名前は「ワン」くんに決めた。今日もその姿を見ることが出来たけれども、この日は「お休み中」ではあった。その寝姿からも、きっと性格の良い犬なのだろうと勝手に思ってしまった。

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 帰宅すると、郵便受けに、注文してあったオーデュボンの伝記本が届いていた。さっそく梱包を解いてみると、美しい表紙の本が出てきた。

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 この表紙絵は「卵を守るチャイロツグミモドキ」という作品で、探したら前に買った『オーデュボンの鳥』にも掲載されていた絵だけれども、これはわたしの中ではオーデュボンの作品でも「最高傑作」ではないかとも思う作品だ。
 絵の中で繰り広げられている、ヘビと鳥との抗争というドラマ。構成、構図の見事さ、そして何よりも、バックの舞台装置としての植物の描写がすばらしい。
 うれしくなって、さっそくベッドに持って行って、横になって何ページか読む。
 ‥‥ふむ、この本が書かれたのは1936年とかで、特に学術的な書物が目指されたわけではなく、あくまでも「読んで楽しい」伝記が目指されていたようだ。ちょっとわたしの期待からそれたところもあるけれども、まあ楽しんで読むことにいたしましょう。

 しかし、このところあれこれと本を買うことが多くなってしまったもので、本棚から本があふれ出してしまっている。「もう二度と読まないだろう」本も増えてきたから、そのうちにそういう本をまとめて処分しようかと思う。某古本大量売買のチェーン店に売るのではなく、となり駅にちゃんとした古書店があることも見つけているので、その古書店に持って行こうかと思っている。それは単に、「そういう店ならば高く引き取ってくれるだろう」というだけでなく、「本へのリスペクト」でもある。