ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-10-23(Sat)

 昨日はとつぜんの十二月の気候で、雨も降ってとにかく寒かった。寝るときには毛布を出して掛け布団の上にかけて寝たが、この毛布というのはニェネントくんの大のお気に入りで、すぐにベッドの毛布の上に駆け上がってきた。毛布の上で「ふみふみ」をして、のどをゴロゴロいわせている。この毛布の毛ざわりは、ニェネントに「お母さん」のことを思い出させるようだ。夜じゅうほとんど、わたしの脇で休んでいたみたいだ。

 朝起きて窓の外を見ると、昨日とは打って変わって青空が拡がっていた。そこまでに暖かいというのでもなかったが、窓の外の明るさは気もちがいい。

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 今日は夜に映画を観に行くつもりでいる。となりの駅の映画館で、『サマー・オブ・ソウル』を観る。この夜は「音感上映」ということで、音のボリュームを上げての上映。先月やはりこの映画館で観た『アメリカン・ユートピア』と同様の上映形態だ。

 それで、今夜の食事は、映画を観たあとに帰宅してから「おでん」にしたいと思った。ちょっと早く出て、映画を観る前にどこかの店で「おでん」のセットを買いたい。映画の上映は5時半からだけれども、買い物の時間を考えて4時半ぐらいに家を出る。

 家を出て、わたしの好きなイヌを飼っておられる家の前を通ると、そのイヌくんが玄関のそばに出てきていた。今日は天気もいいし、気分良さそうに見える。わたしの顔を憶えてくれただろうか?

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 家を出るときに炊飯器をセットして、帰宅したときに炊き立てのご飯が食べられるようにしておこうと思っていたのに、駅に着いて考えたら、お米は研いで炊飯器に仕込んでおいたのに、スイッチを入れ忘れて家を出たことに気づいた。なんてことだ。帰宅してからスイッチを入れ、炊き上がるまで1時間待たないといけないか。まあ明日は日曜日だから、ちょっとは夜更かしをしようか。

 となり駅に着き、「おでんセット」を売っていそうなスーパーを二、三軒見てまわったけれども、けっこう値が高くって、これなら映画を観終えた帰りに、自宅駅のいつもの小さなスーパーに寄って買った方がいいようだ。問題はそのスーパーは確か8時で閉店のはずで、間に合うか間に合わないか、けっこうギリギリの時間になりそうだということ。

 映画館に行き、座席を指定する。この日も前回と同じく、最後列の席をとる。どうやらこの日はけっこう、観客の数も多いみたいだ。

 映画が始まる。あの伝説の「ウッドストック・フェスティヴァル」と同時期の1969年の夏、ニューヨークのハーレムの公園で行われたフェスティヴァルのライヴ映像。何万もの人たちが公園に集まり、音楽を楽しんでいる。観客はほぼすべてアフリカ系とかの人たち。いい具合の音圧で、わたしは最後列でノリノリになって、からだを揺らしながら楽しんだ。あとでちゃんと書くけれども、単にフェスティヴァルのライヴというのではなく、けっこう政治的主張をも打ち出した、ビターな「記録映画」ではあった。
 いくつかの音楽はとっても気に入り、また観に来たいと思ったし、この映画がソフト化されたらきっと買おうと思う。

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 映画が終わって映画館を出たら7時40分。はたして、この時間で自宅駅のスーパーの閉店前に間に合うだろうか?
 あまり待たされずに電車も来たので、7時50分には自宅駅到着。スーパーに行ってみると、あらら、もう普段の入り口は閉ざされていた。ダメだったか。店の中で店員さんが作業されていたので、ドアをノックして「もう終わり?」とジェスチャーで聞くと、「出口の方から入ってくれ」というジェスチャー。よかった。
 さっさと「おでん」を買い、ついでに値引きコーナーに半額で置いてあった「ごぼう巻き」とを買って、高速で買い物終了。何とか間に合ってよかった。

 いつも歩く跨線橋のところに来ると、東の空に月が見えた。2~3日前は満月だったけれども、もうこの夜はちょびっと欠けてしまっている。カメラを向けてみたが、けっこうきれいに撮れた。

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 月のかかった空の下、線路沿いに建つマンションの窓にどこも明かりがともっていたけれども、その明かりの色が窓ごとに違っているのが面白く、撮ってみた。わたしは普段、こんな暗くなってからこの道を歩くこともないから、こういう光景を目にすることもなかったけれども、この光景を見るためだけのために、遅い時間にこの道をまた歩いてみたいと思ったりした。
 残念ながら手ブレが大きくなってしまったけれども、それぞれの窓の色が違うのはわかるだろう(これはつまり、「カーテンの色」なのだろう)。なんだか、(ちょっと古いけれども)フンデルトワッサーの絵が思い出された。

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 帰宅して、すぐに炊飯器のスイッチを入れる。しかしどっちにせよ、「おでん」だって煮込むのに30分ぐらいの時間はかかるのだった。どうせ時間がかかるのだから、ジャガイモとかもぶっこんだりする。
 とにかくはご飯が炊けるのを1時間待ち、久々の「おでん」。まあ冬っぽいお手軽な「鍋モノ」というのだろうか。「料理」とは呼べないか。食べているとニェネントが寄って来たけれども、ニェネントくんに「おでん」はあげられないね。

 食後ちょっとまどろんで、わたしには珍しく、10時も過ぎてから寝るのだった。