ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-09-15(Wed)

 今朝もまた、目覚めどきに、「夢」というのか、頭のなかに「夢うつつ」の想念が蠢(うごめ)いていた。今朝の想念は、アメリカかどこか、海外の男性映画スターがアルチュール・ランボーだかアフリカだかに惚れ込んでしまい、アフリカ時代のランボーを演じた映画を撮ったというようなものだった。
 ランボーの絶頂期、彼がまだ十代の美青年だった頃を演じられる俳優はそんなにはいないだろうが(かつてディカプリオが演ったわけだけれども)、アフリカ時代のランボーはたとえその没年が37歳だったとはいえ、けっこう老化が進んでいたということでもあり、彼を演じられる俳優がいないわけではないだろう(もちろん、テレンス・スタンプはあまりに素晴らしかったわけだが)。
 わたしは今の海外の俳優のことをほとんど知らないので、「この俳優ならランボーを演じられる!」というのも思い浮かばないのだけれども、もうテレンス・スタンプランボーを演じてから50年、ディカプリオからでも25年が過ぎている。そろそろ、次の「アルチュール・ランボー」の姿をスクリーンで観てみたいとも思う。

 わたしは今週は月曜日に歯医者に行ったせいなのか、一週間の曜日の感覚が狂ってしまった。週の始まりから通院するなんて、やりたくはない(来週からは毎水曜日の通院になるからいいのだが)。感覚としては目覚めたときに今日は木曜日だと思っていて、「あとは明日出勤すれば週末の休みだ」という気分だったので、まだ水曜日だとわかって「ガックリ」ではあった。まあ来週はけっこう祝祭日があっていっぱい休めるからいいのだが。

 今朝は夜中にまたまた雨が降っていたようで、出勤のために外に出るとまだちょびっと雨だった。勤務先の駅で降りて外に出ても、さっきまでは雨が降っていたという雰囲気だ(もうやんでいたが)。
 歩いていると、大きな鳥がゆったりと羽根を羽ばたかせながら、ビルの間を飛んで行くところを見た。美しい羽ばたきだ。あれはきっと、しばらく前に見た「アオサギ」なのだろうと思った。ときどきはこのあたりに羽根を安めに来るのだろうか。あとを追おうとしたけれども、ちょっと木陰に隠れたと思ったら、もう行方はわからなくなってしまった。
 この日は雨があったせいか、いつもスズメが群れている芝生にはスズメの姿は1羽も見られなかった。

 仕事を終えて駅へと歩くと、わたしがいつも中を通る商業ビルのロビーで、「世界こども図画コンテスト」というのの展示を行っていた。狭いスペースで、そういう作品の展示にはよろしくもない場所だと思ったが、すばらしい作品もいくつもあった。
 わたしが最高に気に入ったのはこの、タイのこどもの描いた「青い魚」の絵なのだけれども、撮影しようとするとどうしても額のアクリルに周囲が反射して写ってしまうのだった。残念だ。でも、この絵はすばらしい。青い魚のフォルムや表情もすっごくいいのだけれども、その周りの「海」の描写があまりにすばらしい。

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 自宅駅から「野良ネコ通り」に歩いて行くと、通りの向こうの方で、見かけない白いネコが早足で駆け抜けていくのが見えた。カメラを用意して、そのネコが姿を消した家の陰に急いでみたが、もうネコの姿は見られなかった。
 他のネコが縄張りにしている地域とは道路を隔てた反対側に消えて行ったけれども、そのあたりはずいぶん以前に一度だけ出会った野良ネコがいたあたりで、そのときの野良も薄汚れた白ネコだったので、きっとそのネコだったのだろうと思った。

 ウチに帰ってしばらくすると、リヴィングの窓からまぶしいぐらいの陽の光が射し込んできた。そんな陽の光が、リヴィングとキッチンとの境い目のいつものところでまどろんでいたニェネントのところにも届き、陽を浴びたニェネントが輝いて美しく見えた。
 写真を撮ってみたけれども、こういうのはよっぽど露出とかを計算して撮らないと、じっさいに目にしている「美しい光」を撮ることは出来ない。この写真は「オート撮影」だ。

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 昨日ミヒャエル・ハネケ監督の「The Seventh Continent」を英語字幕で観て、わからない単語とかを抜き書きしたので、今日はそんな単語や構文を調べて、こんどはメモとか取らないでまた最初から観直そうと思っていたのだけれども、けっきょく単語や構文を調べただけになってしまった(そんなに時間がかかったわけではなかったけれども)。
 調べてみて「へえ!」と思って勉強になったのは、「turn it down」というのが「それを断る」という意味だということ、「take over」というのが、「引き継ぐ」とか「乗っ取る」ということなのだと。

 DVDには映画本編のほかに、ハネケ監督へのインタヴューが15分ほど付いていて、これはハネケ監督の容貌からもこの映画製作直近でのインタヴューではなく、おそらくこの10枚組DVDリリースに合わせて、その10作それぞれへのインタヴューを一気に行ったものなのだろう。こちらももちろん英語字幕がついているのだけれども、映画本編よりもはるかに多いセリフ量だし、「映画批評」的なことに関わるわけだから、むっずかしい単語が山ほど出てくるのだ。
 ま、だいたいのインタヴュー内容はわかったから、とりあえずはいいか。