ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-09-02(Thu)

 先日、「8月のおさらい」をまとめてみたのだが、かろうじて展覧会を一つ観て、読んだ本は2冊、そして家で観た映画は2本だった。「昔に比べてずいぶんと情けない数字だなあ」とは思う。以前はどんなだっただろうかと、この日記の5年前、2016年8月の月の「おさらい」を見てみた(今のこのサイトでは2019年からの日記しか見られないけれども、それ以前10年前からこの日記は書き継いでいるのだ)。すると、舞台は2つ観ていて、映画も映画館で2本。読書は2冊とそれほどでもないのだったが、家で観たDVDだとかネット配信とかの映画は、なんと35本にもなっていた(当時は「ひかりTV」をせっせと観ていたのだったが)。
 映画を月に35本観ていたというのはわれながら凄いな。一日一本以上観ていたのだ。まあわたしの記憶障害もあって、そのときに観た映画はほぼすべて記憶していないのだけれども(最近になって「初めて観た」と思っていた映画も、実はこの時に観ていたりした)。
 実は舞台公演は、10年ぐらい前ならば 毎週のように何かしら観に行っていた時期もあったわけで、つまりその頃は 多いときは月に10本ぐらいの舞台を観てもいた。

 今は5年前のようにガンガン映画を観ようとか思うわけでもないし、劇場にも映画館にも出かけようという気はあまりないのだけれども、もうちょっと外からの「知的刺激」は受けないといけないな、とは思う。今は多少は「記憶」の方も安定しているようではあるし。
 それで、「まずはもうちょっと本を読もう」と、今朝に本棚を見て「まだ読んでいない、そんなに分厚くはない本」という条件で、蓮實重彦氏の『見るレッスン 映画史特別講義』という新書を選び、通勤電車の中とかで読む。まあ明日には読み終えられるだろう。そうしたらまた次の本を選ぼう。

 今日の予報は「雨」。気温もそんなに上がらないだろうといい、朝目覚めるときにはちょびっと肌寒い思いもした。
 出勤のときは雨はなく、勤め先の近くでスズメの写真を撮った(うまく撮れていないが)。

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 仕事を終えて帰宅するときには弱い雨が降っていた。今日は木曜日なので、自宅駅から2つ手前の駅で下車し、駅前の2軒のスーパーをはしごして買い物をした(木曜日は一方のスーパーでほぼ全品1割引きになるので)。

 今日は内科クリニックへ行かなければならない日だ。帰宅したあと、いつしか外の雨はかなり激しくなっていた。こんな雨の日に外に出るのはイヤなものだ。
 でもしかし、わたしは立派な傘を持っている。あまりに立派で(?)あまりに大きいので、電車とかに持ち込むのがイヤで普段はまるっきし使わない。「宝の持ちぐされ」とはこのことだ。でも今日みたいに電車に乗るわけではなく、ただ自宅から歩けるところの範囲で使うには最適の傘だろう。しかし、「ただウチの周辺でさして歩く」というのは、そんな立派な傘を使うには残念な舞台だろうし、まさに「役不足」というところだ。それでも、たまには使ってあげないとかわいそう。そんな「立派な傘」である。
 久しぶりに使う傘だけれども、やはりいつも使う折りたたみ傘に比べて、空に向かって拡げるだけで何か気分がいい。
 まあちょっと辛抱すれば通勤電車に持ち込むことも出来なくもないだろうし、わたしが乗る電車はそこまで「満員電車」というわけでもなく、他の乗客に迷惑がかかるということもないだろう。朝から一日中「雨」になるだろうという日など、この(立派な)傘をさして通勤してもいいのではないかと思うのだった。

 そんな立派な傘をさして外に出ると、少し雨は小やみになっていた。ちょうど先日見たばかりの浮世絵版画の雨の風景のように、雨が無数の白い線となってまっすぐに落ちている。そのさまは美しく感じた。
 クリニックへ行くと雨のせいか待ち合いロビーはガラ空きで、珍しくすぐに順番がまわってきた。担当の先生と、先日の「ワクチン接種」のことなど雑談。10人に1人ぐらいは、ちょっと「副反応」がキツかったりしたらしい。そして、今はもう新規にワクチンも入って来なくなっていると言うことだった。あのスカ首相は、「この9月末には6割が接種を終えるだろう」などとのたまっていたが、東京ではわずか1日に何百という接種枠の抽選に、その何倍もの若い人たちが行列をつくっているわけだし、わたしがワクチン接種したクリニックでも、「もう入って来ない」という現状。もう、まったく「COVID-19対策」などまともに行われていないという印象はある。

 ニュースをみると、そのスカ首相の「権力」への執着心は尋常のものではないようだ。やはりこの人物、どこか「異常」なのではなかろうか。ただただ「権力」のトップの座に居座ることにそれだけで満足し、トップの人間がやるべき仕事はすべて放置している。「国会での答弁」が大っ嫌いだから臨時国会も開かず、記者会見もまともに答えない。そうやって「まとも」な仕事も出来ないのに、まるで原始時代の部族の無能な長のように、権力の座に座りつづけようとする。まともな人間ではない。
 この日はそんな、今までスカ首相の後ろ盾をしていたはずの、自民党の二階幹事長を外すことを(二階幹事長自身との会談で)決定したという。おそらくは背後で何らかの「密約」でもあって、自分が自民党総裁に再選されたら何らかの「要職」についてもらうことにでもなっているのだろう。とにかくは二階幹事長という存在なくしてスカが今の「自民党総裁」の地位につけていたわけもなく、今回の決定は表面的には「恩人をも捨てるのか」という感想を持ってしまう。
 「自民党総裁選挙」と「衆議院選挙」をどちらを優先して先に行うか、ということにも迷走があるようだ。
 とにかくは、このCOVID-19まん延の危機的状況の中、人心はなおさらスカ首相から離れていくばかりだろう。