ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-08-30(Mon)

 このところ、スマホのネットとかへのアクセススピードが落ちているとは思っていたが、スマホに「モバイルデータ使用量が設定上限に近づいている」との警告が届いた。これは去年に入院していたとき、病院の中でWiFi環境下でなくって毎日ガンガンとスマホを使っていたとき以来のことだ。あのときは場合が場合だから(外の世界との唯一のコネクト口だったし)追加料金を払って容量を大きくしてもらったが、今回は通常の使用でのことなのに意外なことだ。おそらくはしばらく、スマホで「ランボーの右足」などという長文のサイトを毎日のように読んでいたせいだろう。とにかくは8月いっぱい、「あと1日」辛抱すればいいわけだけれども、けっこうつらいといえばつらい。

 今日は晴れて暑かった。月曜日なので(というわけでもないが)、仕事の帰りは南のドラッグストア~「ふるさと公園」というルートを取る。「ふるさと公園」に差し掛かるところで、橋の向こうにコブハクチョウ家族がいるのが見えた。

     f:id:crosstalk:20210830123630j:plain:w500

 1羽をのぞいたあとの4羽は、池の水門のあたりに集っていた。勝手な想像だけれども、水門からは池の水とは違うひんやりとした水が流れ込んでくるので、そのあたりにたむろしているのは気もちいいのかもしれない。

     f:id:crosstalk:20210830123839j:plain:w500

 あとで撮った写真を見ると、子ハクチョウの1羽が口にしているのは赤いプラスチックごみなのではないかと思った。いけない! それを食べてはいけないよ!

     f:id:crosstalk:20210830123937j:plain:w500

 この日は珍しく、久しぶりに別の水鳥の姿を見ることが出来た。シラサギだ。3羽もいる。シラサギも優雅な姿だな。

     f:id:crosstalk:20210830124220j:plain:w500

 そんなシラサギが飛び立つという美しい瞬間もあったのだけれども、残念だけどカメラが間に合わなかった。
 帰宅して調べたのだけれども、シラサギというのは「シラサギ」1種ではなく、「ダイサギ」「チュウサギ」「コサギ」と種類が分かれているらしい。むむむ、大・中・小か。なかなかいい加減なネーミングではないか。
 いちおう調べたところでは、この3羽は「チュウサギ」らしいけれども。

 しかしやはり、「ふるさと公園」経由で帰ると暑い! 「ふるさと公園」からわが家までは10分ぐらい。歩きながら、「ウチにたどり着けば部屋には冷房が効いていることだし、何よりも冷蔵庫にはキンキンに冷えた缶ビールが待っていてくれる。がんばって「あと5分」とか「あと300メートル!」とか思いながらわが家に到着。冷えた室内で生き返る思いがし、さらに冷蔵庫からの缶ビールをプルダウンしてゴクッと飲んで、パワーアップである。

 テレビをつけてみると、この日はこのところの「野外音楽フェスティヴァル」の件で大騒ぎだった。先日は「FUJI ROCK FESTIVAL」のことが騒がしかったが、まずはこの土曜日から群馬県で開催されていた「GROBAL ARK」なる野外イヴェントのことが問題になっていた。
 このイヴェント、なんとドレスコードとして「不織布マスクNG」ということをそのHPでも告知していたらしい。その理由が、「不織布マスクはおしゃれじゃない」「不織布マスクでは蒸れてしまう」というものだったということで、びっくり仰天(不織布マスクはポンポン捨てられる、ということも書いてあったらしいが、それはまた別の問題として聞いておこう)。まあRAP系とかHIPHOP系のイヴェントだったらしいが、やっぱパーリーピーポーParty Peopleのこと)は永遠におバカやなあ。今、人々は「おしゃれ」のためになんかマスクを着用してはいない。「COVID-19感染予防」のためのマスクであり、そのためには「不織布マスク」が予防性がいちばん高いということは、さんざん言われていることであるし、わざわざこうやって書くまでもないこと。それがなぜ、「蒸れてしまう」という客観性のない個人差のある理由で「不織布マスク」が一気にNGにされてしまうのか。じっさい、会場は「ノーマスク」の観客であふれていたということだ。

 そういう困ったイヴェントはそれだけではない。昨日愛知県で行われた「NAMIMONOGATARI(波物語)2021」という野外イヴェントでは、会場でアルコール類がバンバン販売され、マスクを外した観客の姿が散見されたという。入場者も相当なもので、ステージ前では「密・密・密」状態だったと。つまり、NO対策だったらしい。このイヴェントもやはりHIPHOP系(それとR&B系!)だったということで、またまたパーリーピーポーは悪名をとどろかせた。

 わたしは特に語ることもない(と言いながらもいっぱい語るが)。もともと日本語系のRAPとかHIPHOPとか、ありゃあアホやねと思っていたわけだったから、「やっぱりアホやったか」と思うだけである。RAPなんだったら、今の日本の政治状況で言うことはないのか。そういうことを考えたら、今行われる「野外フェスティヴァル」へのスタンスも自ずから出てくるのではないのか。つまりだいたいそもそも、RAPの魂、HIPHOPの精神とはいったい何なのか。しかもR&Bもジャンルとして書かれているが、「恥を知れ!」と言いたい。政府が「マスクしろ! 3密を守れ! 酒の販売はやめろ!」と言っているから反逆したというのか。それは違うだろう。酒も販売していたというし、「マスクをしよう」「3密を避けよう」というのは、政治的なメッセージではなく、医科学的なメッセージだろう。今イヴェントを開催するならば守らねばならぬことがらだとは思う。もしも仮に主催者が「COVID-19などただの風邪」というなら、そのことは自分たちのHPに「主張」として大々的に書いておくべきだ。
 じっさい、イヴェントでは出演者が「止まる気ないですよね!」と観客に叫びかけ、観客もまた大声で答える場面もあったらしく、会場はまさにカオス状態にもなったという。

 この「COVID-19禍」において、<緊急事態宣言>下の都市のコンサートホールやライヴハウスでの音楽・演劇の公演は大きく制限され、廃業したライヴハウスもあり、音楽関係でいえばミュージシャンや舞台裏のスタッフらは「仕事の場」を失ってしまっている。そんな中でなんとかと、無観客でオンラインのライヴなどのさまざまな方策を模索しているところなのだ。一年半にも及ぶこの「COVID-19禍」で、ようやく人々の努力もあって、小規模ながらのライヴ活動も再開できるような動きも出てきたところだったと思う。そこまで持ち込んだスタッフやミュージシャンらの努力はいかほどのものであったろう。
 たいていのミュージシャンはそのような「苦難」を承知しているし、横のつながりもあるから問題を皆で共有していることだろう。ところが、ここに書いた野外イヴェントは、それらのスタッフやミュージシャンらの努力をいっぺんに「無」にしてしまうものだ。いったい、これらのイヴェントに出演した連中は、そのような他の(自分以外の)ミュージシャンらの「苦難」に無関心だったのだろうか。
 わたしが勝手に思うのは、やっぱHIPHOPなどの連中は「音楽」として、他の分野のミュージシャンらとの「横のつながり」がない、もしくは希薄なのだろう。また、「今さえよければいい」という、幼稚な感性の持ち主なのだろうと言うしかない。

 こういう野外イヴェントについつい、出演したなら出演したでいい。しかし、ステージに立って観客を見て、観客が「密」になっていたりマスクをしていなかったり、またアルコールを飲んでいたりという「ワイルド」な状態なのを認めたら、それを煽るのではなく、「Calm Down」させるべきなのだ。
 わたしがここで思い出すのは、あの1969年の「ウッドストック・フェスティヴァル」でのSly & The Family Stoneのステージのことなのだけれども、それはちょうど「逆」の、観客を煽り立てるスピーチがあったわけだ。Slyは観客に「いっしょに声を立てるのを恥ずかしいと思う人もいることだろう、でも、そういう恥ずかしさを捨てていっしょに声をあげてくれ!」と語りかけるわけだった。
 今回は、その「逆」をやるべきだったのだ。観客に「皆がノリノリなのはわかる。楽しみたいこともわかる。でも、今のCOVID-19禍のもとで、ここまでのイヴェントを実現するためには、ここに参加していないミュージシャンやスタッフを含め、実に多くの人の努力があってこそなのだ。それを<無>にしてはいけない。売店で酒を売っているというのは悲しいことだ。それを買ってしまったというなら仕方がないが、どうか理性は失わないでほしい。マスクを外したりせず、まわりの人とのソーシャル・ディスタンスは守ってほしい」なーんてことを、ウッドストックのSlyのように語りかければよかったのだ。

 参加したミュージシャンらは、「この状況下でミュージシャンであることはどういうことか?」しっかりと自らに問い直してほしい。

 ‥‥こういうことは、自分がむかしイヴェントを主宰していたこともあって、ついつい考えることも多くなってしまい、長い文章になってしまった。失礼いたしました。