ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-08-14(Sat)

 今日は西日本では大雨で、テレビは一日じゅうこの関連の報道をやっていた。「線状降水帯」というヤツで、雲が次々に同じところに消えては現れ、つまりいつまでもその場所で雨はやまない。この雨の範囲が西日本で帯状に長く延びているのだ。「数十年に一度の<記録的大雨>」なのだという。予報ではなんと、来週の中ごろまでこの雨は降りつづくという。このCOVID-19禍のもと、何日も避難先で暮らさなければならない現地の人たちの苦労、心労は、わたしなどの想像を超えることだと思える。
 わたしの住んでいるこの地域も、激しい雨ではないが朝から雨になった。一歩も外に出なかったので様子がわかっていたわけではないが、夜にはわたしのスマホに、このあたりにも「大雨警報」が発令されたとの知らせが届いた。来週火曜日まで雨がつづくとの予報。まあ深刻な情勢になることもないだろうが、「外に出かけたくはないな」とは思う。涼しいのでエアコンは不要になったが。

 夜に夢をみて、わたしは友人らとカフェに集まることになっているようだ。わたしは夢の中独特の「知らない街並み」の中を歩く。今回の街並みは今までの夢になかった、初めての街並みだ。よく記憶しているのでその街の地図も書けそうだが。わたしは一人でその街並みの中、昔はカフェだったらしい造りの建物の前を歩くのだが、そんな一軒はウィンドウの中にまだカフェの時代の椅子やテーブルが置かれていて、すっかり埃をかぶってモノクロの世界になっていた(ちなみに、この夢はカラーだった)。もう一軒そういう建物があったのだが、どうやら今は何かの作業場になっているようで、そんなに広くはない建物の中で、2~3人の人が灰色の作業着を着て、何か一心に仕事をしているのが見えた。ここもモノクロの世界だ。
 目的のカフェに着き、そこで会ったわたしの友人たち3人と席に着く。あとからもう一人遅れてやって来るというので席を替えてもらうが、店の人が「わたしは手際が悪くって」とわたしたちに詫びる。席を替えるときにテーブルを拭き忘れたらしい。特にそういうことは気にしていなかったのだが。テーブルに置かれていたオレンジ色の灰皿のことが、目覚めても鮮明に記憶されていた。
 夢の中で出会っていた人たちは皆なつかしい人たちで、「遅れて来る」というもう一人のことも、「ああ、あの人だ」とわたしは承知している。夢から目覚めてその夢のことを思い出しながら、「ああ、わたしはもう二度と、この夢のように知人友人と集まって談笑する機会もないことだろうな」と思い、軽く絶望する気分になった。悲しいことだが、これからはこの「悲しい絶望感」といっしょに生きていくしかないと、あらためて認識する。わたしにはニェネントくんがいるし。

 今日は仕事も休みだったので寝たいだけ寝たのだったが、ふっと目が覚めてみると、わたしの寝ているベッドの上にニェネントが上がってきていたのだった。ニェネントも寒くなるとよくやることだが、今の時期、たとえ雨のせいで涼しいとはいえ、とっても珍しいことだ。おそらくは「腹減ったから、早く起きてごはんくれよ~」ということだったのだろう。時計を見ると6時半になっていて、たしかに「ちょっと長く寝たな」というところだった。
 起き出して、まずはニェネントに食事を出してあげ、自分も朝食。ニェネントは食事を終えたあとしばらくは、いつものようにリヴィングとキッチンの境い目で横になっていたのだが、そのうち、いつの間にかまた和室の押入れの方に引きこもってしまったのだった。

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 午後になって、注文してあったミヒャエル・ハネケのDVD10枚組セットが到着した。輸入盤で英語字幕のみだが、ハネケの初期作品国内盤DVDはもう今では入手困難で、たとえば国内盤3枚組セットなど買おうとすると、その3枚でわたしの買った輸入盤10枚の3~4倍の価格だったりするのだ(つまり、1枚あたり15倍ぐらいになるのだ!)。

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 さて、これから少しずつ、このボックスセットを観ていくことになるけれども、「はたしてわたしはどこまで<英語字幕>をフォローして行けるだろうか?」ということにもなるだろう。もうずっと英語を使うことからご無沙汰しているし(前に買った英語の本を読むことは、いとも簡単に挫折しているのだ)、これを機会にまた英語の勉強を一所懸命やってみようとも思う。また、ハネケの映画世界もまた、<絶望>の世界であるということで、まさに<今>にふさわしいのか。

 わたしはそうやって「引きこもり態勢=絶望態勢」を強化してるわけだけれども、今日も東京のCOVID-19新規感染者は5千人を超えた。何の対策もしていないのだから、こうやって新規感染者が増加しつづけるのは当然のこと。ちょうど今は「お盆」なのだけれども、この日に関係閣僚会議を開いたスカ首相は、もう「お盆」に突入している今になって、国民に「帰省や旅行、不要不急の外出を控えるよう」呼び掛けたという。遅い! 遅すぎる! んなことは今の感染拡大がはじまったときに言えることだし、少なくともオリンピックが終わったときにでもすぐに言うべきだったろう。「後手後手」といわれる所以(ゆえん)でもあるが、さらに国民の信頼を失うだけのコメントではあろう。
 また、今の状況に対して「ロックダウンすべきでは?」との声も当然あがっているのだが、スカ首相は「世界でロックダウンをする、外出禁止に罰金かけても、なかなか守ることができなかったじゃないですか。それに対して対応するために、やはりワクチンだということ」と、またもや「ワクチン脳」を披露するだけ。さらに「世界でロックダウンが守られなかった」などというのも勝手な言い草で、世界各地でロックダウンはかなり厳密に守られた実績があり、その効果もあったのだ。今は「デルタ株」のまん延で状況は変化もしているだろうが、「無為無策」の言い訳としては情けない。しかも、その「デルタ株」が今のワクチンでは効果がないとの評価も出ている中、この「知能指数ゼロ」の「ワクチン脳」は、もはや犯罪的ではあろう。