ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-07-21(Wed)

 昨日書いたように、今日はウチの近くに花咲いた「リュウゼツラン」を見に行く。そのために仕事の帰りにひと駅乗り越して、ちょっとその駅前で買い物をして、帰宅がてら「リュウゼツラン」の花を見よう。

 今日も暑い。明日からは四連休にもなるので、今日はちょっとばかり丁寧に仕事をやった。疲れた。
 帰りはふだん乗り降りしないとなり駅まで行き、駅の外に出るけれども、この駅の周辺の「駅前ターミナル」とかの道路のレイアウトは、わたしのふだん利用する地元駅に酷似していることに、あらためて気づいた。駅から外へと降りる階段も、エレヴェーターの位置もまるっきしおんなじ感じだし、南口の階段を降りると目の前にコンビニ「New Days」があり、ちょうど階段の下の位置に中華の「日高屋」があるのもおんなじだ。ただ、地元駅周辺にはドラッグストアが一軒と郵便局、それと銀行のATM、いくつかの病院があるぐらいのもので、とても「駅前商店街」とかいうものもない、「何もない」寂しい駅前なわけだけれども、この駅の前からは手賀沼方向への道路があり、その両側には食堂や居酒屋、その他の店舗が軒を連ねている。

 「ちょっと駅の近くのスーパーへ行ってみよう」と、駅から左への道を歩く。その道には大きなチェーン店の支店とか個人経営みたいな店と、たくさんの居酒屋、食堂が並んでいる。この駅のある市は<緊急事態宣言>の範囲からギリギリ外れているのだろう、どの店もバンバン酒を出してフル営業モード、「<自粛>って、どこの外国の話よ?」みたいな空気がある。
 スーパーへ行ってみると、意外にもこのスーパーが、「缶ビール」が近隣のどの店よりも安いのだった。もう、この酷暑では部屋で飲む缶ビールは最高! 買いました。
 このスーパーで何かおいしいテイクアウトのランチを買って行こうと思ったのだけれども、どうもそういうのはイマイチで、駅の改札を出たところに「回転寿司」のチェーン店がテイクアウト専門のブースをやっていたから、「そっちで買おう」ということにした。駅にUターンして、そのブースで「うなぎ丼」を買った。さあ、いよいよ「リュウゼツラン」鑑賞である。

 この駅から自宅まで、歩いても30分ぐらいのもので、だいたいこの駅の北口側にあるスーパーにはちょくちょく買い物に出かけているわけだし、そんなに遠いという感覚もないけれども、やはりこの「暑さ」ではある。
 古い言い方をすれば「新興住宅地」の殺風景な道を歩くと、そのうちにJRの架線が見えてくる。その手前に、目標の「リュウゼツラン」の花がある。
 ‥‥見えた! う~ん、奇妙な風景というか、そんな住宅地の中に唐突に樹木のような花茎が伸び、「世の中にはこんな木というのもあるんじゃないの?」という感じで枝が伸びて、黄色い花が咲いていた(いや、これは「木」ではないのだ)。

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 けっこう花茎は傾きかけていて、もう倒れそうなので今週中にも伐採してしまうという話もあるらしい。

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 根元のところには、所有者が書かれたらしいボードも設置されていた。

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 花は花茎の下の方から開花していて、やはり数十年ぶりの「開花」を待ちかねた、という感じで豪勢に咲いている感じがする。

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 花茎の上の方はまだ開花していないが、この「つぼみ(?)」を見る方が、「南国の植物」というところがあるだろうか。

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 「リュウゼツラン」が花咲くと、糖分が花茎から花へと集中し、原産地のメキシコではこの花茎から花にかけてみ~んな食用になるらしいし、何といってもこの花は「テキーラ」の原材料になるのだという。

 本来だったら、こういうのがメキシコの砂漠とかに「で~ん!」と花咲くのだろうし、こういう住宅地の中でのロケーションがこの花にふさわしいのかどうか、微妙なところではあるが、とにかくは普通に生きていれば「一生に一度」出会えるかどうかという、その「リュウゼツラン」の開花、こうやって巡り会えたというのは、やはり「僥倖」というべきなのだろう。「見ることができてよかったね」と思いながら帰路に着いた。

 帰宅して、まずは缶ビールを飲む(これは先日買って冷蔵庫で冷やしてあったもの)。極上ののどごし、ただ「旨い」のである。
 買って帰った「うなぎ丼」を食べたが、この夏にいろいろと食べたあれこれのモノの中で、これこそ「いちばんの美味」の一品ではあった(わたしは「安上がり」な動物だなあ~)。

 今日は、ず~~~っと読んでいたマルセル・モースの『贈与論』をついに読了。結論まで読んで、マルセル・モースの視点はけっこう多岐にわたっているので、「むむむ、わたしはこの感想をこの日記に書くのかよ!」とは思ってもしまうのだけれども、そういうことはやはりやっておかなくってはいけない。そのための「日記」でもあるのだ。