ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-05-24(Mon)

 今日は、新しいキャットタワーにご鎮座されたニェネントくんに<お見送り>されて仕事に出た。ニェネントも新しいキャットタワーに違和感を持って避けることもなく、てっぺんに上って窓の外を眺めていることが多い。

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 下の写真は、前のキャットタワーの上のニェネントくんだが、こうやってみても、キャットタワーの高さがほとんど同じなことがわかるだろう。新しいのを買うときに、わたしは「できるだけ同じ高さのものを」ということにこだわったのだから。

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 先週は曇天の朝ばかりだったのだけれども、昨日から天候が回復し、今朝も駅に着いて振り返ると、まばゆい朝日が昇ってくる光景が見られるのだった。

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 今朝はなぜか、朝の電車の乗客が少ない。いつもの五分の四、いや、四分の三ぐらいの人しか乗っていないようだった。どうしたのだろうか。とつぜんに、政府の要請する「テレワーク」にみんな切り替えたのだろうか。とにかく、わたしはいつも車両の隅っこに座っているわけだから、混んでいようが空いていようがあんまり関係もないのだけれども、やはり空いているのは見通しがいいというか、気分はいい。

 仕事を終えた帰りは「野良ネコ通り」を通って帰ったが、今日はネコたちには誰にも会えなかった。

 帰宅してから、パソコンで近所の「鳥の博物館」(2回行ったね)のHPをしばらく閲覧していた。特に「とりはく自然通信」というコラムが面白く、わたしが「ふるさと公園」で出会う鳥たちのことも書かれている。けっこうひんぱんに更新されているようなので、これからは定期読者になりたいものだと思った。
 興味深く読んだのは「2021年のオオバン調査を実施しました!」というコラムで、この4月下旬に手賀沼オオバンの調査を行われたということ。その個体数は88羽で、13つがいのカップルが確認されたということ。
 わたしは前は「ふるさと公園」でずいぶんたくさんのオオバンに出会い、「このあたりではありふれた野鳥なのだな」などと思っていて、確かに世界的にみれば絶滅の心配などない鳥なのだが、実はこの東京圏ではその数が減少していて、埼玉県では絶滅寸前の「絶滅危惧I類」、この千葉県でも危急種で「絶滅危惧II類」なのだった。というか、この手賀沼のある我孫子市ではオオバンは「市の鳥」なだ。我孫子駅前のマンホールには「オオバン」がデザインされているという(黒くないからオオバンとはわからないな)。

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 このコラムによると手賀沼オオバンはこの数年増加傾向にあったらしいのだけれども、今年はこの十年で二番目に少ない数だったらしい。
 わたしは今まで「オオバン」といっても、「また今日もオオバンが多いな」ぐらいのもので、そこまで注意して見たりしていなかったのだけれども、そうだったのか。もっと気もちだけでも愛でてあげればよかった。って、今はすっかりオオバンの姿を見なくなってしまったけれども、いったいどこに行ってしまったのだろうか。

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 そういうことはこのコラムに書かれていないが、同じ「鳥の博物館」のHPの別のページに書かれていて、やはり手賀沼オオバンの数は毎年4月以降、がっくりと減少してしまうという調査結果があった。平均して3月には150羽以上いたというのに、4月から10月までは50羽以下にまで減ってしまうのだ。これはわたしの読んだサイトでは、冬のあいだ北海道や東北地方北部の寒いところに棲息するオオバンが、寒さを逃れて手賀沼とかまで南下してきて冬を越すのだろうという。
 そうか、またオオバンたちに会えるのは10月になってからか。そのときには「あんたら、関東ではけっこう数が減ってるんだってね」と、歓迎してあげようと思う。

 そのオオバンのコラムの最後の方には、同時に手賀沼コブハクチョウの生息状況も調査したと書かれていた。手賀沼全周で37羽のコブハクチョウが確認されたらしく、このとき6ヶ所での営巣(いずれも抱卵中だったと)があったと。わたしが見たのもその一つだったか。
 ただ、このオオハクチョウも昨年から個体数が減少しているらしい。コラムでは手賀沼下流側で給餌が行われていて、そこでは個体数は増えているらしく、みんなそっちへ移動しているのではないかということだった。手賀沼下流とは利根川につながる方で、つまり「ふるさと公園」などからは手賀沼の反対側、ずっと東側になる。とても観察しには行けないが、「ふるさと公園」のコブハクチョウ家族も、そっちの方に移動して行った可能性があるな。

 しかし、まさに今わたしの興味のあることがらについて、いろいろと学習させていただけたサイトではあった。

 今日は仕事を終えて駅に向かうとき、歩道脇で何か作業をつづける人たちがいた。「何をしているのだろう?」と思ったら、あたりの街路灯の柱から「TOKYO 2020」というオリンピックの垂れ幕を設置しているのだった。

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 それはいいとして(気分は良くないが)、この日、代々木公園などでは「オリンピックのパブリック・ビューイング会場」として、3万5000人収容可能な施設をつくるとして、公園の樹木の枝の剪定作業が始まったというのだ。
 その施設設置場所はそもそも、「COVID-19対策」として「立ち入り禁止」とされていたエリアだというし、「COVID-19対策」なら「立ち入り禁止」とされた区域が、「オリンピック」ならば3万5000人も入れる大規模集会所にされてしまうのだ。まさに「COVID-19対策」と「オリンピック、やるぜ~」という相容れないダブルスタンダードの見本のような処置だろう。というか、せっかくの都会の公園の緑を、こ~んな理由で採伐していいものだろうか? せっかくの都市環境を壊して、いったい何のための「オリンピック」なのか?