ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-05-21(Fri)

 朝、駅に行くと、駅員さんがホームにいて、ホームにいる人と何か話していた。この時間に駅員さんがいるのは珍しいことだと思ったら、実はこの常磐線が乗り入れしている千代田線がストップしているということらしい。常磐線と千代田線とが切り替わる綾瀬駅で何ごとかあったようで、千代田線は綾瀬駅から湯島駅のあいだストップで、常磐線の各駅停車も松戸から先には行かないという。
 半年ほど前に常磐線がストップしたときは各駅停車も快速もいっしょにストップしてしまい、なすすべはなかったけれども、今日は快速電車は動いているからそっちを利用してくれということだ。それなら次の駅で快速に乗り換えてそのまま上野まで行き、山手線で秋葉原へ、さらに総武線飯田橋に出ればいい。途中快速電車を使うから、うまく行けば普段とかわらない時間で出社できるだろう。
 「まいったな~」という気もちはあるが、そこまでのあせりとかはなかったし、たまにずっと地上を走る電車に乗るのも気分がいい。ただ、山手線はけっこう混み合っていてあまり気分良くもなかったが。

 けっきょく、電車の待ち時間とかもあって普段よりは15分ぐらい遅い出社になった(いつも定時より30分近く早く出社しているので、もちろん遅刻にはならない)。でも、飯田橋の駅で新しい改札から外に出ると、改札からの出口はけっこう高い位置にあって視界をじゃまするものもなく、なかなかの景観で、また気分は多少良くなるのだった。

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 今日は朝からずっと、雨が降ったりやんだりの一日になった。仕事をちゃっちゃっと終えて、さあ「週末」である。帰りの電車はほぼ復旧していて、いつもと同じに帰ることができた。

 自宅駅に着くと雨もやんでいたので、今日は「ふるさと公園」経由で帰ることにした。
 今日は雨模様の天候だから、公園内には人影もなかった。ハトばっかり。「人がいないから」とコブハクチョウ家族が公園に来ているといいのだけれども。

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 でも残念ながら、今日もコブハクチョウ家族の姿は見られなかった。「もっと子育てにいい所」を別に見つけたのかもしれない。「また来てくれるといい」と思うだけだ。
 しょうがないから今日も、わたしのそばにいて逃げて行かないハトをアップで撮影してあげた。

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 遠くですいすい泳いでいる水鳥がいて、ズームして撮ってみたが、これが何の鳥だかわからない。からだが黒いので「オオバン」のようにも思えるけれども、オオバンならばクチバシが白いはずだ。お尻の色もちょっと明るい。誰だろう?

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 しかし、あんなにたくさんいたオオバンたちは、もうすっかり姿を見なくなってしまった。どこへ行ってしまったのだろうか。暖かくなったのでもっと北の土地に移動したのだろうか。

 今日はいつもとはちがう道を通って公園の外に出たが、その公園の外の車通りに標識看板があり、その通りが「手賀沼はくちょう通り」という名なのだと知った。いやいや、これは単に町会が「街の通りに(勝手に)名前をつけるプロジェクト」でやっていることで、一般に流通している道路名ではない。
 しかし、この標識看板を見ると、「巨大なハクチョウが出現して人々を追い回す通り」なのではないかと思ってしまう。汗を飛ばして逃げまどう人の姿もあるし、じっさいに田んぼは荒らすし、実は「悪役」のコブハクチョウか。

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 実は「コブハクチョウが人を襲う」というのは本当の話らしく、特に子育てしている親鳥は雛を守るため、近づいた人を攻撃するという。Wikipediaをみると、その強力な翼で水辺に近づいた人を殴り転倒させ、倒れた人の頭を水中に抑えつけて死に至らしめたケースがあるというのだ。まさにヒッチコックの『鳥』である。恐ろしいことだ。

 今日はようやっと、ジョイスの『若い藝術家の肖像』を、巻末の解説まで全部読み終えた。ま、ここに書いておけば、同じジョイスでも『ユリシーズ』や『ダブリンの人びと』に比べるとだいぶ落ちる。読まずにすませてかまわない作品だった。
 さて、来週からは電車の中とかで何を読もうか。電車の中や勤め先で並行して読んでいる『メイスン&ディクスン』はもうちょっとで上巻を読み終えるが、下巻まで読み終えるには6月いっぱいかかりそうだ。そんなことしてるうちに、来週にはピンチョンの新刊『ブリーディング・エッジ』も刊行されるわけだ。先に『ブリーディング・エッジ』を読みたい気もする。あとは、久しぶりに小説ではない硬派な本、マルセル・モースの『贈与論』を読もうかと思う。