ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-05-16(Sun)

 書くのを忘れていたが、三日前の木曜日の仕事からの帰り、傘をさして「野良ネコ通り」を歩いていたとき、わたしの前の道を一匹のネコが横断して行った。道路を渡ったところで身体をブルブルッと震わせてびっしょり濡れた身体から雨をはじき飛ばし、そこの家の塀の上にジャンプした。そのときにそのネコは「ヒゲ殿下」だと気づき、写真を撮ろうとカメラを出した。
 ヒゲ殿下は塀の脇の透明なビニール屋根の駐車場の上に跳び乗っていて、わたしからはネコのいる場所ははっきりわかったのだけれども、カメラのファインダーから覗いても、微妙にうまく撮れそうもない。駐車場のビニール屋根の下からみると、ネコの毛が透明な屋根越しにみえるのだけれども、これもファインダーから覗くと「何が何だかわからない」。それでもとにかく撮影してしまおうと思ってるうちに、殿下はどこか見えないところに行ってしまわれたのだった。

 昨日は一日晴天がつづいて暑くなり、布団を干したりもできたけれども、今日はまた曇天で、午後からは雨になるという。
 午前中、いつもの日曜日のようにお買い物に出て、いつもの日曜と同じようなものを買う。
 帰宅して、スパゲッティで昼食にしてそのあとは部屋でゴロゴロしていたが、「こんな一日では、日記に書くことが何もない!」という感じで、また「ふるさと公園」に行ってみることにした。幸いにも空は薄日が差していて、すぐには雨になりそうもなかった。もうコブハクチョウの家族は「お引越し」をしてしまっていて、姿を見ることも出来ないかもしれないとは思ったけれども、それならそれで「お散歩」気分で。

 公園に着いて、中を歩いて行くが、今日は空模様もちょっと怪しいので、日曜日だけれども人の姿はほとんど見かけない。

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 前にコブハクチョウの家族を見た場所へ行っても、やはりコブハクチョウの姿は見あたらず、「やはり家族で引っ越ししてしまって、もう戻って来ないのかもしれないな」と思う。そうならば残念だ。
 公園の端まで行って、「もう引き返して帰ろうか」とも思ったが、「いちおう公園の向こうのドラッグストアにまで行ってみようか」と公園を出て、車の通る道の信号を渡って反対側に行く。そっちにも公園の池が川になってつづいているわけで、ときどきカモなどの姿を見ることもある。

 その川沿いの道の向こうを見ると、そこの草むらの上にコブハクチョウの家族がいた。この写真ではずいぶんと陸の方に入って来てるように見えるけれども、茂っている葦のあたりはもう川岸である。

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 どうやら、三羽の雛は「お休み中」なのか、まったく動かなくって眠っているようにも見える。写真でみても、いったいどういう姿勢で寝ているのかよくわからないな。

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 しかし、こうやってコブハクチョウの家族の姿を目にすると、やっぱりうれしい。ちょびっと幸せな気分になる。そんな気分を胸にしまって家に帰った。

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 またこれからも、あの家族の姿をずっと観察できるといいと思う。公園を散策してCOVID-19に感染するということもあまり考えられないし、もっと、空いた時間はこの公園に来て過ごしたい。

 ニュースを見ているとこの日、3月に名古屋出入国在留管理局に収容されたまま亡くなられたスリランカの女性の葬儀が、名古屋で行われたという。スリランカから亡き女性の2人の妹も来日されて葬儀に参列された。
 このニュースは今までずっと読んできたが、この出入国管理局の対応はあまりにも人の心のない対応で、「いったい一人の人間が、ここまで心を失うことができるものだろうか」と思うのだが、その後出入国管理局の報告と診察記録に矛盾も見つかり、入管は故意に診察結果を無視した可能性が強い。「人を人と思わない行為」とはこのことで、わたしは日本人として、同じ日本人がこんな人権を無視した行為をしているということが許せない。
 出入国管理局での死者というのはこれが初めてのケースではなく、日本中の各地の出入国管理局でこのような「死亡事故」が起こっている。どうやら、根本的に日本の出入国管理局にはこういう「人権無視」の空気が流れているがゆえのことではないかと思えるのだが、これがさらに今の国会で与党は「入管法改正案」の成立を目指している。今回の「事件」の真相も明らかになっていないまま、こんな状況で入管法の改正を目指すということ自体、「人を人と思わない」人権無視態勢を存続させることになるだろう。
 「COVID-19禍」問題も大変な状況だが、一方でこの出入国管理局の「これは<犯罪>ではないか?」という問題もまた、しっかりと解決されないならば、日本は「ありえない野蛮国」とそしられることだろう。