今日はこの「COVID-19禍」のもと、「引きこもり」をやぶってお花見に行く。本来の自然の美しさをめでることは、「盛り場」に出て感染危機を招くのとは違うはずだ。そんな、「桜スポット」が「盛り場」になってしまうことに問題はあるが、そういうスポットではないところで、人の少ない時間帯に花を見に行くことは、わたしのふだんの考えに矛盾するものではないと思う。明日は雨だというし、今日こそが今年の「花見」の日ではあるのだろう。
できるだけ早い時間に家を出ようと思っていたが、けっきょく家を出たのは9時になってからだった。空は快晴で、今日も気温が上がるという。
ウチから5分も歩くと、JRをくぐる短いトンネルがあり、そこを抜けるともう桜が咲いているのがみられる。
そこからさらに5分ほど歩くと、いつもの「ふるさと公園」に着く。わたしはこの地に転居してきて4年になるけれども、ウチからこんなに近く、歩いて10分もかからないところにこんな桜のスポットがあったことなど、まるで知らなかった。
まだまだ時間も早い方なので人の姿も少ないのだけれども、きっと午後とかになれば今誰もいないベンチも人でうまってしまうのではないだろうか。
やはり、このくらい桜が咲いていると爽快な気もちになる。買ったサンドイッチとペットボトルとでベンチを占領し、「独りお花見」というかたちである。
公園には水鳥たちもいる。今日もオオバン、シラサギ、コブハクチョウ、カモらの姿がみられた。桜の花も愛でたいが、こういった野鳥の姿もまた、わたしの愛でるところのものである。
しばらく滞在してから帰宅。もうこのあとは家でゆっくりしようと思ったけれども、今日はとなり駅に出て本屋で本を注文したいと思っている。たいていのときのようにAmazonで注文してもいいのだが、マーケットプレイスに安いものは出ていなかったし、それならば書店の売り上げの向上に寄与した方がいい。他に買い物もあるし。明日にしようとも思ったが、やはり「明日は雨」という予報があるので、3時ごろから出かけることにした。
ひとつ今日やりたかったのは、そのとなり駅の近くにある古書店に行ってみること。以前駅の周辺を歩いていてチラリと古本屋があるのを見つけ、そのときは立ち寄らなかったけれども気になっていた。
実はウチにある本でももう処分してしまいたいものが複数あり、その古本屋で買い取ってもらえるようならばそうしたいという目論見もある。今日はまず、場所もはっきりと記憶していないその古本屋を探した。スマホのマップなど使って意外とたやすく見つけ出し、寄ってみる。う~ん、あんまり自分の気もちにフィットするタイプの古本屋ではなかったけれども、買い取りはしてくれるだろう。店内をぐるりと見てまわり、展覧会の図録を置いてある棚で「竹内栖鳳展」の図録を見つけ、手ごろな価格だったので購入した。
デパートの中の書店に移動して本の注文をすませ、また移動して駅の反対側にまわり、多少の買い物をしてから帰路に着いた。もう時間は5時も過ぎていて、きっとニェネントくんが食事を待っていることだろう。
帰宅してまずはニェネントにごはんを出してあげ、わたしも買って帰ったお弁当で食事にした。そのあと、またまた「GYAO!」の無料配信が今日までの映画、相米慎二監督の『お引越し』を観るのだった。