ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-03-21(Sun)

 日曜日で仕事は休みなのだけれども、今朝の目覚めは5時半ぐらいだった。これはもう、仕事のときには毎朝4時前に起きているのだから身体リズムがそういうことになってしまっていて、そこまで朝寝するということはできない。
 そのかわり夜寝るのも早いわけで、平日は7時半にもなるとベッドに横になり、だいたい8時ごろには眠ってしまう。金曜とか土曜の夜、「明日は休みだ!」というときも、せいぜい9時ぐらいまで起きているにすぎない。先日10時まで起きていて、そんなときは「今夜はずいぶんと夜更かしをしたなあ」という感覚になる。

 今朝は起きてまずはニェネントくんに「おはよう」とあいさつして(これはどんなときも、必ず声に出してニェネントに「おはよう」と言うようにしている)、朝ごはんを出してあげる。いつもは4時ぐらいの朝食だから、ニェネントは「今朝は食事が遅いなあ~」と思っていたことだろう。これが待ちきれなくなると、寝ているわたしの顔とかを「ちょん、ちょん」とやって、「早く起きてわたしのメシを出せ!」となるのだが。

 窓の外からは雨だれの音が聞こえてきて、「そうか、今日は雨なのだな」と思い、今日は「千葉県知事選挙」の投票日だったことを思い出す。どっちにせよ、いつもの日曜日のお買い物には出かけなければならないから、早い時間にまずは投票をすませ、その足でスーパーに買い物に行くことにした。

 9時前に家を出て、まずは投票所へ行く。けっこう雨は小降りになっていた。投票所で決めていた候補者の名を書き、ちゃっちゃっと投票をすませて外に出る。
 道沿いの小さな畑で、ムラサキ色の花が咲いているのが目にとまった。何の花だろうかと考える。見たことのある花だと思うのだが。ムラサキの花というとナスを思い出すけれども、それはちがう。あとになって、コレは「ソラマメの花」だとわかった。

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 スーパーへとぐるりとまわって毎週の買い物をして、帰るときにはほとんど雨もやんでいて、もう傘をさす必要もなかった。

 帰宅してテレビを見ていたら、いろんなタレントとか芸人が集まって各種ニュースにコメントを入れるという、今ではテレビのバラエティー番組の王道のような番組をやっていたのだけれども、今日は先週、オリンピックの開会式・閉会式の演出を野村萬斎から引き継いでいた佐々木宏という「クリエイティブディレクター」が、タレントの渡辺直美にブタをやらせて「オリンピッグ」だ、などという案を出していたことが週刊誌に暴露され、自ら退任したというニュースが取り上げられていた。
 「去年の話題なのに今ごろリークされた謀略で、佐々木氏を辞めさせたいヤツがやったのではないか」という話から、皆が皆、「アイディアを出し合う次元ではそういう話も出るよ」と佐々木氏を擁護するのであった。そりゃあそうだ。タレントや芸人は将来的に(CMクリエイターとして著名な)佐々木氏に使ってもらう可能性もあるというか、使ってもらいたいと思っていたりするわけで、こ~んな番組で「佐々木氏批判」みたいなことをしゃべくって記録に残ってしまえば「アウト」なわけだから。

 わたしはこのニュースで言いたいことがあるのだけれども、それは渡辺直美という人のことで、前から彼女が海外でも人気があるということを聞いていたし、じっさいに今はニューヨーク在住で活動の拠点を海外に移す計画もあるみたいだ。
 わたしが思うのは、日本人の思う「タレント」という概念と「渡辺直美」という人とのあいだには乖離があるということで、わたしは彼女は今まで日本にはいなかったタイプの、「ゲイ・アイコン」と呼ばれるにふさわしいタレントではないかと思っている。「ゲイ・アイコン」とはまさに、LGBTの人らに支持される人物のことだけれども、わたしが思い浮かべる「ゲイ・アイコン」というと、(ちょっと古いけれども)「ママズ&パパス」のママ・キャスことキャス・エリオットだったり、ベット・ミドラーだったりする。それは単に「太め」ということで渡辺直美と共通しているだけかと思われるかもしれないけれども、そのパーソナリティーとして「きらびやか」で「グラマラス」、「逆境を跳ね返す精神的強さ」というような要素があるということが日本版Wikipediaにも書かれていて、それは渡辺直美のキャラクターに符号するのではないかと、わたしには思える。
 その日本版Wikipediaには、「日本の男女ゲイ・アイコン、LGBTアイコン」についても書かれているけれども、そのほとんどは日本国内でだけ了解されるアイコンで(きゃりーぱみゅぱみゅは海外でもいい線行ってるが)「この人なら海外でも<ゲイ・アイコン>として人気が出るよ」と思えるのは、やはり渡辺直美なのである。そして、渡辺直美自身もそのことを自覚しているのではないかとも思う。
 それで、そんな「スター」に、ブタのマネをさせようとするなどということは、彼女を単なる「お笑いタレント」と見、「文化的視点」がまったく欠けているということだと思う。そう思ってこの佐々木宏という人の今までの「仕事」を読んでみると、すべて単なる平凡な「デペイズマン」手法でやっているだけで、表現として突き抜けたものなどな~んにもない。
 わたしはなぜ、オリンピック開会式・閉会式の演出から野村萬斎が外されたのかわからないのだが、野村萬斎ならば相当のクオリティで演出したことだろうと想像できる一方、こ~んな人物に演出をまかせたとしたら、海外から「日本はコレなのか」とひんしゅくを買うようなものにしかならなかっただろうと想像できる。そういう意味で「あの人物に開会式・閉会式の演出はやらせたくない」と思った人物が今回の内情をリークしたのだとしたら、「そりゃあそういう人物もいたかもね」とは思ってしまう。
 とにかく今後、渡辺直美はこ~んな日本をあとにして、海外を中心に活動をすべきだろうとは思う次第である。

 今日はせっかくのブックスタンドを活用して、いっぱい読書時間を取ろうと目論んでいたのだけれども、また午睡などもしてしまったし、まったく本を読む時間は取れなかった。
 夜には「ダーウィンが来た!」という番組で、日本のメダカを追うという特集が放映されていて、楽しんで観た。
 メダカはむかしはちょっとした水路や小川があればその姿が見れる、もっともありふれた魚だったけれども、いろいろと棲息条件に合った環境が激減し、もうほとんどその姿を見かけなくなってしまったのだけれども、条件さえ合えば「こんなところに!」というようなところにも棲息しているのだ。
 わたしも小学校のときクラスの教室でメダカを皆で飼い、みごと産卵したことをよく覚えているけど、その卵が孵ったかどうかは記憶にないな。

 寝る間際に「千葉県知事選挙」の開票速報が出て、ま、大方の予想通りの人が当選したようだ。それで「投票率」が39パーセントぐらいだったということで、「なんて低い数字なんだ」とは思ったのだけれども、こんな数字でも、前回の投票率より7.8パーセントも高い投票率だったのだという。ちょっと驚き。