ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-03-14(Sun)

 今日はまた、午後から4時間も午睡をしてしまった。それで夜に寝付く時間がそこまで遅くなることもなく、せいぜい普段より1時間ぐらい長く起きているぐらいのものだ。平日もいつも8時間ほどは寝ているから、寝不足で日曜日に午睡してしまうというわけでもない。自分としては睡眠の取り過ぎだと感じ、「4時間あればいろいろなことが出来るのに!」と残念な思いがする。

 読んでいた『カモノハシの博物誌』はいちど読み終えて、また最初の方を読み返していたのだけれども、「とりあえずはこのあたりでおしまい!」ということにした。まだこれからも、ときどきは引っぱりだしてペラペラと読むと思うけれども。
 それで、寝る前の読書は長いこと中断していた『ナボコフ伝』へと戻り、その下巻をこの夜から読み始めた。いちおう下巻の冒頭は、ナボコフの作品のこの時期(初期)の特徴的なことの「まとめ」みたいな記述になっていたので、「そうか、そうか」と記憶の薄れていたことも思い出したというか、助かった。

 通勤中、そして仕事場での休憩時間にず~っと読んでいるジョイスの『ユリシーズ』も、ついに先週末から最終巻に突入した。読むのがちょっとずつで遅いのだけれども、何とか3月中には読み終えられそうだ。そうしたら昨日ジョイスの初期の作品『ダブリン市民』を注文してあるので、次に読むのは『ダブリン市民』と決まっている。そして、『ナボコフ伝』を読み終えたなら次に『ジェイムズ・ジョイス伝』が待っている。もうちょっと読書に精を出してやらないと、まだまだわが家には積まれた本がいっぱい、順番が回ってくるのを待っている。だから今日4時間も午睡したりしたことはもったいないのだ。

 金曜日はフッと本屋に立ち寄って、マルセル・モースの『贈与論』を買ってしまって、これも早く読み始めたいのだけれども、買ったあとになって、「しまった! Amazonで出品されてる中古本で買えばずっと安かったか?」と思ったのだけど、今日チェックしてみると、そんな中古本も定価とほとんどちがわない値がつけられていて、ちょっとぐらい安いからと人の読んだ汚れた本を買うよりは新本を買ってよかったと思うのだった。まあ中古本で買うのは、定価より3割ぐらいは安くなってないと。

 ところで先日買った電子レンジ、その製品をいろいろなサイトで検索したもので、ネットを閲覧しているとその電子レンジの別の店舗での広告がひんぱんに出てくるようになっている。某スーパーの広告ではその電子レンジがわたしが買ったよりも5千円も高い価格になっていて、これはいろいろと価格を見比べて選んだわけだし、「もう買っちゃったからそんな広告を送ってきてもムダだよ!」とかも思うし、その広告を目にするたびに5千円得したような気分になるのである。

 今日もけっこう気温は高いけれども、昨日の「嵐」のなごりか、けっこう風が強かった。早い時間に買い物に出て、いつもの日曜日の買い物をする。またチョコレートの袋詰めを買い、もう部屋はチョコレートだらけになったが、さすがにニェネントはわたしがチョコレートを食べていても、寄ってきて「わたしにもちょうだいよ」とやることはない。やはり、ニェネントを引きつけるのは、その食べものの「匂い」なのだ。

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 夕方になって産経新聞が、「緊急事態宣言」は21日で解除する方向で調整中だと報じたらしい。「保守」というよりも「自民党サポート」という姿勢の産経新聞の報道だけに、信頼がおける報道なのだろうか。
 それで産経新聞の報道では、政府や専門家の間で「現在の対策ではこれ以上の改善は見込めない」との意見が出たとし、11日に行われた専門家組織らによる非公式な会合で「もう打つ手がない」との意見が出されたという。
 これは「びっくり!」である。まだスカ首相から正式に発表があったわけではないけれども、まあわたしなども「これで<緊急事態宣言>はいろんなしがらみから解除するのではないか(二階幹事長からは「早く解除して<Go To キャンペーン>を再開しろ」との突き上げはあるだろうし、とにかくスカ首相はオリンピックやりたいのだから、そのためには3月25日から<聖火リレー>を始めないといけない)」という予測もあったことはあった。しかし、現状でCOVID-19新規感染者は1都3県で「微増」する情況になってしまっていて、「これじゃあ<解除>する理由が立たないな」とは思っていた。それが、「これ以上の改善は見込めない」とか、「もう打つ手がない」とかの理由で宣言を解除するとしたら、世界最大級にあきれてしまうし、何よりもそれは「敗北宣言」ではないか。
 だいたい、「現在の対策ではこれ以上の改善は見込めない」のであれば、現行対策ではない新手の対策をやればいいことは、小中学生でもわかることではないのか。わたしは今の国会の討議も可能な限り視聴しているけれども、野党からは「こうやって下さい!」「こうやるべきではないですか!」という合目的的な提案が多数出されていた。そういったことをまともに検討もせずに、「もう打つ手がない」というのはどういうことなんだろうか。

 わたしは寡聞にして、今の<緊急事態宣言>はただ飲食店などの「営業時間短縮」以外にこれといって「感染防止対策」も打ち出されてはいなかっただろうという認識しかなく(もちろん、「マスク着用」「3密防止」というラインはずっとつづいているし、これは「宣言解除」後も継続されるべきものではあろう)、いったいなぜ政府スカ内閣は「無為無策」をつづけるのかとは思っていた。
 だいたいそもそもの<緊急事態宣言>は2月7日までという期日が指定されていたというのに、事態が収束しないからと「じゃあ3月7日までにしよう」と、何の対策もないままに3月7日までに延長され、それがまたまた「様子をみる」とかいうことで何の策もないまま3月21日までの延長になっていたわけだ。
 もしも今<緊急事態宣言>を解除すれば、もうすでに「緊急事態疲れ」している人々は、時期的にも「行楽シーズン」の始まりの時期、「花見」の時期でもあり、いっせいに行楽地に繰り出すのではないだろうか?
 いま現在は「変異ウィルス」の感染者も増加してきていて、事態は「より深刻」な情況になってきてるのではないだろうか?
 このままではいわゆる「第4波」を無抵抗に受け入れ、1都3県をパンデミック状態に陥れることになるのではないだろうか。

 スカ首相はそれこそ「壊れたレコード」のように、「コロナウィルスに打ち克った証として東京オリンピックを開催する」という言質を何度も何度も何度も何度も繰り返してきたわけだけれども、ここで「もう打つ手がない」として政策を投げ捨てるのならば、それはスカ政権がコロナウィルスに「完敗した」ということではないのか。それではもう日本では、東京オリンピックパラリンピックを開催することは出来ないではないのか?

 これは正式な決定ではないからあまり断定的に言えないのだろうが、もしも3月21日で<緊急事態宣言>が解除されるならば、それはわたしにとって、わたしなりの新しい<緊急事態宣言>の始まる日になるだろう。