このところ、仕事がヒマなのである。仕事場のビルには複数の企業が入っていたり、その他の施設もあるのだけれども、緊急事態宣言でテレワークに移行した会社は出社する人の数も少なくなったし、施設もまるで使われない日が多い。いろいろと建物の中を巡回していても、まるっきし人に出会わないでいることが多くなった。
ヒマならヒマで、ヒマつぶしもあるのだが、けっこう仕事時間中はただ歩き回るだけみたいなことも多い。そんなときはふと思い出した音楽が頭の中でひゃっぺん返しに流れつづけたり、連想ゲームのようにそんな思い出した曲が次の曲へとリレーされたりする。
しかし、ずっと頭の中で音楽が流れているというのもパラノイアに陥りそうで、「何か別のことを考えようか」と、回路を切り替えようと努力する。読んだ本、読んでいる本のことを考えたり、買い物したいもののことを考えたり、いろいろと考えることはあるけれども、いちばんひんぱんに考えるのは「今日の昼ごはんは何にしようか」「夕ごはんは何にしようか」というような、食欲に結びつくような、あまり頭脳を使わないようなことばかりである。
まずは冷凍庫、冷蔵庫などに残っている食材を思い出し、その組み合わせでどんな献立を仕立てられるかを考える。足りないものがあれば仕事を終えたあと買って帰ろうか、などと頭をめぐらせるのである。今日はめんどうなので昼食はスパゲッティにして、夕食はアルファ米をもどしてかんたんにチキンライスをつくろうかとか計画する。
天気予報通り、今日は晴れてはいても寒い一日だった。仕事の帰り道、いつもの「野良ネコ通り」を歩いてもネコに出会うこともない。でもこの道沿いの畑では、植えられっぱなしのダイコンがすくすく育ち、菜の花が満開。ここだけは一足早く「春」の景色になったようだ。
駅前のスーパーに立ち寄ったのだが、賞味期限が迫った「半額」コーナーに、「白菜がおいしいラーメン」という2食分の生麵が置かれていた。ちょうど今、冷蔵庫にしばらく前に買った白菜がストックされていて、「何の料理に使おうか」と思いあぐねていたところでもあったので、「今日の昼食はコレにしよう」と買って帰った。
帰宅してさっそく、その「白菜がおいしい」というラーメンをつくってみた。けっこう太めの黄色い麵で、出来上がってみればどうってことない、しょうゆ味のちゃんぽんなのだった。まあちゃんぽんは好きだし、白菜は消費できたし、とにかくめっちゃ安かったからOKであろう。もう1食分あるので、明日の昼食もこのラーメンになるだろう。
「今日は国会で審議も行われているはずだからテレビで中継を見よう」と思ったら、おやおや、中継はされていないのだった。NHKは「公共放送」として、この大事な時期に国会中継をやらないというのはおかしくはないだろうか。「COVID-19禍」のこともあるし、スカ首相の長男が不法に総務省患部を接待していたという疑いもあるし、そして今は何よりも、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会長の森喜朗氏のとんでもない失言問題がある。どのことも当然国会で取り上げられて審議されるべき事柄ではあり、そのことは国民の知るべきことでもある。スカ首相も出席する今日の国会審議を中継しないということは、公共放送としての使命を放棄する行為ではあるだろう。
森喜朗氏の女性蔑視発言及びその後の「反省心のみじんもない」謝罪会見について、IOCが「問題は決着したものと考える」としたことは前に書いたけれども、国内で自民党のあの二階幹事長もまた、「撤回を既にしたことだし、問題はない」とコメントしたということである。
そもそもの森喜朗の女性蔑視発言、そしてスカ首相の無策放置、二階幹事長のコメントなどへの怒りは拡がっていて、東京オリパラでボランティア予定していた人の多くがボランティア辞退との連絡を伝えているという。このことに対して、二階氏はさらに「一時的なことと思う」だの「また募集すればいいだけ」みたいに発言したという。「同じ穴のムジナ」とはまさにこのことで、なぜボランティアを辞退するのかという根本の問題は投げ捨てているわけで、国の重鎮にある連中がこ~んな発言をくり返すようなら、やはり「東京オリパラ」は(「COVID-19禍」にかかわらず)中止すべきだろう。そもそも、「東京オリパラ」の基本理念は「多様性と調和」だというのに。
というか、こういう連中が日本を牛耳っているという現状を、何とかしなければならないと強く思う。