ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-02-02(Tue)

 今日は早朝から、午前中いっぱいは雨になるという天気予報が出ていた。4時半ぐらいに出勤で家を出るとたしかに道路は雨で濡れていたけれども、雨は降っていなかった。わたしが駅まで歩いたあいだ、多少の雨が降り出したかなという感じはあったけれども、けっきょく傘をさす必要もなく駅に着いた。
 ところが、わたしのあとから駅にやって来た人は、持っていた傘から雨のしずくをはらっておられるのだった。ホームから外を見てみるとたしかに、「これは傘をささなくっちゃ外は歩けないだろう」という雨の降り方になっていた。ギリギリ、雨に遭わずにすんだようだ。
 勤め先の駅に着いてメトロから外に出ると、こちらは多少雨が降っていたけれども、それでもまだ「傘をささなくても大丈夫」という雨量で、けっきょく傘は使わずに勤め先に到着した。

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 仕事を始めてしばらくして外に出てみると、これまたそれなりの雨が降り始めていた。歩く人は皆、傘をさしている。こっちでも、ちょっとの差でわたしは傘をささないですんだのだった。

 雨は9時ぐらいにはすっかりやみ、わたしが仕事から帰る頃にはもう、青空が見えるようになっていた。
 自宅駅で降りて空を見上げると、青空をバックにして、一本の長い「ひも」のような雲が浮かんでいた。

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 気温はけっこう高く、そういえば今日は「節分」なわけで、まさに「春が来る」という感じなのだろうか。そして今日2月2日は、今読んでいる『ユリシーズ』の著者、ジェイムズ・ジョイスの誕生日(1882年)であり、同時に1922年のこの日には、ジョイスの誕生日に合わせて『ユリシーズ』も刊行されたという日、なのだった。
 そんな記念すべきときにわたしはその『ユリシーズ』を読んでいるわけだけれども、ようやっとその第1巻を、明日にも読み終えそうなところにたどり着いた。読み始めたのが先月の21日だったから、約2週間かかったか。これでまだ3冊読まねばならないのだから、全部読み終えるのはまだ一ヶ月以上先のこと、3月上旬のことになってしまいそう。
 第1巻に限っていえば、けっこう楽しみながら読み進めた。特に主人公のレオポルド・ブルームがダブリンの街を例の「内的独白」を駆使しながら歩いていく(一部、葬式に参列するために馬車にも乗るのだけれども)過程はやはり「立体的」というか、いろいろな面に興味を持たせられながら、面白く読んだ。ただ、第7章の編集室の場で、突然に登場人物が増えて皆がワイワイ話すシーンはちょっと訳わかんなくなってしまったが。
 日本でも翻訳刊行されている2冊本の『ジェイムズ・ジョイス伝』も、伝記本として評判がいいようだし、わたし自身ジョイスの生涯にとても興味を持ってしまったし、『ユリシーズ』を読み終わったらその『ジェイムズ・ジョイス伝』を読んでみたいと思うようになった。そうすると、またまた「大部」な本に挑戦することになる。なかなか、何冊も何冊も読み進めたいものだという希望が遠のいていく。

 もう一冊の今読んでいる「大部」の本『世界動物発見史』は、まあ一日に10ページぐらいずつしか読み進まないので、なかなか先に進まない。ようやく今日、全6章のうち3章までを読み終え、ページ数的にも「ちょうど半分まで来た」というところだ。こちらも、読み終えるのは3月になってしまうだろうか。

 今日の東京都のCOVID-19新規感染者数は500人を超えたのだが、たしかにしばらく前に比べると数は減ってきている。しかしやはり、これは検査数が減った結果でもあるようだし、何よりも今は以前やっていた「濃厚感染者」の追跡調査ということをやめてしまっているのだという。やはり、意図的に感染者数を抑えようとする動きがあるようだ。
 にもかかわらず、新規感染者の数もそこまでに減少しないわけで、昨日にも言われていたことだけれども、<緊急事態宣言>をさらに一ヶ月延長することを、この夜にスカ首相が記者会見で発表するということ。

 昼間、テレビを見ていたのだけれども、今の時間短縮営業をさらに一ヶ月つづけなければならない飲食関係業はもう「地獄」のようなものだろうし、そういう中、そんな飲食関係でアルバイトなどをしていた学生ら若い人たちも、収入がなくなったり激減したりと、たいへんに苦しい状態にあるという。
 今はスカ首相にせよ小池都知事にせよ、まるで若い人たちが動き回ることで感染を広めているみたいなことを語り、「特に若い人は外出を控えて」などというのだが、そういう「ひとくくり」な言い方は良くないのだ。
 例えば大学などはもう一年も授業がない状態がつづき、それにもかかわらず「授業料」はしっかりと取られるという不条理もあるし、アパートなどで一人暮らしをしている学生さんらは「生活費」を稼がなければならないのに、それもままならなくなってしまっている。また、言ってみればいちばん「青春を謳歌」する年頃のはずなのに、友だちと会って遊ぶことにも制限がかかる。これはね、あまりにひどいことだと思うし、こういうことも「政治の課題」のはずである。
 スカ首相の記者会見は、もうわたしが寝る時間になってしまったので見られなかったが、また「わたしは苦労してるのよ」みたいなことを言いだしたらしい。そういうことはまた明日にでも書こうか。

 4時ごろに、窓からの陽の光が部屋の中にまぶしく射し込んできた。窓の外を見ると、うちのあたりの空はまた黒い雲に覆われてきていたのだが、西の方にはまだ青空が残っていて、そこからの陽の光がまぶしいのだった。黒い雲と青空との対比が面白く、写真を撮った。

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 今日は、昨日半分観ていたパゾリーニの『アポロンの地獄』を最後まで観た。そして、昨日今日と二日つづけて、完全に「断酒」をした。