ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-01-01(Fri)

 目覚めたら、新しい年になっていた。今朝もやはり、ベッドの枕元の窓からは丸い月の光が射しこんでいた。このところ毎朝のように、目覚めるとまずは月の光が目にはいる。
 ベッドから起き上がると、ニェネントが「ごはんくれ~!」とキッチンへ走って行く。そんなニェネントのあとを追い、「おはよう!」と声をかけて、朝ごはんの「カリカリ」をお皿に出してあげる。いつもとまるで同じ朝だ。せめて今朝はニェネントに「明けましておめでとう!新しい年もよろしくね」と声をかけるべきだったか。ニェネントには、生まれてから11回目のお正月である。

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 わたしは前に書いたように「初詣」など行かないと決めているけれども、せめて「初日の出」は目にしておこうかなとは思う。以前の茨城の住まいは、わざわざ出かけなくってもウチのベランダから陽が昇るのが見られたから、「初日の出」を見ようと出かける必要もなかったけれども、今の住まいは高低のある地形の中腹みたいなところにあって、「日の出」っていうものは太陽が相当に昇ってからでないと見られない。それで、ウチの近くの国道にかかる歩道橋の上からなら見られるかと思ったのだが、この日記の去年の元旦の記述を見るとやはり同じ行動をしていて、「ああ、ココからは見られないな」と、日の出前にウチに帰ってしまったようだった。
 これはあとになって確認したことで、この日の朝にはそんな去年の記憶も残っていなかったので、日の出の時間近くにその歩道橋へ行ってみた。まだ日の出には時間があるようだったが、歩道橋の上には年配の男性と、おそらくはその娘さんではないかと思える中年の女性がおられて、「初日の出」を待っているようだった。「おはようございます。まだちょっと(日の出には)早かったですね」と声をかけ、いちど歩道橋を降りてあたりを歩いてみる。

 「ああ、そろそろ陽も昇ったのかな」という明るさになって、もういちど歩道橋の上に行ってみた。太陽が昇ってくるところだった。
 しかし、マンションとかの建物の上に陽が昇ってくるわけで、情緒とかそういうものは皆無である。つまらないといえばつまらない光景だ。

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 それよりも、意外と西の空にはまだ丸い月が輝いていて、そっちの方が「きれいではないか」と思えたりした。考えてみたら、先日行った公園まで足を運べば、手賀沼をバックとして陽が昇る光景が見られたではないかと思う。失敗した。来年はそっちへ行ってみようか(この新しい年を無事に越せられるかどうかもわからないというのに、もう<来年>の話をするのは、ウィルス菌が笑うというものだ)。

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 今日は、西のスーパーに「おせち料理(一人用)」を注文してあって、10時に引き取りに行くことになっている。家でテレビの「香川照之の<昆虫すごいぜ!>」の<カマキリ>特集を見て(すっごく面白かった)、スーパーへと出かけた。
 つまり今朝はスーパーの<初売り>で、以前だったらけっこう開店を待っていたようなお客さんが大勢いて、かなり店内も混み合っていたのではないかというおぼろげな記憶もあるのだけれども、この朝は店内のお客さんもまばらで、言ってみれば「がら空き」というところだった。全体に「COVID-19禍」の影響が大きいのだろうけれども、昨日東京での新規感染者が一気に1300人を越えたということも、ひとあしを途絶えさせた原因のひとつではあるのだろうか。
 買った「おせち」の他に店内を見てまわり、「お正月だからね」と、日本酒の「久保田(千寿)」と、わたしの好物の「酢だこ」(賞味期限が迫っていて半額だった)とを買って帰った。

 「おせち」は期待したよりもひとまわり小さな器で、「ま、そんなもんだろう」とは思った。いちおう「記念撮影」をしようとしたら、匂いがただよったのか気配を感じてかニェネントくんが寄ってきて、おせち料理をペロリと舐めてしまうのだった。

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 昼になって「おせち」を食べ、「まあまあだね」との感想で、日本酒を飲む。やはり正月というものは、「日本酒」に一日の長がある。いっしょに、残っていたオードブルの缶詰、「エゾ鹿のオレンジソース煮」をオープンして食す。こちらも「まあまあだね」というところで、けっきょく買ったオードブル缶詰5種類では、いちばん最初に食べた「一口コンビーフ」がやはり、いちばん(抜群に)美味ではあった。

 ネットをみると、COVID-19に関して「感染経路不明者」が増加しているという。そんなことは誰でも想像のできることで、まずは「COCOA」などというアプリはまったく機能していないようだし、あれだけ混雑している「通勤電車」の中での感染がゼロとも信じがたい。わたしがこのところ言っている「映画館内での感染」も、ツィッターみているとやはり現実にあるみたいだし、とにかく今は「人のいるところ」に出れば感染の可能性から逃れることはできない。そのとき周囲に人がいなくっても、その前に人が出入りしている場所であれば、ドアノブその他、手にふれるものから感染する可能性はいつもある。言われているように、「密閉空間」「密集場所」「密接場面」を避けることは「基本」である。そして「手洗い、消毒」ということが欠かせない。
 報道では昨夜(大晦日)の渋谷などはそれなりの人が集まったらしいけれども、これはいくら屋外とはいえども「密集場所」なわけで、となりにいる人との距離もとれずに騒ぐことは感染の危険が大きいだろう。

 「感染経路不明者」が多いということは、まったく対策が取られていないということでもあるだろう。毎日のようにわたしをあきれさせているスカ首相は今朝「年頭所感」なるものを発表したけれども、やはり「これ以上の感染拡大を食い止めるべく、政府として全力を尽くしてまいります」と語るだけで、じゃあどんなことに<全力を尽くす>のかは語らない。「国民の皆さまの命と暮らしを守り抜く」などというが、ちっとも守ろうとしていないじゃないかと、怒りを覚える。そして相も変わらずオリンピック・パラリンピックをやるのだという。これだけ国民の心から遊離した政権というのも、近世稀有のことであろう。正月元旦からこ~んな「年頭所感」を読まされる不快さ。早く辞めさせないと日本はもっともっと、大変なことになってしまう。始まったばかりの2021年を「悪夢の年」にしてはならない。

 夕食は「酢だこ」と「たらこのうま煮」でちゃっちゃっと終わらせ、ニェネントくんには「ちゅーる」と「ネコ用カニカマ」を盛ってあげ、また本を読みながら寝てしまうのだった(このところ、わたしがベッドで本を読んでいるときにはニェネントくんはじゃましに来ることがなくなり、本を脇に置いて電気を消したとたんに、それを合図にしたようにベッドの上に跳び乗ってくるようになった)。