今日は有給休暇を取得して、国分寺のクリニックへ行く。予約は１１時１５分なので、終わって帰宅できるのは早くても１時半ぐらいになるだろうか。
朝はゆっくりできるのでいちど起きてニェネントの朝ごはんを出してあげ、そのあと二度寝する。７時ぐらいに起き、ちゃんと朝食をとって準備して、地元駅９時過ぎに出る電車に間に合うように家を出た。もう通勤ラッシュのピークは過ぎているのだろうけれども、それでもわたしがいつも乗る電車よりはよほど混んでいる。新御茶ノ水駅で降りて、ＪＲの中央線に乗り換えて国分寺へ。こちらは通勤とは逆コースなので、そうとうにがら空きである。
クリニックには１１時ちょっと前に到着。受付で「ピッ」と体温を測り、「ＯＫ」ということで順番を待つ。
呼び出されて診察室に入ると、前の診察、３ヶ月前のときとはちがって、机のレイアウトも変えられ、主治医と患者のあいだの医師の机の上にアクリル板が立てられていた。考えてみたら３ヶ月前にはこういう「感染予防処置」は取られていなかったのだな。意外なことだった。
今日は先生に「慢性硬膜下血腫」で入院したときのことなどを聴かれる。もう、「慢性硬膜下血腫」で入院・手術したのは半年前のことになるのだなあ。ずいぶんと昔のようなことでもあり、つい先日のような気もしてしまう。
今日は採血検査をやり、３ヶ月先の次回には「脳波検査」をやる。いちおう手術後にやった脳波検査では異常はなかったし、自分の意識として今は脳の活動も正常に思えるけれども、こればかりは「自己診断」もできない。やはり定期的に脳波検査をやっていただけるのはありがたい。
クリニックを出ると１２時をちょっと過ぎていて、もう昼食の時間なのだけれども、店に入って食事をするのはやはり抵抗があり、コンビニでおにぎりを２個買って食べ、それで済ませた。ウチから携帯魔法瓶に紅茶を入れて持ってきていたのが役に立った。
帰り道にまた三鷹で途中下車して、こちらに来たときには必ず寄ってみる古本屋に行く。いろいろと欲しい本がある。今日はロブ＝グリエの本を２冊買った。ナボコフとかの合い間に、次はロブ＝グリエを読んでみたいと思ったのだ（ナボコフはロブ＝グリエのことを気に入っていたようだし）。レンブラントの展覧会の図録を買おうと思っていたのを、ついつい忘れてしまった。次回来たときにまだあるだろうか？
帰るとき新御茶ノ水駅から乗った電車は、わたしはてっきり「我孫子行」だと思っていたのに、そのまま乗って行くと「北綾瀬」などというところに行ってしまった。まちがえた。綾瀬まで逆戻りして乗り直さなければならない。「まいったな」と思っていたら、わたしの前を電車から降りて歩く女の人も、わたしと同じくまちがえて乗ってしまった人のようだった。わたしだけではないのだと慰められた。
けっきょく、自宅駅に到着したのはもう３時に近かった。ずいぶんと時間がかかってしまった。駅から外に出て空を見上げると、これは「うろこ雲」だろう。すっかり「秋」だ。
またぐるりとドラッグストアまで回り道して、１０月いっぱいまでサーヴィス価格のウィスキーなどを買う。けっきょく帰宅したのは、もうニェネントの夕食の時間に近かった。ニェネントが「遅いじゃないかよ」と言っているみたいだった。なんだか、一日がかりに近い、ちょっとした「旅」感覚の一日になってしまった気がする。
