ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-09-17(Thu)

 勤め先の近くの路上で、葉っぱといっしょに虫(おそらくは蛾の幼虫)が落ちてしまっているのを見つけた。規則正しい突起がからだじゅうから出ていて、背中には青い筋が走っている。まるで海に棲むウミウシみたいで美しい。珍しい種類の昆虫の幼生なのかもしれない。「このままでは生き延びることもできないだろう」と思って葉っぱごと拾い上げ、近くの並木の枝に戻してあげた。おそらくはこの虫が食らいついていたのもその並木の葉っぱのようだから、これで生き延びるんじゃないかと思う。

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 撮った写真で帰宅してから検索すると、この幼生は突起に毒を持っていて、素手で触るとかなり大変なことになるようだった。触らんでよかった。
 コイツは「ヒロヘリアオイラガ」という蛾の幼生で、そこまで珍しいものでもなく都心でもよく見かけられるということだったが、成虫はけっこうどっしりとした体型だった(見たことはないな)。

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 仕事からの帰り、メトロの駅ではわたしの乗る路線で人身事故が発生して、運行が一部ストップしているとアナウンスしていた。それでも電車は通常通りに来てどうということもないのだけれども、「途中で止まってしまうのだろうか?」とスマホでみてみると、わたしの下車する自宅駅で人身事故が起きたようだった。ただ、運行再開時刻はわたしが乗っている電車の運行時刻とおんなじで、「まあこのまま乗っていてもだいじょうぶなのだろう」と思うのだった。
 特に遅れることもなく自宅駅に到着すると、意外と大ぜいの人が乗りこんできたし、ホームにはいろいろと制服の人が行き来していた。どうやら人身事故での運行ストップ後、わたしらの乗っていた電車が運行再開のさいしょの電車だったようだ。
 改札を出て駅の外に出ると、駅前のロータリーにパトカーや消防車が駐車していた。「なぜ消防車が?」と思ったが、どうも線路上の血液とかを水で洗い流すための出動のようだ。「やはり<飛び込み自殺>なのかなあ」と、暗い気もちになる。

 駅から跨線橋までの道を歩いていると、駐車場に停められた車の上で、ネコがのんびりと寝転がっていた。この、駅から跨線橋までの道には、けっこう野良ネコが棲息しているみたいだ(まあ多分野良ネコだろうけれども)。このコでわたしが見るのは4匹目。
 しかし、これはこれは立派なおひげをお持ちのことだ。片側だけなのがとっても残念だけれども、ここまでピンとしたひげの持ち主はそうザラにはいないだろう。人気者になってもおかしくない。

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 今日は曇天で、雨が降るということはないだろうけれども、気温はそこまで高くはない。それでネコたちも外に出てくるのだろうか。

 わたしもハドソンにならって自然観察をしたいものだと思うが、こんな都会に近い町でみられるのはそういう野良ネコとか昆虫の幼虫とか、そして毎日の雲の様子ばかりだ。そんな「雲の様子」でも、「今日はおもしろい雲がみられるな」とか「昨日と同じような雲だな」とか、それなりに毎日感じるところはある。

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