ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-08-14(Fri)

 今週はまず、11日の火曜日が暑かった。水曜木曜は夕立というのか、3時ごろから雨になったのでいくらかしのげた感じだったけれども、金曜の今日も11日に匹敵するぐらい暑かった。

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 仕事を終えてまっぴるまに自宅駅を降り、いつもの跨線橋を渡るとき、北の方角にきのうおとといのような大きな雲も見えなかったので、「ああ、今日は夕立も来ないだろうな」と思ったのだけれども、その予測通り、ずっとピーカン照りの午後だった。洗濯をして外に干すのだけれども、この暑さでは10分も干しておけばすっかり乾いてしまいそう。外に出るのは危険だ。
 今日のエアコン設定温度は25度。自分の中では「こんなに暑い夏は初めてだ」という感覚なのだが、それは単に去年以前の記憶が抜け落ちているせいなのだろうか。ニェネントにはこのくらいの室内温度は居心地がいいのか、けっこうリヴィングでくつろいだり、出窓の上で外を眺めていたりしている。鼻の黒ずみはほとんど目立たなくなり、もう動物病院へ行く必要もないだろう。

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 夕方になって外も涼しくなってから内科クリニックへ行こうかと思っていたのだけれども、その前についついウィスキーを飲んでしまい、「あららら、これでは病院には行けないな」と思うのだが、よく思い出してみれば今は内科クリニックもお盆休みなのだった。「それでは」と、あらためて酒を飲んだりするのであった。

 今日の「GYAO!」は、1938年の日本の国策映画、『五人の斥候兵』というのを観てみた。セリフは聞き取りにくいし、あんまし面白くもないのでそんなに熱心に観たわけではない。

 夕食には買って置いてある豆腐が冷蔵庫にあって、そろそろ賞味期限だし、「なんとかしよう」と、「豆腐」「豚肉」そして「たまご」で検索したレシピでちゃっちゃっとつくってみたのだけれども、豆腐がぐちゃぐちゃになってしまってわたしの美的センスに合致しない代物になってしまった。味もイマイチではあった。

 今読んでいる本はパトリシア・ハイスミスの『イーディスの日記』という作品で、ハイスミスの作品ではいちばんの長さというか、上下巻に分かれている。これは今のところ「ミステリー」というのではないようで、イーディスという主婦が夫に出て行かれ、その前から家に居座っている夫の伯父は逆に出て行かないし、ひとり息子は「出来損ない」なわけである。それで、イーディスは自分の日記には息子のことを「出来のいい優等生」として書くのである。まあナボコフの「信頼できない語り手」のヴァリエーションというのか、下巻になれば破綻してしまうのだろうか。

 それで今日は上巻も「残り50ページ」というところまで読んでいたのに、バッグに下巻を入れ忘れて家を出てしまい、「なんということだ! 50ページなんてあっという間に読んでしまうではないか!」と電車の中で悩むのだった。
 「電車の中でとにかくは本を読まずにはいられない」症候には、たしかなんとかフォビアという名まえもつけられているはずで、以前「それはまさにわたし!」と、その症例を読んだ記憶があるのだけれども、それが「何フォビア」と呼ばれているのか忘れてしまったし、ネットで検索してもわからなくなってしまった。とにかくわたしは、電車に乗ってから開く本がないと不安で不安でしょ~がない。「フォビア」である由来ではあるのだけれども、今日はしょうがないので読み終えた部分をもういちど読み返して、何とか沈没するのを防いだのだった。