ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-07-14(Tue)

 夢を見た。その夢の前半でわたしは古い知人たちと何かの工作(つくりもの)をしていたのだが、どうやらわたしはその工作に最終的に失敗してしまう。この前半のところはあまりよくおぼえていないし、そのことはどうでもいいのだけれども、夢の後半でわたしは夜の町を歩いていて、そのときに歩いて行く方向の空一面に巨大な爆発雲のようなものが拡がる。わたしは「核爆弾が投下されたな」と思い、「これで世界はおしまいだろう」とも思っているのだが、わたしの歩いている町ではみんな静かなもので、誰もあわてたりしていないのだった。

 今日もまた雨の日になった。

 勤め先で「夏のボーナス」、千円の図書カードをいただいた。何の本を買おうかと迷うが、わたしが最近買い物をするAmazonの「中古本」には使えない。ちゃんとした書店だけで使えるわけだけれども、今はそういう書店で買いたいと思う本が思い浮かばない。何千円もする本で買いたいものはあるけれども、もうちょっと考えてみよう(今は、ナボコフの書簡集が買いたいのだ)。

 夕方から「GYAO!」で、当時アメリカでつくられたらしい『<ドキュメント>朝鮮戦争』を観たが、これはアメリカの一方的な視点からつくられたドキュメントで、そもそも「朝鮮戦争」の実体すらよくわからないし、「それはちがうだろ!」みたいな描写もあって、がっかりした。
 短かいドキュメントだったので、終わったあとに「ちょっとまともな映画を観たい」と手持ちのDVDをながめ、溝口健二監督の『西鶴一代女』を観た。やはり溝口映画は良い。

 それで、この日の夕食もまた「ポテトサラダ」をつくった。昨日のポテトサラダの味がイマイチだったことを反省しながらも手抜きをし、電子レンジをフルに使ってちゃっちゃっとつくったが、この3日間で最高の味になった。けっこうお手軽においしくつくれることもわかったので、まだまだポテトサラダ製作にハマってしまいそうだ(ポテトサラダのとなりは、本日のメインディッシュの「焼きナス」)。

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(付記)昨日書いた劇場イヴェントでのCOVID-19感染問題だけれども、波紋は拡がっている。当該イヴェントのHPは開催時のままのかたちで残っていて、これではまるで「宣伝のいいチャンスだ」との判断で残しているような印象。下の方に「NEWS-最新情報」として「当社主催の舞台における新型コロナウイルスの感染につきまして」という項目がいくつか並んでいて、かたち通りの「お詫び」も述べられているのだが、文章の末尾が「以上」で終わっているあたり、「謝罪文の書き方も知らないのか」という感じがする。どうも常識の欠けた人たちの集まりのようだ。観客に多くの感染者を出したというのに、なんということだろうと思う。
 わたし自身、知人に舞台関係者が多くいるところからも、この事態を受けての彼ら、彼女らの心情を思うとやるせない思いにとらわれてしまう。この事件がどれだけのダメージを舞台関係者に与えたことか、想像に余りあるものがあるだろう。歌舞伎俳優の尾上松緑氏は自分のブログでこの件に関して怒りをあらわにされているらしいが、「あんな連中は<舞台関係者>とはいえない」と言っても、現実にこの事態はまさに<劇場>で起きているわけで、これは企画者、出演者、スタッフすべての「劇場関係者」に、もう「無関係」とはいえないダメージを与えている。結果としてこのCOVID-19禍のもとでの「舞台芸術」の再興を何ヶ月も遅らせてしまうような事態であり、美術館・ギャラリー、そして映画館など、閉鎖された空間のもとで開催されるイヴェントすべてに影響を与えるだろう(実はそう考えると、わたしの勤務先も<無縁>とはいえない)。「なんということだ」と、わたしもまた「絶望感」に囚われてしまうのだ。どうすればいいんだろう。