ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-07-12(Sun)

 夜中に目が覚めて横をみると、ベッドの横のキャットタワーの低い段にニェネントが乗り、じっとまっすぐにわたしを見つめていた。朝ごはんの時間に近いのでわたしがごはんを出すのを待っているのかと思ったが、時計をみるとまだ3時前で、朝ごはんの時間にはまだまだ早すぎる。わたしも起きるにも早すぎるのでまた寝ようとしたが、しばらくしたらまた目が覚めてしまった。それで横をみると、ニェネントがまだわたしのことをじっと見ているのだった。
 常夜灯の明かりの下で、ニェネントの瞳も暗い中なので薄いオレンジ色に見えるのだが、その瞳がじっとわたしを見つめているのだ。ニェネントもわたしが目を開けたことはわかっていると思うのだが、それでもまったく身動きもしないで、表情も変えないで静かにわたしを見つめている。いつものニェネントとはまるでちがう感じがした。それがわたしには何だか、「この世界を超越した存在」がわたしのことを見守っているように思えてしまった。それを「神」に擬したような言い方はしたくないが、「神秘的な体験」と感じたのは確かなことだった。そのときニェネントが何を感じ、何を思ってわたしを見つめていたのかはわかるわけもない。ニェネントはやはり、まだ「わたしの知らない存在」ではあるのだ。

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 この写真はむかし、やはりベッドのそばにいたニェネントを暗い中で撮ったもので、今朝のニェネントもこの写真とかなり同じような姿だったけれども、目の表情が少し異なっていたと思う。

 今日も雨は降らなかったようだけれども、日が照ったり曇ったりを繰り返す一日だった。午前中に買い物に行き、これから一週間の朝食になるバナナなどを買った。昼食を「お茶漬け」ですませ、そのあと本を読もうとしたら長い午睡になってしまった。3時間ぐらい眠った。

 目覚めて夕方から「GYAO!」でサトウトシキ監督の『団地妻 隣のヒミツ』を観て、そのあと夕食のことを考えるのだが、そこで「そうだ! ポテトサラダをつくってみよう!」ということになった。
 実はこの数日、ツィッターで「ポテトサラダ」のことが話題になっていて、それはスーパーでポテトサラダを買おうとしていた幼児を連れたお母さんに、年配の男が「母親ならポテトサラダぐらいつくったらどうだ」と言って立ち去ったという投稿がもとになっていて、そういう見知らぬ他人(たいていは女性)に対して乱暴な口をきく高齢者への批判とともに、「ポテトサラダ」というものがキーワードとして注目されていたわけで、わたしもずいぶん長いことポテトサラダなどつくっていなかったし、別に「ポテトサラダをスーパーで買おうとしたお母さん」を批難するつもりはまるでないが、「ポテトサラダ、それほどめんどうでもないのではないか」と思ってしまったのである。

 わたしひとり分だから、ジャガイモは1個でいいだろう。ほんとうはキュウリも入れたいところだけれども在庫はないから、ニンジンとタマネギを少量入れる。あとで考えたらハムも入れればよかった。
 まずジャガイモを4つに切ってゆで、同じ鍋にニンジンもタマネギも放り込む。ちょっと塩味をつけ、ゆで上がったなと思う頃に鍋から出し、いちおうニンジンとタマネギはわけておく。ジャガイモを器に取って大きなフォークでつぶしていったのだが、ちょっとゆで時間が短かすぎてまだ堅かった。そこで電子レンジでチンしたが、考えてみたら別にゆでなくっても、最初っから電子レンジでチンすれば良かったかもしれない。しっかりつぶしたジャガイモにニンジンとタマネギも入れ、マヨネーズを混ぜ合わせる。味をみて、ちょっと塩味が弱かったのでちゃっちゃっと塩をふって完成。レタスを器に敷き、トマトとゆでたまごを添えた。

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 これが、何も考えないでレシピも見ないでちゃっちゃっとつくったわりに大成功で、わたし的にはすっごい美味しい出来上がりだった。そんなに手間がかかるわけではないし、ジャガイモというのはいっぱい買い置きしておいても、今のわたしはカレーとか肉じゃがぐらいしか使わないわけだし、これからはときどきつくってもいいではないかと思うのだった。
 それで言いたいのは、見知らぬお母さんに「母親ならポテトサラダぐらいつくれよ」などとのたまうオヤジこそ、「あんたも自分でポテトサラダをつくれよな」と言ってやりたいのだった(じっさいにポテトサラダつくりの名人だったりしたらシャレにならないが)。