ニェネントの誕生祝いに買った「シェルター/ソファー」、ニェネントはぜんぜん使ってくれないなと思っていて、それでもリヴィングに置きっぱなしにしておいた。しばらくはシェルター仕様にして穴の中にもぐり込むかたちにしていたのだけれども、「やはり季節的に暑苦しいか」と、天井部をへこませて「ソファー」仕様にしておいたのだけれども、今日帰宅して机に向かっていて、ふとうしろをみると、ニェネントがそのソファーの上で丸くなっていた。
ようやく、やっとのことでなじんでくれたか。今日は午後のあいだずっと、そのソファーの中に滞在してまどろんでいた。気に入ってくれるといい。
6月も今日でおしまい。つまり、今年も半分が終わってしまうわけだ。先週に「夏至」も過ぎてしまい、これからは日ごとに日が短かくなっていく。今は出勤で家を出るときにはすっかり日が昇って明るくなっているけれども、これもせいぜい8月までのことで、9月を過ぎればまた暗い道を駅まで歩くようになるだろう。
今日は仕事の帰り、駅から自宅までの道を今まで歩いたことのない経路で帰った。いつもは国道沿いの道を歩くのだけれども、4車線の道をトラックだとか大きな車がビュンビュン飛ばして走っていく。情緒も何もあったものではないし、万が一にも車が歩道に飛び込んできて巻き込まれるとかいくことが、ぜったいにないとは言い切れない。そういう考えもあって、「これからは国道に沿って歩くのはできるだけ最短距離にしようか」という気になった。
初めて歩く道はウチまでのあいだに二つの公園もあるし、道路沿いの家の庭にはいつもの道とはちがう植物が植えられていて、今の季節の花が咲いていたりする。
大きな黄色い花が咲いていて、何という花だかその名まえも知らなかったが、帰ってから調べたら「アメリカノウゼンカズラ」というもののようだ。
公園には大きな木が生えていて、枝葉のつき方が独特なのだけれども、これはけっきょく何という木なのかはわからなかった。
小さな個人菜園には、カボチャが1個実っていた。
そして、アサガオがたくさん咲いている垣根もあった。
知らない道を歩くというのも気もちがいいものだ。でも、この道を何度も歩くようになれば「知らない道」ではなくなり、そんな道沿いの風景に特に目をとめることもなくなってしまうだろう。
パトリシア・ハイスミスの『変身の恐怖』を快調に読み進めている。おそらくこれで読むのは3度目ぐらいになると思うのだけれども、漠然と記憶していたその内容は、この作品の本質から大きく外れたものだった。今のSNS全盛の時代にも示唆に富む内容に思える。
今日は映画は観なかったが、今、「GYAO!」ではヴィスコンティの『ルートヴィヒ』を観ることができるようだ。しかし4時間。落ち着いて観ることのできるときにゆっくりと観ようと思う。